新井雄大「スターになりたい」　渡嘉敷ジム初の日本王座へＫＯ宣言

日本フライ級タイトルマッチで対戦する王者・粉川（左）と挑戦者の新井 Photo By スポニチ

　ボクシングの日本フライ級タイトルマッチ１０回戦（２５日、後楽園ホール）の前日計量が２４日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）で行われ、４度目の防衛を目指す王者・粉川拓也（３１＝宮田）はリミットより１００グラム軽い５０・７キロ、挑戦者の同級４位・新井雄大（２４＝渡嘉敷）はリミットの５０・８キロでパスした。

　タイトル初挑戦の新井は計量を終えると、医師から勧められたというハチミツ入りのココアを口にし「メッチャうまい」と顔をほころばせた。通常は９０〜１００ラウンド行うスパーリングを計１２０ラウンド実施するなど「チャンピオンになるための練習を妥協なしでしてきた」と明かし、テクニシャンの粉川対策については「試合のつくり方がうまいので、向こうのペースを崩さないといけない。少ないチャンスを一気にモノにする。ＫＯをイメージ？そうですね」と話した。勝てば渡嘉敷ジム初の日本王者。「スターになりたい。スターは一発で（王座を）獲ると思うので見ててください」と意気込んだ。

　一方、トータルで８キロの減量を行った粉川は「調子は良かった。いつもどおりきついけど、減量中も動きには切れがあった」と調整に手応えを示した。新井については「スピードがあって、いい選手と思う」と評価。「圧勝で」と言いながらも「前回（３度目の防衛戦）は狙いすぎたので、ＫＯは狙わないように」と自身を戒め、「次へのアピールです。（防衛戦も）４回目なんで」と３度目の世界挑戦へ意欲を見せた。