“ヌーハラ”ってどういう意味? 日本特有の新たな「ハラスメント」誕生が物議
昨今は“ハラスメント”の種類がどんどん増えてきている。SNSで“いいね”などを強要する「ソーシャルメディア・ハラスメント(ソーハラ)」、企業が内定を出した学生に就活をやめるように強要する「就活終われハラスメント(オワハラ)」といった変わり種まで出始めた。そして最近では、「ヌーハラ」というこれまた聞き慣れないハラスメントが登場し、物議を醸している。
「ヌーハラ」っていったい何?
Twitterのとあるユーザーが「ヌードル・ハラスメント」、略して「ヌーハラ」が日本には存在すると指摘した。このユーザー曰く、「ヌーハラ」とは「日本に来た外国人が日本人が“ズズズ”と麺をすするのを聞いて、精神的苦痛を感じる状況」とのこと。
他にも「日本のラーメン屋の大半は豚肉を具材かスープに使用しているため、豚肉を食べないムスリム(イスラム教徒)がかわいそうだということ」「外国出身の子供が学校で麺をすすれずにからかわれること」「カレーうどんを食べる白い服を着た客にエプロンを提供しないこと」なども「ヌーハラ」だと主張している。
麺を“ズズズ”とすすってはダメなのか?
確かに外国の多くでは、食事中に音を立てることはマナー違反だとされている。だが、日本では音を立てて麺をすする行為は何も問題なく、昨今では「日本にはそのような文化がある」と外国からの認知も高まってきている様子。
海外の声をネット上で見てみると、たしかに麺をすする音を不快だと感じる人もいるようだが、「別に音は気にならないな(カナダ人)」「地元のヌードルバーでもすすっている人はいるよ(イギリス人)」「すするのは好きだけど、スープが顔にかかっちゃうのが嫌なんだよね(ドイツ人)」と“気にならない派”も多い模様だ。
また、多いのが「日本の文化だから、日本ではすすっている人を見て笑っちゃだめだよ」という、文化の違いには口を出すべきではないという意見。他にも日本に来た外国人が「麺をすすってみたい!」とチャレンジしたりと、少なくとも日本では外国人の多くが麺をすすることに寛容であるように見える。
今回の「ヌーハラ」論には、「考えすぎ」「文化を否定することこそマナー違反」「昨日そば屋で隣に座ってた外国のご老人夫婦はすすってたぞ?」と批判の声が多いようだ。