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Facebookが法人分野へ進出、勝算はいかに(前)
2016/10/25
企業向けのコラボレーションツールというジャンルには、既にさまざまな製品やサービスが乱立しているが、今後は競争に拍車がかかる。米Facebookの法人向けサービス「Facebook at Work」がようやく正式リリースの運びとなったからだ。米企業のCIOを務めた後、現在は大企業のIT担当幹部に対するアドバイザーやAVOA.comのブロガーとして活動しているTim Crawford氏によると、企業向けコラボレーションツールは、新規参入の余地が大いにある。ツールを使う社員の側も、その管理やサポートにあたるIT担当者の側も、「使いやすいツールを渇望している」(同氏)からだ。これまでのところ、単独の製品で大成功を収めたものはないと同氏は話す。
コンシューマーに主眼を置いていた企業が法人向けに進出するのは、Facebookが初めてではない。だが、ビジネス・コラボレーションにFacebookがもたらすインパクトは、これまでの事例にはなかった大規模なものになる可能性があるとCrawford氏は言う。「Facebookは、皆がプライベートで使い慣れているし、世界中で大々的に普及している。したがって、Facebookがそれをエンタープライズ分野にも簡単に持ち込めるというのは自然な流れだ。ユーザーも使い方を心得ている。コンシューマー市場でクリティカルマスに達した企業は、そのことが法人市場でも強みになる」