「ピコ太郎」が世界でこんなにも売れた理由

一種のまぐれ当たりだが、そこに意味がある

Girls Award 2016 AUTUMN/WINTERに出演したピコ太郎(2016年10月8日、写真:日刊スポーツ新聞社)

いま日本発の「PPAP」が世界を席巻している。その主役はシンガーソングライターのピコ太郎だ。

「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」という謎のフレーズを繰り返しながらリズミカルに踊る動画が、インターネットを通じてじわじわと世界中に拡散。

ジャスティン・ビーバーがお気に入りの動画として紹介したことから、その人気は爆発的に広がっていった。世界各国で「PPAP」の歌マネやカバーをする人が続出。

動画サイトには無数の動画がアップされている。米国の音楽チャート誌『ビルボード』の10月19日付シングルランキングでは77位にランクインした。

世界的な大ブレークを果たした理由

日本でもほとんど無名に等しい存在だったピコ太郎が、なぜ世界的な大ブレークを果たしたのか? マスコミでこのニュースが取り上げられる際には、仮説としてさまざまな理由が挙げられているが、実際のところはよくわからない。もちろん、しばしば言われるように「思わず真似したくなるキャッチーな歌と振り付け」が成功の大きな要因であることは間違いないだろう。

ただ、日本のタレントが作ったものが、こうして短い期間で大々的に海外に広まる、というのは今までに例のない特殊なケースである。空前絶後の「ピコ太郎」フィーバーを取り上げるマスコミ側としても、初めてのことだからどう扱っていいかわからない、というのが正直なところではないだろうか。

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