本田雅和、茶井祐輝
2016年10月25日05時32分
原発事故に伴う除染作業で、福島県二本松市の業者が、法定の特別教育を作業員にせずに「修了書」を交付し、無資格者に作業をさせていたことがわかった。不正発行した修了書は100枚以上とみられ、福島労働基準監督署は特別教育をするよう是正勧告した。
勧告を受けたのは、福島市内で除染作業の4次下請けをしていた「ゼルテック東北」。労基署は、労働安全衛生法や除染電離則違反の疑いで10月19日から立ち入り調査をしている。
東京電力福島第一原発事故の除染作業は、放射性物質に汚染された土壌などを扱うため、事業者に対し、健康への影響などについて計5時間半以上の特別教育を作業員にするよう、労働安全衛生法に基づく厚生労働省告示で規定している。違反した場合、6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金が定められている。
代表者(52)や関係者による…
残り:460文字/全文:809文字
新着ニュース
おすすめコンテンツ