衆院特別委 TPP採決にらみ与野党が攻防
k10010742891_201610250507_201610250508.mp4
TPP協定の国会承認を求める議案などを審議している衆議院の特別委員会は、理事会で今後の審議日程を協議しましたが折り合わず、民進党が退席する中、委員長の職権で25日に参考人質疑を行うことを決めるなど採決をにらんだ与野党の攻防が展開されています。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を求める議案と関連法案を審議している衆議院の特別委員会は、先週、民進党などの反発を受け、地方公聴会の日程を変更することで与野党が合意しました。
これを受けて特別委員会は、24日、理事会を断続的に開き、この中で与党側は「審議を深めるために専門家の意見を聞く必要がある」として、25日に食の安全などをテーマに2回目の参考人質疑を行いたいと提案しました。
しかし民進党などは「今週28日に採決しないことを約束しなければ受け入れられない」と主張して折り合わず、民進党が退席する中、自民党の塩谷委員長が職権で、25日に参考人質疑を行うことを決めました。
これについて与党側の筆頭理事を務める自民党の森山前農林水産大臣は、「民進党が退席した中で決めたのは遺憾だが、専門家から意見を聞いて質疑をすることは大事で、審議を深める意味ではやむをえない」と述べました。
一方、野党側の理事を務める民進党の今井前幹事長代理は「今週28日に強行採決しないことを示すよう再三申し上げたが、『担保できない』ということだ。こうした国会運営は許せず、断固抗議したい」と強く反発しています。
民進党と共産党は25日の参考人質疑を欠席する方針ですが、与党側は両党が欠席しても質疑を行う構えで、衆議院での採決をにらんだ与野党の攻防が展開されています。
これを受けて特別委員会は、24日、理事会を断続的に開き、この中で与党側は「審議を深めるために専門家の意見を聞く必要がある」として、25日に食の安全などをテーマに2回目の参考人質疑を行いたいと提案しました。
しかし民進党などは「今週28日に採決しないことを約束しなければ受け入れられない」と主張して折り合わず、民進党が退席する中、自民党の塩谷委員長が職権で、25日に参考人質疑を行うことを決めました。
これについて与党側の筆頭理事を務める自民党の森山前農林水産大臣は、「民進党が退席した中で決めたのは遺憾だが、専門家から意見を聞いて質疑をすることは大事で、審議を深める意味ではやむをえない」と述べました。
一方、野党側の理事を務める民進党の今井前幹事長代理は「今週28日に強行採決しないことを示すよう再三申し上げたが、『担保できない』ということだ。こうした国会運営は許せず、断固抗議したい」と強く反発しています。
民進党と共産党は25日の参考人質疑を欠席する方針ですが、与党側は両党が欠席しても質疑を行う構えで、衆議院での採決をにらんだ与野党の攻防が展開されています。