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アニメ「君の名は。」、興行収入が邦画歴代5位に
東宝「164億円超す」

2016/10/24 19:10
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映画「君の名は。」の新海誠監督
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映画「君の名は。」の新海誠監督

 東宝は24日、アニメ映画「君の名は。」の興行収入が164億円を超えたと発表した。宮崎駿監督の作品「崖の上のポニョ」や米映画「アバター」を超え、国内の歴代興行収入で9位に入った。上映スクリーン数は増えており、動員客数のさらなる上乗せも見込めそうだ。

 邦画では歴代5位。8月26日に公開され、10月23日までの59日間で観客動員は1260万人を超えた。ツイッターなど交流サイト(SNS)で人気に火が付いた。リアルな風景描写と、劇中に流れるロックバンド「RADWIMPS」の楽曲への評価が高い。上映開始当初はスクリーン数が301だったが、現在は342に増えた。

歴代興行収入ランキング
順位作品名配給会社興行
収入

(億円)
1位千と千尋の神隠し東宝308
2位タイタニックFOX262
3位アナと雪の女王ディズニー254
4位ハリー・ポッターと賢者の石ワーナー203
5位ハウルの動く城東宝196
6位もののけ姫東宝193
7位踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!東宝173
8位ハリー・ポッターと秘密の部屋ワーナー173
9位君の名は。東宝164
10位アバターFOX156
11位崖の上のポニョ東宝155

 特徴は10代を中心とする若い世代の観客が多いことだ。歴代興行収入1位の「千と千尋の神隠し」は、観客層が子どもから年配まで幅広く、公開から約2カ月で興行収入193億円を達成した。対して、ほぼ同じ長さの期間で164億円となった「君の名は。」は思春期の恋愛を描いており、東宝によると公開初日の観客は10、20代が9割を占めた。複数回、映画館に足を運ぶ人も多い。

 アニメ・特撮研究家で明治大学大学院客員教授の氷川竜介氏は「観客はストーリーではなく、スリルや安堵感などの体験を求めている。それがリピーターの多さにつながっているのでは」と分析した。

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