高知県知事が台湾で防災技術や商品売り込み

高知県知事が台湾で防災技術や商品売り込み
ことし台風や地震などの被害が相次いだ台湾を、高知県の知事が防災関連の企業関係者と訪れ、台湾当局の担当者などに対して防災関連の技術や商品のトップセールスを行いました。
台湾を訪れたのは、高知県の尾崎知事や高知県内の防災関連の企業の関係者で、24日、台北で防災力の向上をテーマにフォーラムを開き、台湾の当局や企業の担当者などが参加しました。
尾崎知事は台風の被害や南海トラフの巨大地震への備えなどについて講演し、「一人でも多くの人の命を守るため、民間と連携しながら防災技術の開発に努力している」と述べて、産学官が協力し防災対策を進めることが重要だと強調しました。
続いて行われた商談会では、高知県の企業が地中に鋼鉄のくいや板を押し込んで造る堤防について、比較的工期が短くて済み、液状化による地盤沈下を抑える効果も期待できるなどと説明していました。
また、小さく圧縮できる毛布など、それぞれの企業が開発した防災技術や商品を売り込んでいました。
台湾ではことし台風が相次いで接近し、2月にはマグニチュード6.4の地震で大きな被害が出たことなどから、防災への関心が高まっています。
尾崎知事は「台湾と日本は防災面で似ているところが多い。台湾の知識や技術にも学びながら対策を強化していきたい」と話していました。