(喜代)ほんまによろしいんですか?
(潔)この国はめちゃくちゃや。
とりあえずは何か物を売って闇で現金に換えて食べ物を手に入れるしかないやろな。
思い出のあるお品ばっかりですね。
(はな)
思い出にさよならするのはつらいものです
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「たとえば100万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」
闇市ではどこからともなく流れてきたたくさんの物が公定価格の何倍もの値段で取り引きされていました
堪忍しておくんなはれ〜。
(玉井)場銭払えんのやったらとっとと出ていけ!そんなむちゃな!痛い痛い痛い…!
(ゆり)何してるんですか!大丈夫ですか?この女潔とかいうやつの女ですわ。
ねえちゃん何様や?ええ?
(ゆり)何ですか…?
(栄輔)ちょっと待て!何じゃコラ!何や!何しとるんや!何やオラッ!おい行くぞ。
は…はい!アニキ…。
おお〜っ!アニキ!わあ〜!ハハハッ!どなた?わし岩佐栄輔いいます。
復員列車で知り合うてすっかり意気投合したんや!なあ!
(栄輔)何や…夢やないやろな?頂きます。
うまい…!腹いっぱい食え。
(すみれ)すみません…。
(ゆり)はい。
(ゆり)すみれ!よかったやっぱりここやった!すみれちゃん。
(ゆり)座って。
うわぁ〜ごちそう…。
あの…わし栄輔いいます。
(潔)何や?いや…何もあらへん。
ほんで家には戻ったんか?ああ。
焼けてのうなってたわ。
父ちゃんも母ちゃんも妹も死んどった。
そうか…。
それやったらここにおったらええ。
この近くでお前の住むとこ探したるわ。
すぐ行くで。
さすがアニキやわ…。
アニキ待ってや!こんなんいつも食べてるんや。
あっそんな訳ないわ。
うちも大変よ。
お〜い。
(ゆり)はい!ちょっと待ってて。
その言葉を聞いたすみれはゆりに頼む事ができなくなってしまいました
おねえちゃん品物見たろか?え?品物よ。
何や売りに来たんやろ?出し惜しみすんなや。
ちょっと見せてみぃ。
ごめんなさいやっぱりいいです!何様やお前は…。
邪魔やねぇおどき。
(悦子)あんた…相変わらずノロノロトロトロしとんのやなぁ。
女学校で一緒やった悦子様やないか!ああ…!よろしいわね手芸倶楽部の皆様方は。
ふん!
(2人)悦子様!ゴーアヘッドプリーズ。
アイルジョインユースーン!何?え…えっ?あの悦子様がキャバレーかって?悦子さんがキャバレー…?えっ?あ…!昔の自分のまんまやったらやってかれへんわ。
私の家族は全員死んだ。
夫も戦死した。
それでも生きていかなあかんねん。
たった一人残った娘のために。
ここに来るんは最後の最後やで。
寒っ!ブルーナレッツハブファン!さくら寒いな…。
辛抱やな…。
これ…売りたいんやけどどうすればええやろ?これお父様に買ってもろた洋服やね。
そう。
わしが現金に換えてきたる。
お願いします。
でもな厳しい事言うようやけどこれからはタケノコやってても先はない。
着るもんを一枚一枚脱いで売っていく。
タケノコみたいやろ?しまいには丸裸や。
そやけど…。
働くしかない。
すみれちゃんも自分の手ぇで仕事して自分の足で生きるんや。
昔のようにこじょうちゃんのままではおられへんねんで。
回想
(潔)うおっこじょうちゃん!靴屋行きたいんか?連れてって!
(潔)ここや。
(麻田)すみれお嬢様はみんなの思いを持って幸せになられるんです。
私も精魂込めて作らせてもらいます。
(麻田)誰がどんな想いをこめて作るのか。
それが一番大事なんです。
麻田さん。
すみれお嬢様!ご無事でしたか?麻田さんも!はい!この辺りは運よく焼けずに済んだので…。
ああ!麻田さんお商売の方は…?アメリカさんの靴の修理を時々請け負うてます。
それからげたを。
げた…。
革が手に入らんのでげたを作ってます。
そうですか…。
(麻田)はあ〜!無事やったんか!はあ〜よかった!この靴を売ってもらえないでしょうか?え?どなたかこの靴に足が合うお客さんに…。
これはすみれお嬢様のためにすみれお嬢様のためだけにあつらえたもんや。
ほかの人に売るやなんて…。
堪忍して下さい。
麻田さんが私のために精魂込めて作ってくれた事忘れた訳やありません。
ずっと大切にしてました。
けど…そやけど…お金が必要なんです。
さくらを食べさせるために…。
さくら?私の娘です。
なんとまあかいらしい…。
紀夫君にも似とるかな?この写真入れよろしいな。
私が作ったんです。
(麻田)はあ〜さすがですな。
作ったらどないですやろ?えっ?いろんなもん作って…ここで売ったらどないですやろ?売る…?
思いも寄らない麻田さんのひと言でした
2016/10/19(水) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 べっぴんさん(15)「とにかく前に」[解][字][デ]
困窮した生活を送るすみれ(芳根京子)は、持っているものをお金に換えて生活しようと考えた。しかし馴染みの靴屋・麻田(市村正親)を訪ねると、思いもよらぬ提案が……
詳細情報
番組内容
戦後の混乱期の中、困窮した生活を送るすみれ(芳根京子)。持っているものをお金に換えて生活しようと考えるが、姉のゆり(蓮佛美沙子)の夫・潔(高良健吾)に、これからは自分で仕事をして稼いで生き抜かないといけない、と諭される。新しい道を模索しつつ、すみれは持っていた靴をお金に換えようと、幼い頃からの馴染みの靴屋・麻田(市村正親)を訪ねる。すると、麻田から思いもよらぬ提案が……。
出演者
【出演】芳根京子,高良健吾,菅野美穂,蓮佛美沙子,市村正親
原作・脚本
【作】渡辺千穂
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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