生字幕放送でお伝えします阿部⇒スタジオパークから…観客⇒こんにちは!伊藤⇒本日のゲストは俳優の阿部寛さんです。
拍手と歓声
女性たちの熱い視線が。
清水⇒すごいですね。
かっこいいって。
映画やドラマで大活躍でいらっしゃいます。
今もドラマの撮影でお忙しいそうですね。
10月からNHKで「スニッファー」というドラマをやるんです。
いよいよあす放送ですが、まだ撮影中ですか。
そうですね、このあとも行きます。
きょうの朝「あさイチ」にも出ていらっしゃいましたよね。
お忙しい。
大活躍の阿部さんですがことし俳優人生30年目です。
おめでとうございます。
拍手
阿部さんの30年にぐっと迫っていきたいと思います。
阿部寛さんへの質問・メッセージ。
お寄せください。
ではスタジオのほうにお願いします。
伊藤⇒本日のゲストは俳優の阿部寛さんです。
清水⇒よろしくお願いします。
30年目。
30年間ずっと熱視線を浴びていたんですか。
阿部⇒そうでもないと思いますけれど。
きょうは、その30年をビジュアルで振り返ってみます。
カモンボード!作品をまとめました。
こんなに?これまでの阿部さんの出演作品を並べてみました。
1987年のデビュー作からずらっと。
青色が映画で。
赤がドラマで緑が舞台です。
忙しいですね。
これだけやったという実感があまりないですね。
でもこれだけで180作品以上あるんですよ。
すげえな。
すごいですよ、ほんとに。
改めて振り返ってこれだけ作品をやってきたのを目の当たりにしてどうですか。
こうやってやってくださると、本当にこれだけ経験してきたんだなっていうのはあるけどね自分の中ではまだまだの感じがするんだけど言い訳できないですね、これだけやっていると。
証拠があがっていますからね。
家に貼りたいでしょう?なんかちょっと。
自分じゃ分からないですもんね。
翌日のことばかり考えますから。
そうですね。
これは大変だったとか思い出深いものがあるんじゃないですか。
どれもありますけれど「坂の上の雲」ね。
NHKでやりましたよね。
1部、2部、3部とありました。
撮影は5年ぐらい放送は3年ですよね。
すごいんですよ。
企画も大きいから半年にいっぺん撮影があるんですよ。
間があくんですね。
だから忘れちゃうんです。
秋山好古役でしたね。
髪の毛のつながりとかね。
3年やるというのはそれだけ貴重な経験でした。
私、実はエキストラで「坂の上の雲」に陸軍役で撮影までしたんですよ。
阿部さんと共演だと喜んでいたら放送を見たらカットになっていました。
本当に出たんだ。
顔を汚して。
僕と一緒に出ました?一緒ではないですけれどインタビューさせていただきました。
覚えてないんですね。
忘れてるね。
北海道のロケでインタビューさせていただきました。
私も思い出しました。
どういうシーンだったんですか。
ざんごうで凍った握り飯を震えながら食べるというシーンです。
私の前でカメラが止まったのでいけるなと思ったらカットだったんです。
ぜいたくな撮影だったんですよ。
こうやって見ると映画とドラマとバランスがよくという感じですね。
マネージャーさんが上手なのかしら。
そうですね映画は結構若いときからやっているんですね。
ずっと、いい作品ばかりですもんね。
結構、大変な作品もありますねたくさん。
どれが大変でしたか。
今見えたのがね、ちらっと「ハサミ男」とかね悪役なんですよ。
猟奇的な犯人の役で。
豊川さんが主演をやられていたんですがそれは思い出がありますね。
悪役は珍しいですか。
なかなかないですね。
すごく思い出があります。
星印は主演をした作品です。
清水さんは、どの辺が?「テルマエ・ロマエ」でしょう最近でいうと。
それから「チーム・バチスタ」とか。
「テルマエ・ロマエ」も多くの方が印象に残っていますよね。
そうですね。
だって、おもしろいもの。
日本人なのにローマ人を演じていましたからね。
顔が濃いんだということですよね。
どうでしたか?「テルマエ・ロマエ」は阿部さん自身は。
原作は知っていたのでまさか日本人がやると思えなくてしかも自分にくると思わなかったので最初はびっくりしたんですが監督がカメラテストでいったら青いコンタクトとかしていたんですけど、全部取ってくださいって言われてそのままでいいですって言われました。
本当にローマ人に見えましたもんね。
舞台もやっていて映画とドラマ、バランスよく出演されていますね。
ここでクイズです。
視聴者の皆さん阿部寛さんは映画とドラマどちらの出演作が多いと思われるでしょうか。
投票してみてください。
阿部さんのイメージ映画の人、ドラマの人って分かるかもしれないですね。
阿部さん自身はどうですか。
僕はドラマじゃないかなと思いますけれどね。
ご自身はね。
もともとはモデルさんですよね。
そうです。
視聴者の皆さんから似顔絵が届きました。
うわあ、上手だな。
本当によく似ている。
あすスタートするドラマの「スニッファー」の役もきていますね。
「スニッファー」のイラストですが奥に香川照之さんですねカマキリの。
「あさイチ」でカマキリの着ぐるみを着て出演されていた番組のご紹介もしてましたね。
すごいイラストも来ていますが。
これは何でしょうね僕も分からないです。
創作かもしれないですね。
たくさんお寄せいただいております。
阿部さんというといろんなドラマのキャラクターのイメージが、やっぱりね。
変わった役もありましたおもしろい役もね、怖い役も。
私は個人的には阿部さんというと印象に残っているのは「結婚できない男」なんですね印象に残っていて。
建築家なんだけれど自分の趣味の世界に身を投じて結婚しないというかできない男。
自分に重ねて。
私も身につまされる感じでした。
これは、男性で共感してくれる人が多いですね。
すごくなんか皆さん見てくれていました。
「結婚できない男」の主人公は理屈っぽい男なんですよ空気が読めない。
やっていて、こういう人いるなって楽しんでやりました。
阿部さん自身にはあったんですか。
そういう部分もたくさんありますね。
周りにそういう人がいたら観察をして、それを生かして。
観察するような人いたんですね。
うじゃうじゃいました。
視聴者の皆さんは映画、テレビドラマ、どちらが多く出演されているか集計結果です。
映画のほうが多いですね。
53.9%です。
ドラマは46.1%。
意外な結果ですね。
映画のほうが多く出ているんじゃないかと。
僕は、たぶんドラマのほうが多いと思うんですけど。
答えを見てみましょう。
正解はドラマです。
スタッフが調べたところドラマが88作品映画が79作品。
大差ないんですね。
10本もないんだ、差がね。
若干ドラマが多いかなと。
半分ぐらいかと思っていた。
視聴者の皆さんに阿部さんから質問を考えていただきました。
僕の、私の阿部寛。
視聴者の方が僕のドラマとか映画でこれは思い入れというか楽しかったというものがあったら教えていただきたいなと思いまして。
私にとってのナンバー1という作品ですね。
僕の阿部寛はこれだということですね。
エピソードも含めて。
自分で言って、てれている。
いやいや。
ドラマに関するエピソードも含めてお寄せいただければと思います。
阿部さんへの質問・メッセージもお待ちしています。
俳優人生30年目を迎える阿部さんにきょうはぐぐっと迫っていきます。
お席へどうぞ。
30年間で180本以上の作品にご出演されています。
伺うテーマを決めました。
阿部さんご自身に選んでいただきました。
最初の作品は「はいからさんが通る」です。
1987年です。
なぜこの作品ですか。
阿部⇒いちばん最初の映像のお仕事なんです。
役者としての。
南野陽子さんが主演で。
伊集院少尉の役で抜てきしていただいてやったんです。
当時は、まだモデルをやっていたんですけれどそれを見た監督が素人だけどこの人はどうかと言ってくれて監督にお会いしてやることになったんです。
よかったですね。
どうでした?初めてのせりふ。
監督についてもらって、ずっと監督が南野陽子さんの役をやって。
色気がない感じですね。
監督はかっぷくのいい人ですけどマンツーマンで1か月前からやっていただいて全部固めてから南野さんとお仕事をしました。
作り上げてからということですね。
初回はね、慎重にね。
素人ですから。
俳優をやりたいという意識はなかったんですか。
モデルをやっていらっしゃったときには。
はっきり思っていなかったですね。
憧れみたいなものは普通にあったと思うんです。
自分でできるんだったらやらせていただきたいですよと。
そしたら監督がマンツーマンで稽古をするからと言っていただいて。
その映像です。
おもしろい。
いっちょやりますか。
やめるのなら今のうちよ。
そちらこそ。
手加減しませんよ、紅緒さん。
あなたのことならなんだって知ってますよ。
明治32年6月23日東京小石川区生まれ。
実は僕はあなたのいいなずけなんです。
いいなずけ?隙あり、ぽん!紅緒さん…紅緒さん!隙あり、ぽんって。
笑い声
いきなり気絶をさせてしまいましたね出会いのシーンで。
笑っちゃった。
改めて当時をご覧になってどうでしたか。
阿部⇒鮮明に覚えていますよ。
過去の映像の中でいちばんこの映像が鮮やかに自分の中に入ってきたのでびっくりしました。
初めてだからよけいでしょうね。
きのうのことのようにこの場所も鎌倉だったんですけれど。
明確に思い出しました。
隙あり、ぽん。
伊藤⇒練習して臨んでみてどうだったですかおもしろいな俳優って。
このシーンがいちばん難しかったんです。
笑うところから入っていったんです。
寝ながら笑って。
笑いって本当に難しいんですよね。
笑うんだけどおなかから笑えないんだけど。
顔だけのみみたいな?それをずっと毎日練習していました。
笑うだけを。
せりふよりも難しかったです。
鮮明に覚えていらしてご自身にとっては大事な作品なんでしょうね。
そうですね。
やっぱり何十回もたぶん見たからしっかり覚えているんだと思うんですけれど。
毎日撮影しに行って一ページ一ページ台本が終わっていくのが悲しくなるぐらいに新しいお仕事をしているのは楽しかったことを覚えています。
新鮮な気持ちとね緊張もあったでしょうし。
緊張もしました。
でもこのときは俳優でやっていこうというかたまりもなくてやってどうなるかというときだったのでうれしい気持ちでやっていたと思います。
手応えもあってね。
第1作が「はいからさんが通る」でした。
そのあと、とんとん拍子にいっているのかなと思うんですが実はそうでもないんですってね。
どんどん出演が増えていっているのかなという気はするんですけれども。
なかなか仕事が順調という感じに思っていらっしゃらなかったそうですね。
そうですね。
1989年あたりで仕事が減っているんですね。
そんなもの?実力がないので最初のうちはもの珍しくて仕事をいただいたと思うんですが実力がないなと思ったときにだんだん難しくなっていったんじゃないかなと思います。
そういうことを感じていたんだ。
俳優をやっていこうというよりも来た仕事をとにかくやっていくという感じだった。
そういう時代なんですね。
まだ本当に下積みというのがなかったので、俳優に対してこだわりはなかったんです。
せりふをいただいたらそれを読んで現場でなんとかこなしていくというお仕事のしかたをしていて。
だからその時期はそういう状態だったかな。
こなしていく。
1991年までぐらいはそんなやっとついていくって感じでした。
仕事も減ってきたりしていたんですか?そうですね。
焦りもありましたか?ありましたね、どうやってやっていこうかなって。
焦りもある中で1992年に阿部寛を作った作品と出会うわけなんです。
「チロルの挽歌」です。
これはなぜ?阿部さんにとって。
正直迷っていたので。
そのときね高倉健さんがNHKのドラマで15年ぶりに主演されるという情報があったんですよ。
「チロルの挽歌」が15年ぶりの主演。
でも撮影も始まっていると僕が入れる役はありませんかねって言って。
自分から?ほとんど決まってしまったと。
だから台本があるからここからもし、出たいのがあればと渡されて何個かあったんです。
珍しい。
どんな役だったんでしょうか。
クイズです。
やらせてくださいと自分から売り込んだ阿部さんがつかんだ役柄は何でしょうか。
隣人はストーリーと関係なさそうですね。
高倉健さんの大ファンだったんですか?本当にスターさんじゃないですか昔の映画の。
特別なね。
そういう方が現場でどういうふうに過ごしていて、どういうせりふを言うのか背中だけでも見てみたかったんです。
健さんと絡みのある役を探したんです。
それが何個かしかなくて。
高倉健さんが大事な存在で?もちろん遠い存在だったんですね。
憧れはあったんですか。
僕なんかの時代の俳優にとっては高倉健さんといったらすごい俳優さんですからね。
カリスマ性がね。
神様みたいな人が15年ぶりにNHKでやるっていうんですから。
メッセージがきています。
東京都の20代の学生さんです。
中学生のときから阿部寛さんのファンを名乗らせていただいています。
演技も大好きですが隠しきれない変態感や…。
まさかこんなふうに言われる時代が来るとはね。
おちゃめさもかわいくて好きです。
出演されている映画は1人で映画館に行き阿部寛の世界観を全身で堪能しています。
これからも画面の向こうから応援しています。
それから鳥取県の30代の女性です。
ドラマ「一番電車が走った」それから「海よりもまだ深く」のときに演じられた真面目だったり、ちゃらんぽらんだったりする父親役も魅力的だと思います。
阿部さんが父親役を演じられる際意識されることまた理想の父親像があったら教えてください。
阿部⇒ドラマでやる父親像はどうしようもない男それからちゃんとした男でも子どものことが好きだというそこは絶対的になんとしても子どもたちへの愛情のところはしっかりと演じたいなと父親をやるときはそういうようなドラマで役作りをしていますね。
子どものことを大事に思っている。
愛情表現はこだわりますね。
高倉健さんと共演したいという一心でみずから売り込んだドラマでどんな役をゲットしたかです。
視聴者の皆さんのお答えは高倉さんの仕事仲間がいちばん多いですね。
43.2%。
高倉さんの隣人、高倉さんの息子と続きます。
正解を全シーンご覧ください。
立石さん!はい!電話、電話!電話?以上です。
短い。
正解は高倉さんの仕事仲間でした。
拍手
多くの方が正解です。
短いシーンですけど阿部さんにとっては意味が違いますよね。
はい。
今のよかったですね。
OKが出ました。
波長が合っている感じがよく伝わってきて。
やっぱりここは決めなきゃなっていう若いときの自分が出ていますね。
いろいろ迷っているけど吹っ切れた感じは見えましたね。
本当ですか?見えましたよ。
高倉さんとワンシーンですけど共演してみてどうでしたか?これは短いんですけれど高倉さんが君は何でこんな役をやるんだとあとで言ってくださって健さんと絡むシーンをやりたいと思って来ましたと。
そしたら今度は一緒にもっと絡むシーンができたらいいねって言って名刺までいただいて声をかけていただいたんです。
感無量ですよ。
感動ですね、なんか。
高倉さんと共演したことというのは財産ですかね。
やっぱりなんですかね現場の高倉さんの何がというわけではないんですがたたずまいとか背中とかそういうものが自分の中に埋まっていく何だろう、いいものしかもらわないわけですよ、だから。
背中から?すごく優しい方だしそのあとの共演はなかったんですがやっぱり僕はそのときの出来事というのは自分の中に大切に持っていますのですごく意味があった。
そういうことを言われてみたいですね。
後に高倉健さんの有名な映画でもありますが「幸福の黄色いハンカチ」ドラマで高倉健さんがやっていた役をおやりになりましたね。
やりましたね。
つながっていく。
あの、電話、電話という一声だけがそこから俳優をやっていこうという意識に変わっていきましたか。
そこからね、何が変わったというわけではないけれど前向きになったというかねこだわっていったというかたったこれだけなんですが少し自信がついたようなことがあったのかもしれない。
特に自分からオファーを出したというのも自信になったんでしょうね。
そうですね。
自分から言って健さんが応えてくださったことが大事なのかもしれない。
続いて阿部寛を作った作品の3作品目です。
舞台ですね。
阿部さんにとって大変大きな作品ですね。
亡くなられた、つかこうへいさんの作品なんですけれど。
オーディションを受けて合格させていただきましてそれでやらせてもらった作品です。
これも自分から立候補というかね。
やってみたいと?これは自分からではなかったんですが先生が違うお仕事できたときに「熱海殺人事件モンテカルロ・イリュージョン」のオーディションをやるからやらないかって声をかけてくれて空返事をしていたんですが3日後に台本が届いてやんなきゃいけないんだと思って覚えて半年後かな、すっかり忘れていらっしゃるだろうなと思ったときにこれからやるからって言われてオーディションを受けに行きました。
お芝居ってそういうものなんだ。
オーディションというのはせりふを聞いてもらうんですか。
そうですね。
何十人かほかの人たちもいて競わせるというとあれですがそれぞれやらせていってつかこうへいさんが選んでいかれるということですね。
緊張しますね。
演じた役が同性愛者の部長刑事という役。
変わっている。
どういう演出を阿部さんにされたんですかね。
最初はその役にびっくりしましたね。
ものすごい、かっこいい役かと思っていたら股間つかまれてキャーっていうような役で。
ハイヒールを履いて出てきたりとか人前でやるのは恥ずかしかったですけどやらざるをえないという。
稽古のときにつかさんのお客さんが来るわけですよ。
その人たちが、これに対して泣いたり笑ったりしてすべてOKになっていく。
やったら笑ってくれたからこれでOKなんだなっていうのが積み重なってすごい役になっていきました。
速水君!ナイスでした。
どうします?私。
何がですか?このままでいきますか?それとも服を着ますか?部長殿!いやー!私もそのあなたのお美しいお体を拝見していたいのはやまやまです。
言わないで!私も…。
遊ぶのね?私を遊ぶんでしょ?唇だけは許して〜!何を言って…。
ノ〜!速水雄一郎という名前には思い出があります。
ロサンゼルスオリンピックのときの棒高跳びの選手でした。
美しい走りと美しい跳躍でした。
紅の空に彼が走り棒をしならせバーを越えてゆくのです。
美しい男でした。
私が初めて愛した男でした。
が!6年前のモンテカルロの自動車事故で亡くなりました。
伊藤⇒強烈なキャラクターですよね。
清水⇒強烈でもあるし笑われるということも初めて?快感だったんじゃない?阿部⇒それまでコメディーというのはやってなかったんですよ。
だからお客さんの、じかの笑いがきてくれるということそれが大きかったかもしれない。
ここから、それこそ二枚目の役以外の役も来るようになったんじゃないですか。
このあとから、いろんなドラマの話とか。
いろんなのもう、ね。
よかったですね。
人生変わりましたよね。
顔が濃いせいでおかしいんですよね。
めっちゃおかしいと思って。
よけいに、おもしろさが倍加するということですね。
阿部さんにとっても転機になった作品で。
これは、まさにそうですね。
3作品を取り上げて阿部寛を作ったということでご紹介しましたが改めて、この3作品を見て、30年振り返ってどのように感じましたか。
やっぱりいちばん大事だったのは悩んでいるときとかっていろんな壁があったけどそのとき蓄積されたものというのは、何かこうやって「熱海殺人事件」が終わったあとに爆発していくというか出していく活力になったと思うんですよね。
苦しいときが大事だったんだなと思います。
苦しいときがあったからこそ今のこの30年があると。
力もつけてね、そうですよね。
1993年の「熱海殺人事件」から今の2016年「スニッファー嗅覚捜査官」。
超人的な嗅覚を持つ捜査官が刑事と組んで事件を解決していく話です。
刑事役が香川さんで。
阿部さんは刑事ではないんですよね。
探偵なんですよ。
鼻に思い切り何かを突っ込んでいますね。
匂いを嗅いでいるんですか?何ですか?これ。
これはすごく鼻が利きすぎるので彼はいつも鼻に栓を入れているんですよ。
感じすぎるから?匂いとか?それを抜くための道具なんです。
嗅いでいるのではなくて敏感だからということですね。
香川さんは刑事だから拳銃が武器で、僕にとってはこの鼻栓を抜く道具が武器なんですよ。
探偵といいますかコンサルタント。
捜査コンサルタントですねそれが阿部さんで香川さんが刑事です。
この2人がコンビなんですが究極の超人的な鼻の持ち主ということで鼻のメンテナンスをしてくれるのが耳鼻科医の。
井川さんですね。
阿部さん演じる華岡信一郎は超人的な嗅覚を持つ捜査コンサルタント。
アメリカ帰りの華岡は警視庁の依頼で正体不明の凶器による連続殺人事件の捜査に協力することに。
事件を担当するのは人情派熱血刑事・小向達郎。
どうぞ…。
人並み外れた嗅覚を武器に犯行現場に残された僅かな匂いから犯人像を探ります。
匂いで犯人をあぶり出すというのを映像化していますね。
犯人は30代後半から40代前半の男性。
喫煙歴なし、世帯収入は高くない。
あと、胃潰瘍がある。
あんた、すごいね〜。
そんな華岡の大切な鼻をメンテナンスするのが井川遥さん演じる耳鼻科医・末永由紀。
口づけしましたね、けさ。
え?けさだけじゃないな。
夕べも、おとといも。
トイプードル、犬だ。
犬?付着した唾液の匂いで分かるんですよ。
華岡は小向とともに超人的な嗅覚で数々の難事件を解決していくのです。
僕の鼻は間違えない。
伊藤⇒という決めぜりふですね。
清水⇒かっこいいんだかかっこ悪いんだか。
すごい役ですよね、これも。
本当に。
強烈な個性。
匂いを嗅ぎまくっていましたね。
阿部⇒これはウクライナがもとに原盤があるんですよ。
ヒットしたドラマのリメークなんです。
ウクライナだけではなくて世界でもリメーク版ができているんですよね。
きょうは小道具を持ってきていただきました。
実際に使っている例の物ですね。
鼻栓のね。
大きいものもあるんですね。
重厚な。
大きいのはね使ってないんですよ。
鼻に入らないということでお断りしたものです。
鼻があまりにも利きすぎるから嗅がないように入れてるんですよ鼻栓を。
捜査のときだけこの道具を使って鼻栓を引っこ抜くと。
かちんという音がしましたね。
きまりましたね。
鼻栓を抜くと、銃弾ではなく。
もともとそういう機械があるんですか。
美術さんが作ってくれたんですよ。
ドラマのためにね。
こだわりのものですね。
かっこいい。
コンビとして香川さんと一緒にやられているわけですけれども事件を解決していく形ですが今も撮影中ですが、いかがですか。
香川さんとのコンビ。
いや、すごくおもしろいですね。
僕の役にない個性を香川さんがやっている達郎という役なんですけれどもお互いの足りないところを補い合っていく。
お互いマイナスの部分があるんですよ。
それを補い合っていく。
仲がいいんだか悪いんだか分からないんですけれどもそのようなコンビネーションです。
凸凹コンビといってもいいんですかね。
そのコンビがどのように解決していくのかっていうのもドラマの見どころの1つでもありますよね。
リメーク版ということでリメークだから難しいというところもありますか。
見ていて、ここは日本の人に見せるんだったらこのようにおもしろくしたほうがいいなとか例えば鼻栓もそうですけれども大きくやっているのは日本の方向けにやっているとか。
鼻栓を抜くところですね。
そこは阿部さんのオリジナルの動きですね。
手作り感がありますね。
香川さんいわく鼻を抜く動作というのは世界でリメークしている中でも阿部さんがいちばんすごいというふうにおっしゃっていたようですね。
びしっと決まっているんですね。
そしてもうひと方からも話を伺っています。
阿部さん、こんにちは。
阿部さんの耳鼻科医をしております末永由紀役の井川遥です。
だって実際にスーっ、スーって…。
カットがかからないときでもなんかこう、アドリブでスーって横でされるので何だろうこれは実際に何か匂うのかなとか。
鼻の栓をするときの器具がしまうときに、外すときにあるんですけど、この間も横でかちんかちん、かちんかちんってこうプレッシャーをかけてくるんですよ。
これは、なんか私自身がすごいプレッシャーですね。
例えば1つ転ぶシーンにしてもカメラから、どう見えるかっていうのをすごく綿密にカメラマンさんと合わせて自主的にされてるんですね。
そういう一つ一つがとても丁寧な方だなっていう感じがするので勉強させていただいています。
これから阿部さんの耳鼻科医としてだけではなく由紀としても関われたらいいなと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。
阿部⇒ありがとうございます。
伊藤⇒共演者の方が匂いに気を遣っていると。
本当にいつもそばまで行って嗅ぐんですよ。
実際に嗅がないとこの役は、そういう役なのでたぶんそう思っているだろうなと思っていたんですけれどもね。
その嗅ぎっぷり事件を解決していくという「スニッファー」皆さん、楽しんでいただきたいと思います。
いよいよあすスタートです。
続いては阿部さんのプライベートのお話を伺ってまいります。
今よくご覧になるNHKの番組があるそうです。
それが「コズミックフロントNEXT」。
なぜこの番組なんですか。
僕、宇宙がすごく好きでできたら宇宙に関する仕事に就けたらいいなってこの仕事をやる前は思っていたんですよ。
昔から。
これがNHKさんで何年か前からねやっているのを見ていていよいよこういう番組を作ってくれたんだと思ってずっと見ています。
宇宙に関するドラマ「下町ロケット」とかやってますけれども宇宙に興味があるということで最近特に宇宙に興味がある題材があるそうですね。
ブラックホールですね。
これブラックホールって光が出るんですか?ブラックホールは、エネルギーがあまりにも強くて出ていくときもあるんですよ。
なぜ今ブラックホールに?昔からだったんですけれども何か疑問点がちょっとあって。
それは聞けたら聞きたいなというのは思っているうちの1つなんですよね。
あるというのは聞いたことがありますけれども。
聞きたいことがあるということできょうは専門家に来ていただきました。
ラジオ第1放送で「夏休み子ども科学電話相談」で天文学、宇宙を担当してくださっている国司真さんです。
何を聞いてみたいんですか。
あのね…あのねじゃないですね。
ブラックホールってどのくらいまで大きくなるのかなってブラックホールのサイズにならないものってあるじゃないですか。
太陽の25倍とかそれ以上になってくるとブラックホールになるとその場合は違いますよね25倍以上になったら今度は1億倍でもブラックホールになるんですかねそういうのも見たことがあるんです。
国司⇒ブラックホールは重さというか質量なんです。
今まで太陽の質量と同じくらいか10倍20倍という質量がブラックホール。
超新星の爆発のときにできるものですね、そう思われていましたが銀河系ですね。
天の川銀河ともいいますが、何千億という星が詰まったその中心にあるとても大きなブラックホールは太陽の質量の400万倍とかそういった、桁違いのものとある程度、対応するぐらいのもの2つあると考えられていたんです。
銀河系の中心のブラックホールが私が今、手に持っているものだとします。
真ん中は黒く塗らなければいけないんです。
ここからは光は出てきません。
ところが周りからはたくさんぐるぐる回っていてエネルギーが出ていてX線とか電波が出ていてそれを観測するわけです。
このところ、銀河中心の近くにオーダーでいうと10万倍ぐらいの太陽質量のブラックホールが、また新たにすぐ近くに見つかってきました。
それが、くるくる回るうちにひょっとすると、これは合体するののではないかということが今観測で分かっているわけです。
どんどんブラックホールの質量が大きくなってくる。
そのあとどうなるかということがもっとお知りになりたいのかなと思うんです。
銀河系と同じような銀河が宇宙に何千億とあります。
膨張してるうちは広がっていますがそのうちの1つのアンドロメダ銀河比較的近いところです。
230万光年ほどなんですがそれが今、だんだんと銀河系に近づいてきます。
30億年とか40億年後に銀河系とぶつかるんです。
アンドロメダ銀河の中心にもブラックホールがありますのでそれが将来的にはまた合体するということが考えられているんです。
合体してどんどん大きくなるんですか?合体して合体して銀河みたいなものがどんどん合体してどこまでいくんですか?なくなっちゃうんじゃないですか。
超巨大質量のブラックホールというふうに成長していくというふうに考えられています。
成長しっぱなしですか。
はい。
中には消滅したりとかホワイトホールに抜けるという話がありますが現在ホワイトホールは見つけられていませんのでそれは考えられませんね。
ホワイトホールはブラックホールの出口なんですけれどもそれは見つかっていません。
無限大に大きくなる可能性があるということですか?あります。
なるほど。
話が専門的になっていますけれども、阿部さん分かりましたか?最後、分かりました。
国司さんありがとうございました。
本当に宇宙が好きなんですよね。
皆さん、分からなかったですか。
清水⇒半分ぐらい分からない。
宇宙に魅力を感じているんですね。
聞きたいことがたくさんあります。
あとで先生に聞きたいです。
時間がだいぶなくなってきました。
続いては冒頭募集した僕の、私の阿部寛ということで移動してご紹介しましょう。
皆さん、どんな作品が僕の私の阿部寛なんでしょうか。
まずは愛媛・松山に住んでいる方です。
2011年から放送された「坂の上の雲」は本当に阿部さんの秋山好古役が堂々としていて演技ぶりが深く印象に今も残っているということです。
かっこよかったということですよ。
私の阿部寛は秋山好古ということですね。
続いては埼玉県の方です。
女性の方ですね。
「熱海殺人事件」を見に行って阿部さんがおネエことばではじけている姿がとても印象的でした。
見に来てくださったんですね。
私だけではなくて、何かがはじけた瞬間を見たようでそれが私の中の阿部寛さんです。
生で見てね。
あのときは頑張りましたからね。
印象的に思っている方も多いですね。
続いては「ドラゴン桜」です。
この作品を見て、自分も1浪しましたが東大へ進学しました。
すごい。
人生を変えてくれた作品ですということです。
結構多いんですよ、このように言ってくださる方自分の息子が、とか。
東大ですか、「ドラゴン桜」を見て。
いい影響を与えたんですね。
うれしかったです。
続いては高校生の方です。
小学生のころに見た「天地人」の上杉謙信今でも鮮明に覚えています。
難しい役も、かっこいい役も変な役もすべてはまってしまう阿部さんの演技が大好きです。
ありがとうございます。
埼玉県の方。
私の娘と、私の阿部寛さんは、なんと言っても「テルマエ・ロマエ」ですというふうに届いています。
毎日わが家で上映会をしていましたということです。
もう1つ最新作の阿部寛もあるということですね。
「スニッファー」とは別のものですね。
映画、11月入ってから公開ですけれども「疾風ロンド」といいます。
東野圭吾さんが原作の作品です。
「サラリーマンNEO」を撮っていた吉田さんが、監督を手がけたものです。
これもおもしろい作品です。
エンターテインメントの作品なので、ぜひ劇場に行って見ていただきたいと思います。
ほかの阿部寛ですけれども京都府の方はドラマ「HERO」で向かってくる犯人を阿部さんが投げ飛ばすシーンがあってあの瞬間の阿部寛にほれたというメッセージも届いています。
北海道の方です。
阿部さんが何かドラマに出演しないかなと待ちわびていました。
「スニッファー」楽しみです。
モデルのころから注目していました。
にやにやしながら見ているということですよ。
2016/10/21(金) 13:05〜13:55
NHK総合1・神戸
スタジオパークからこんにちは 阿部寛[字][双]
今語る…俳優生活30年 転機作と宇宙への思い ゲスト:阿部寛 司会:伊藤雄彦アナ、清水ミチコ
詳細情報
番組内容
双方向データ放送番組。テレビのリモコンを使って、ゲストに関するクイズやアンケートに挑戦!気になるゲストの生トークにあなたも参加しませんか?テレビをネットにつなぐとさらに楽しめます。
出演者
【出演】阿部寛,【司会】清水ミチコ,伊藤雄彦
ジャンル :
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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