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岐阜「モ514」補修に協力を 旧名鉄谷汲駅で保存の廃線車両
九十年前に製造され、十年前から旧名鉄谷汲駅(揖斐川町谷汲徳積)で保存展示されている鉄道車両「モ514」の老朽化が目立ってきた。そこで、保存に取り組むボランティア・協働参画応援軌道「庭箱鉄道」代表の松田勝義さん(53)=岐阜市春近古市場北=が、インターネットの「クラウドファンディング」で、補修資金を募っている。一年間限定で一九七〇〜八〇年代の赤一色の塗装を復刻する計画だ。 「モ514」は、九十年前の二六(大正十五)年に製造された。六七年、名鉄の岐阜市内線と揖斐線の直通運転車両になったのを機に、赤と白のツートンカラーに。七五年に名鉄の標準色が赤に決まると、モ514も赤一色に塗り替え。八八年に鉄道友の会から「エバーグリーン賞」が贈られたのをきっかけに、再び赤と白の塗装に戻った。 二〇〇一年に谷汲線が、〇五年には揖斐線が廃線となり、役目を終えた〇六年三月に旧谷汲駅へ。ボランティアや地元住民の管理で旧駅舎に展示されており、今でも鉄道ファンを楽しませている。 しかし、展示から十年たち、塗装の劣化や木製部品の腐食など老朽化が目立ってきた。このため「庭箱鉄道」は、車両を所有する町の許可を得て修復を計画。松田さんは「鉄道ファンには赤と白のツートンカラーの支持者は多いが、赤一色のイメージも定着している。今回が塗り直しの過程を再現する機会になる」と話す。いったん赤一色に塗り替え、約一年後に再び赤と白に戻す計画という。 クラウドファンディングは十一月二十八日までに、三百万円が集まれば成立となる。寄付金額に応じて、謝礼として谷汲駅の記念入場券やステッカーを贈る。インターネットで「readyfor モ514」で検索。 (滝田健司) PR情報
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