[win] Outlook Express 使用法ヒント |
Outlook Express のセキュリティホールを狙ったメールを受信すると、メールを選択しただけでプレビューが表示されるため、ウィルスやワームに感染することがあります。特に、最後に受信したメールは自動的にプレビューされるため、受信しただけで感染するケースも考えられます。
このように、プレビューは大変危険なため、次の設定でプレビューウィンドウを表示しないよう設定することを強くお勧めします。
- Outlook Express を起動します。
- [表示]−[レイアウト] をクリックします。
- 「プレビューウィンドウを表示する」のチェックを解除して「OK」をクリックします。
Outlook Express はセキュリティホールが数多く報告され、これを狙ったウィルス/ワームの活動も活発なため危険です。以下のようなメールソフトの使用も検討してください。
特定の相手から送信されてくる迷惑メールを、ダウンロードせずにメールサーバーから削除したい場合、次のようなメッセージルールを作成してください。
- Outlook Express を起動します。
- 以後、ダウンロードしたくない送信者のメールを開きます。
- [メッセージ]−[メッセージからルールを作成] をクリックします。
- ルールの条件として「送信者にユーザーが含まれている場合」にチェックします。
- ルールのアクションとして「サーバーから削除する」にチェックします。
- 任意のルールの名前を記入して「OK」をクリックします。
次の作業で、「メッセージの作成」画面だけを開くアイコンを作ることができます。
- デスクトップを右クリックし、[新規作成]−[ショートカット] をクリックします。
- コマンドラインに以下の文字列を記入して「次へ」をクリックします。
"C:\Program Files\OutLook Express\msimn" /mailurl:%1
- ショートカットの名前に「メール作成」などと入力し、「完了」をクリックします。
Outlook Express 5 以降は、標準のメール作成画面に BCC が表示されていません。
BCC フィールドは次の手順で表示させることができます。
- メール作成ウィンドウを開きます。
- [表示]−[すべてのヘッダー] をクリックします。
以後、BCC が表示されるようになります。
Outlook Express 5 で画像が添付されたメールを受信すると、自動的にメール本文にプレビュー表示されるようになっています。
この動作を停止させたい場合、次のレジストリを設定してください。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER \Identities \{(ID)} \Software \Microsoft \Outlook Express \5.0 を開きます。
- 右側にある DROWD 値の Automatically Inline Images のデータを 0 に設定します。
1 に設定すると、縦に並べて表示、2 に設定するとスライドショーで表示になります。
Outlook Express と PostPet の両方を使いたい場合、複数のプロバイダと契約するか、SMTP/POP3 が使える無料メールサービスを利用することが考えられます。追加のメールアドレスを PostPet 専用にすることで、問題なく使い分けることができます。
ひとつのメールアカウントで両ソフトウェアを使いたい場合、次のようにどちらかのメールソフトウェアで「サーバーから削除しない」設定を行い、設定した方のアプリケーションで先に受信してください。
Outlook Express で送受信後、続いて PostPet でメールチェックする場合
- Outlook Express を起動し、[ツール]−[アカウント] をクリックします。
- [メール] タブをクリックし、PostPet と共用するメールアカウントをダブルクリックします。
- [詳細設定] タブをクリックし、「サーバーにメッセージのコピーを置く」にチェックします。
- 「OK」をクリックします。
PostPet でメールチェック後、Outlook Express で送受信する場合
- PostPet を起動し、[設定]−[ネットワークの設定] をクリックします。
- サーバーにあるメールを「残す」にチェックします。
- 「OK」をクリックします。
かならず、片方だけの設定を変えて下さい。OE と PostPet 両方で上の設定を行うと、プロバイダーのメールボックスからメールが削除されないので、そのうちメールの送受信ができなくなるなどの問題が発生します。
また、Pops のようなローカル POP クライアント兼サーバーソフトウェアを導入すると、より簡単に複数のメールソフトウェアを運用することができます。
Outlook Express のアドレス帳を別のフォルダに移動したい場合、次の作業を実行してください。
- エクスプローラなどで、アドレス帳ファイルを移動したいフォルダにコピーします。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER \Software \Microsoft \WAB \WAB4 \Wab File Name を開きます。
- 右側の (標準) をダブルクリックし、移動先フォルダ名を記入します。
Outlook Express 5 および 6 のメールデータやアドレス帳のバックアップとリストは、次の手順に従ってください。
- メッセージの保存
エクスプローラでメッセージが保存されているフォルダを開き、*.dbx ファイルを任意のフォルダやメディアにバックアップして下さい。
なお、メッセージが保存されている場所は次の作業で確認できます。
- Outlook Express を起動します。
- [ツール]−[オプション] をクリックし、[メンテナンス] タブをクリックします。
- 「保存フォルダ」ボタンをクリックします。
ここで、メールやニュースメッセージの格納先が表示されます。
- メッセージの復元
- Outlook Express を起動します。
- [ファイル]−[インポート]−[メッセージ]
をクリックします。
- プログラムの選択で [Outlook Express 5] を選択して「次へ」をクリックします。
- 「Outlook Express 5 ストアディレクトリからメールをインポートする」にチェックして「次へ」をクリックします。
- dbx ファイルのあるフォルダを指定して、「次へ」をクリックします。
- インポートしたいフォルダ (受信トレイなど) を指定して、「次へ」をクリックします。
- アドレス帳のバックアップ
Windows\Application Data\Microsoft\Address Book などにある *.wab をバックアップします。
アドレス帳ファイルの場所は、次の手順で表示させることができます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で wab.exe を起動します。
- メニューバーの [ヘルプ]−[バージョン情報] をクリックします。
- アドレス帳のリストア
- Outlook Express を起動します。
- [ファイル]−[インポート]−[アドレス帳] をクリックします。
- wab ファイルを指定して、「開く」をクリックします。
- メールアカウントのバックアップ
- Outlook Express を起動します。
- [ツール]−[アカウント] をクリックします。
- [メール] タブをクリックし、バックアップしたいアカウントをクリックします。
- 「エクスポート」ボタンをクリックし、iaf ファイルに設定を保存します。
- メールアカウントのリストア
- Outlook Express を起動します。
- [ツール]−[アカウント] をクリックします。
- [メール] タブをクリックし、「インポート」ボタンをクリックします。
- iaf ファイルを指定して、「開く」をクリックします。
- メッセージルールのバックアップ
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER\ Identites\ <ID>\ Software\ Microsoft\ Outlook Express\ 5.0\ Rules を開きます。
- メニューバーから、[レジストリ]−[レジストリファイルの書き出し] を選択し、任意のファイル名をつけて、このキー以下を保存します。
- メッセージルールのリストア
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER\ Identites\ <ID> を開きます。
- <ID> 部分を書きとめます。
(ID を選択して F2 キーを押すと、Ctrl+C などでコピーできます。)
- バックアップしたレジストリインポートファイルをメモ帳で開きます。
(ダブルクリックしてはいけません。)
- ID 部分を現在のものに書き換えてファイルを保存します。
- このファイルをダブルクリックしてメッセージルールをインポートします。
Outlook Express 6 でメッセージのインポートを実行すると、インポート元形式として Outlook Express 5 を選択できません。
これは表記上の問題であり、Outlook Express 5 メッセージは Outlook Express 6 と互換性があるため、Outlook Express 6 を選択してインポートすることができます。
Outlook Express でメールを送受信する際の設定ガイドは、マイクロソフトが提供する以下の技術文書を参考にしてください。
Windows9x と Windows 2000 をデュアルブートしている場合、Outlook Express (OE) のメールメッセージを共有するには、次の作業を行なって下さい。
また、Windows9x で OE を使っている場合は、この作業を行なう前に OE5.01 が導入されていることを確認して下さい。
この作業は1つ間違うと既存のメールが破損する恐れがあるので、*.dbx ファイルはバックアップしておくことをお勧めします。
- 現在 OE を運用している方の OS を起動します。
- OE を起動します。
- [ツール]−[オプション] をクリックします。
- [メンテナンス] タブをクリックし、「保存フォルダ」ボタンをクリックします。
- メールメッセージが保管されているフォルダをメモします。
- ESC キーを 2 回押した後で OE を終了します。
- PC を再起動し、これから OE を運用する方の OS を起動します。
- OE を起動します。
- [ツール]−[オプション] をクリックします。
- [メンテナンス] タブをクリックし、「保存フォルダ」ボタンをクリックします。
- 「変更」ボタンをクリックし、5. でメモしたフォルダを設定して「OK」をクリックします。
- 「OK」をクリックします。「既にメッセージストアが存在するようです。切り替えますか?」では必ず「はい」をクリックします。
- 「OK」をクリック後、OE を終了します。
Windows9x と Windows 2000 をデュアルブートしている PC でアドレス帳を共有したい場合、レジストリに記録されたアドレス帳の場所を変更してください。
たとえば Windows9x で使っているアドレス帳を Windows 2000 でも使いたい場合、次のように設定します。
- Windows9x を起動します。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB\WAB4\Wab File Name を開き、(標準) の値をメモします。
(コピーしてファイルに保管しておくことをお勧めします。このパスにアドレス帳が保管されています。)
- Windows 2000 を起動します。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB\WAB4\Wab File Name を開き、(標準) の値を 3. でメモしたものに書きかえます。
Windows 2000 に標準装備された Outlook Express 5 はアンインストールすることができません。
どうしてもアンインストールしたい場合は、次のフォルダ、ファイル、レジストリを削除します。ファイルの中にはシステムファイル保護が働くものがあるため、セーフモードで起動して作業を行うことをお勧めします。(Q263837)
フォルダ
- %CommonProgramFiles%\Microsoft Shared\Stationery
- %APPDATA%\Identities
- %APPDATA%\Microsoft\Address Book
ファイル
inetcomm.dll |
msoeacct.dll |
msoert2.dll |
msoe.dll |
msoeres.dll |
msimn.exe |
oeimport.dll |
oemiglib.dll |
oemig50.exe |
setup50.exe |
wab.exe |
wabfind.dll |
wabimp.dll |
wabmig.exe |
csapi3t1.dll |
directdb.dll |
wab32.dll |
wab32res.dll |
レジストリ
- HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Outlook Express
- HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\WAB
- HKEY_CURRENT_USER\Identities
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Outlook Express
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB
なお、次のバッチファイルをダウンロードし、セーフモードで起動後にコマンドプロンプトから rmoe5 /delete を実行することで、上記の削除作業を自動化できます。(rmoe5 /reinstall を実行すると、OE5 が再インストールされます。)
何らかの理由で Windows 2000 に標準装備された Outlook Express を破壊してしまった場合は、次の作業で再導入することができます。
- 「マイコンピュータ」を右クリックして [エクスプローラ] をクリックします。
- [ツール]−[フォルダオプション] をクリックします。
- [表示] タブをクリックし、「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックがあり、「登録されているファイルの拡張子は表示しない」にチェックがないことを確認します。
- エクスプローラで \WINNT\inf フォルダを開きます。
- Msoe50.inf ファイルを右クリックして [インストール] をクリックします。
Outlook Express でメールを受信した場合、添付ファイルは本文にエンコードされたまま保存されます。
添付ファイルだけを削除したい場合、OE Tools などのツールを使うことを検討してください。
複数台の PC で Outlook Express のメールデータを共有するために、メールデータの保存先にネットワークフォルダを指定することはできません。
レジストリを変更すれば、ネットワーク上の共有フォルダにメールデータを保存できますが、頻繁にデータが破損するなどの不具合が発生するため、お勧めできません。(240659)
Windows 日本語版では Outlook Express 5/6 の起動ロゴ (スプラッシュ スクリーン) は表示されないように設定されていますが、なんとなく表示させたい場合、次のレジストリを変更します。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER \Identities \<ID> \Software \Microsoft \Outlook Express \5.0 を展開します。
- 右側のバイナリ値 NoSplash をダブルクリックし、データを 00 00 00 00 に設定します。
- Windows からログオフして、再度ログオンします。
Outlook Express を起動すると、Windows Messenger (MSN Messenger) が自動起動することがあります。
この動作を禁止するには、次のいずれかの手順を実行してください。
- Outlook Express で連絡先を表示しない
- Outlook Express を起動します。
- 画面左下の「連絡先(C)」の右横にある [×] をクリックして連絡先を閉じます。
- Outlook Express と Messenger の統合を解除
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Microsoft \Outlook Express を展開します。
- [編集]−[新規]−[DWORD 値] をクリックし、Hide Messenger 値を作成します。
- Hide Messenger をダブルクリックし、データに 2 を設定して「OK」をクリックします。
Thanks to jtaka[BJCB] さん、TAD さん