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【首都スポ】

関東大学サッカー 順大が明大の連勝止めた

2016年10月24日 紙面から

試合後、少年ファンにサインをする順大の杉田(中)と旗手(右)。2人で2得点を挙げ、明大を破った=千葉・東金市の東金アリーナ陸上競技場で(関陽一郎撮影)

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 順大が明大の連勝を止めた! 第90回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)は23日、各地で第19節の残り4試合を行い、既に優勝を決めている明大に挑んだ順大は2−1で逃げ切り勝ちした。明大の連勝は11でストップ。順大の順位は前節終了時から一つ上がり、4位となった。日体大と対戦した駒大は3−1で勝ち、9位から8位へと浮上。0−2から追いついて法大と引き分けた慶大は全日本大学選手権(インカレ)に自動出場できる6位の座を死守した。国士舘大は1−0で早大を退けた。

◆順大 4連勝でインカレへ大きく前進

 順大2−1明大

 “無敵軍団”明大の前に、順大が立ちはだかった。1−0の後半12分、味方のシュートのこぼれ球をMF杉田真彦(3年・静岡西)が右足で蹴り込み、リーグ戦初得点。反撃を1点に抑え、4連敗後の4連勝でインカレ出場に大きく前進した。

 「絶対に勝ってやろうと思っていました」。こう話した杉田にとって、明大は因縁の相手だった。順大が明大に決勝で敗れた今年8月の総理大臣杯。開催地の大阪入りをした後に右ふくらはぎを痛め、大会を棒に振った。「(回復し)準決勝くらいには出られると思ったのですが…。練習日はずっと1人でホテルにいました」。それだけに、喜びもひとしおだった。

 4位に浮上した順大は次節で3位・日体大と対戦する。「上位に勝たないと(明大に勝った)意味がありません。残りを全勝し、順位を上げていきたいです」。うれしさはこの日限り。杉田は表情を引き締め、目標のインカレ制覇に目を向けた。 (関陽一郎)

◆明大 連勝11でストップ

 明大の連勝は11連勝でストップ。1部2部両リーグ戦最多の12連勝(2015年2部日体大)に及ばず、黒星は第3節(対流通経大)以来16試合ぶりだった。

 前節から先発5人を入れ替えて臨んだが、開始5分で失点。0−2から1点を返したが、そこまでだった。GK服部一輝主将(4年・札幌大谷)は「メンバーが変わっても勝てるという証明をしたかったですし、(今後は)勝てるようにしていきたいです」と話した。

早大に勝ち、両手を挙げて喜ぶ国士舘大GKの奥津=千葉県東金市の東金アリーナ陸上競技場で(関陽一郎撮影)

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◆国士舘大 奥津好プレー連発

 国士舘大1−0早大

 最下位の国士舘大は早大を破り、勝ち点で早大に並んだ。この日はGK奥津亮哉(4年・日本航空)が好プレーを連発。1−0の後半28分、早大のFKの場面で、MF相馬のシュートをはじきだしてピンチを救った。

 試合後の奥津は「(FKのシュートは)実は、壁で見えていませんでした」と告白。残り3試合となり、「気を抜けませんが、残留に向け、勝ち点1でも、3でも積み上げていきたいです」と意気込んだ。

◆駒大・大谷が逆転千金弾

 駒大3−1日体大

 日体大に先制された駒大はすぐに追いついた後、さらに2点を挙げて逆転勝ちした。1−1で迎えた後半7分にFW大谷真史(4年・広島ユース)が千金弾。左からの高速クロスボールに顔面で合わせ、ゴールネットを揺らした。

 「(体のどこかに)当ててやろうと思って、体ごと突っ込みました」と大谷。「自分はうまいシュートはできませんし、ああいう泥くさいゴールが自分の理想です」と胸を張った。

日体大戦で見事な逆転ゴールを決めた駒大FW大谷=埼玉・川口市青木町公園総合運動場で(関孝伸撮影)

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◆慶大 0−2からドロー

 慶大2−2法大

 慶大は交代出場のMF松木駿之介(2年・青森山田)が後半42分に同点ゴールを決め、引き分けに持ち込んだ。0−2とリードされた後、相手に退場者が出たことにも乗じ、2点を奪った。

 貴重な勝ち点1を得て、6位のポジションをキープしたが、松木は「でも、やっぱり勝ちたかったです」と悔しがった。「絶対にインカレに出たいですし、そのためには次が勝負になります」と次節の早慶戦に向け、気持ちを切り替えた。

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