蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】関東大学女子バスケットボール 早大が3連覇 MVPは主将の田村2016年10月24日 紙面から
第66回関東大学女子バスケットボールリーグ戦(東京中日スポーツ・東京新聞後援)は23日、東京都八王子市の拓大で最終日の1部4試合を行い、早大が3年連続3度目の優勝を決めた。最優秀選手賞には、早大の田村未来主将(4年・聖カタリナ女子)が輝いた。白鴎大は65−58で早大に勝って勝敗で並んだが、得失点差で及ばず準優勝。1部優勝の早大から、2部2位の日体大までの10校が11月21日から東京・大田総合体育館などで行われる大学選手権(インカレ)に出場する。 ◇白鴎大65−58早大春の悔しさをバネに早大が女王に返り咲いた。白鴎大に一矢報いられたものの、得失点差で優勝。早大の土橋比呂志監督(55)は「勝って終わりたかったんですが、チーム一丸となって優勝できたことがよかった。4年生が中心になってよくやってくれました」と選手たちをたたえた。 今春の選手権は2位に終わり、新人戦も2位。主将の田村を中心に4年生が、どうしたら勝てるか意見を出し合い、コートの上だけでなく学生生活から見直した。この試合でチーム最多の10点を挙げた中村和泉(4年・慶進)は「あいさつもミーティングの内容も全てで1番になろうと話し合いました。まだまだですが、春に比べたらレベルは上がりました」とうれしそうに話した。 白鴎大の気迫に押された試合だった。相手エースの林に何度もゴールを許し、白鴎大優勝の条件である9点差に何度も迫られた。最後は全員で止めた。リードを7点にまで広げられて、残り1分を切ったところで、ボールを奪い返し、しのぎ切った。3ポイントシュート王の田村も4点のみに封じられ、「白鴎大のプレッシャーで思うようにボールを持たせてもらえませんでした」と反省しきりも、“逃げ切り”に成功し、試合後は胸をなでおろした。 昨シーズン限りで萩原美樹子ヘッドコーチ(HC)が日本代表コーチに専念するため退任、ことし1月から藤生喜代美HC(34)が受け継いで初めての優勝。藤生HCは「うまくいかないときも選手たちが下を向くことがなくなったのが春からの成長。萩原さんにもいい報告ができます」と喜んだ。 王座を奪回して、次はインカレに挑む。連覇を狙った昨年は5位に終わった。2年前の日本一を知っている田村主将は「負けたからこそ、この試合がインカレにつながる試合になると思う。反省すべきところを見直して日本一になって最終学年を終えたい」と目を輝かせた。強い早稲田が秋の主役になる。 (小原栄二) ◆白鴎大 あと2点届かず春の選手権で6位だった白鴎大は優勝にあと一歩だった。早大に黒星をつけたものの、あと2点届かなかった。 この試合も3本の3ポイントシュートを含めて14点を挙げ、リーグ戦の得点王になった林咲希(4年・精華女子)は「悔しいのが一番ですが、手応えは感じました」と前を向く。「春からハンドリングを磨いて、他の選手にシュートさせるチームプレーもできるようになった。もっと磨きたい」とインカレ初制覇をにらんだ。 18得点の上原もなみ主将(4年・山村学園)は「リードしたところで、こっちにプレッシャーがかかったのもある。そのあたりを鍛え直したい」と話した。2年連続でインカレ2位を返上、ことしこそ頂点に立って、この悔しさを晴らす。
◆東京医療保健大は3位 インカレへ上昇ムード春の選手権、新人戦に続いて3冠を狙った東京医療保健大は3位。開幕直前に主力選手4人を欠いてのスタートで仕方のない面もあったが、恩塚亨監督は「けがをしていたメンバーが戻ってきて少しずつ立て直せた」とインカレに向けては手応えも得た。 初めの3歩を大事にする、リバウンドのポジショニング、エネルギッシュなプレーの3つの指針通りの戦いもできるようになってきた。8月中旬に右親指を骨折して、リーグ戦途中から復帰した平松飛鳥主将(4年・明星学園)は「けが人が多いスタートだったからこそ、チームが一丸になれたところもあると思う。インカレはチームをさらにレベルアップして、全体が万全な状態で臨みたい」と誓った。 ◆得失点差1で優勝勝敗が並んだ場合の順位は当該チーム間の得失点差で決まる。早大は白鴎大戦の初戦を○70−62、2戦目を●58−65。2戦合計で早大が128得点、白鴎大が127点。その差はわずか1だった。仮に当該チーム間の得失点差で差がつかなかった場合は、リーグ全体の得失点差で順位が決まるが、白鴎大は早大を大幅に下回っており、優勝には直接対決2試合の得失点差で上回るしかなかった。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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