蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【ゴルフ】小平智、大まくりで通算2勝目2016年10月24日 紙面から
◇ブリヂストン・オープン<最終日>▽23日、千葉市緑区、袖ケ浦CC袖ケ浦C(7119ヤード、パー71)▽晴れ、21・6度、北東4・2メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽64選手(うちアマ3人)▽観衆5953人 首位と3打差の5位で出た小平智(27)=Admiral=が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算14アンダーで大逆転優勝を飾った。初日91位(首位と13打差)からの優勝は、史上4番目の大まくり。昨年10月の日本オープン以来、1年ぶりのツアー通算4勝目。63で回った韓国の李京勲(イ・キョンフン)が1打差の2位、昨季賞金王の金庚泰(キム・キョンテ)は2打差の3位。首位で出た高山忠洋(38)=スターツ=は77と落とし、11位だった。 12番でトップに追いつき、13番で一気に追い抜いた。ギャラリーを沸かせた連続バーディー。でも、小平が追い求めるべきはそこではない。直後の14番パー4(464ヤード)こそが、勝負ホールだった。 「すんなり切り抜けられて、気分的に楽になれた。アプローチがすごく良くて、ストレスなくいけた。成長できた部分だと思う」 ラフから残り190ヤードの2打目。8番アイアンで放った球はグリーンに乗らず、手前のラフへ落ちた。ピンまで25ヤードの難しい距離。すぐさま手に握ったのは、今年7月に投入した60度のウエッジだった。柔らかな弾道でわずか30センチに寄せた。目に見えぬ危機の芽を摘み取り、優勝を確信した瞬間だった。 初日に75をたたき、91位と出遅れた。それでも、「まずは予選を通過しよう」と慌てなかった。42位、5位と着実に順位を上げた。逆襲のエネルギーは、胸の内で膨らみつつある自信だった。飛距離と正確性を数値化したトータルドライビングはツアー1位。ただ、練習に時間を割いているのはアイアンであり、アプローチだった。 持ち前の爆発力に安定感が加わり、今季は予選落ちがわずか2度。「レベルアップできているから、不安はなかった。ずっと落ち着いてできていた」。静かに、淡々と。拳を固めたり派手なガッツポーズをしたりはしない。「スーパーショットがあったわけでも、奇跡的なものがあったわけでもない。実力で勝てた」。必然の1勝だった。 足元を見詰めつつ、見据えるのはるか先。優勝スピーチで、小平はこう宣言した。 「松山や石川に一歩でも追いつけるように」 海外志向の強い27歳。4季連続優勝は、飛躍への足掛かりでしかない。 (松岡祐司) PR情報
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