悔しいマエケン　「もうちょっと戦いたかった」

　自軍のシーズン終了の瞬間はダッグアウト内で迎えた前田。悔しそうな表情で歓喜に沸くカ軍の様子を目に焼き付けつつ、「勝ちきれなかった。悔しい。（ＬＣＳまで進出できた）充実感もあるけど、もうちょっと戦いたかった気持ちもある」と胸の内を吐露した。

　レギュラーシーズンではチーム勝ち頭となる１６勝を挙げたが、ポストシーズン（ＰＳ）では先発３試合で０勝１敗、防御率６．７５。思うような結果を残せなかった右腕だったが、「（ＰＳで）投げられたことは貴重な時間。この雰囲気を体験できたことは今後にも生きてくると思う」と努めて前を向いた。

　メジャーという新しい環境に１年目でなじみ、チームに溶け込めたという自負はある。「このチームでワールドシリーズを勝ちたいっていう思いが強くなった。来年以降の目標も明確になった」と雪辱、巻き返しを誓った。