蹴球探訪
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【プロ野球】緩急自在の野村が6イニング1失点で勝利投手2016年10月24日 紙面から
◇日本シリーズ<第2戦> 広島5−1日本ハムパ・リーグ王者を、最多勝右腕が緩急自在の投球で牛耳った。野村が6イニング2安打1失点。「強力打線を相手にコースに投げ切る事ができた」。1回、2死一、二塁でレアードを右飛に仕留めて勢いに乗った。 「序盤は慎重になり過ぎた部分があった。そこを乗り越えてからは自分の投球ができたと思う」。失点は失策絡みの1点のみ。球数が増えても、武器とする制球力に陰りはなかった。 運命の出会いが野村を変えた。明大3年の時、米アリゾナ州にあるドジャースの施設で春季キャンプを行い、初めて黒田と対面した。話を聞く中で「カープで会おうと言われた」。出会いから6年。昨季右腕が古巣に復帰し、言葉通りチームメートになった。 野球に取り組む姿勢や試合での意識の持ち方…。黒田を見習い、投球を振り返ってメモを取るようになった。「自分が投げたい球を投げるのではなく、打たれない球を選択するようになった」。明確に1球の意図を持ち、黒田がカープ復帰を決断した後に言った「1球の重み」を感じ、右腕を振り抜いてきた。 連勝で敵地に乗り込む。25日の第3戦先発は、黒田が濃厚だ。試合後のベンチでは、そのベテランがナインを出迎え、グータッチを交わした。「日本一になって黒田さんを胴上げしたい」。そう言い続けてきた野村が、最高の形でバトンをつないだ。 (市尻達拡) PR情報
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