【巨人】昨年ドラ1・桜井は今…来季、開幕ローテ入り誓う!サクラドロップいよいよ

2016年10月24日6時0分  スポーツ報知
  • 宮崎でのフェニックスリーグに参加中の桜井。来季1軍定着へ向け、必死のアピールが続く

 去年のドラ1、来季はリベンジします―。昨秋のドラフト1位右腕で、今季0勝に終わった巨人の桜井俊貴投手(23)が23日、現在の心境を告白し、来季の巻き返しを誓った。現在、宮崎で行われているフェニックスリーグでは防御率2・70と徐々に輝きを見せつつあり、来季はローテーション定着を目標に設定。2年目こそドラ1の本領を発揮すべく、独特の縦のカーブを決め球として磨く決意を示した。

 一心不乱に右腕を振った。宮崎での2軍練習。桜井は鬼気迫る表情でシャドーピッチングを繰り返した。1位指名を受けた昨秋ドラフトから1年。苦難の時間を思い返し、切り出した。

 「あっという間でした。ただ(結果は)受け止めるしかありません」

 予期せぬ故障で未来が暗転した。開幕ローテ入りしたが、3月30日のDeNA戦(横浜)で右肘の張りを発症。今季最初で最後の1軍登板となった。3軍からの再出発。8月25日には東大相手に6回7失点と崩れた。迷い込んだトンネルは想像以上に長かった。

 「けがしてからは、なかなか思った通りに投げることができませんでした」

 秋。体の不安が消え、光が見えてきた。フェニックスリーグでは防御率2・70。本来の姿を取り戻しつつある。

 「腕に力が伝わっている。もっといける感じはある。状態は100%に近づいている。直球がいいので、変化球も生きています」

 逆襲の2年目へ、イメージを膨らませる。先発で勝負する。1年間、ローテを守る。目標遂行へ「見せ球」と定義していた110キロ前後の縦に割れるカーブを決め球に使う考えを明かした。

 「先発は投球の幅が少ないと3巡目には対応される。いろんな引き出しを持つことが大事。これまではカーブを見せ球として使っていたけど、勝負球に使っていきたい。今まではチェンジアップとスプリットでしたが、カーブを加えれば組み立ても変わると思っています」

 桜井は春季キャンプで、伸びのある直球、チェンジアップ、スプリットなどが話題になり、カーブも「サクラドロップ」として注目を集めた。球界では岸(西武)や武田(ソフトバンク)がカーブをウィニングショットとしている。桜井にも、本調子になれば、空振りを奪う切れ味はある。

 「決め球として使いたい、と捕手にも伝えています。来年こそは開幕ローテーションに入って、1軍で1年間活躍したいんです」

 由伸監督は若手の台頭を心待ちにしている。桜井の2017年はもう始まっている。

(小島 和之)

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