南アフリカ 国際刑事裁判所からの脱退手続き開始
国際刑事裁判所から戦争犯罪などの疑いで逮捕状が出ているスーダンのバシール大統領が南アフリカを訪れた際に逮捕しなかったことで、国際的な批判を受けた南アフリカ政府は、国家元首の逮捕は外交特権を認める国内法と相いれないとして、国際刑事裁判所からの脱退の手続きを開始したと発表しました。
南アフリカ政府は21日、国際刑事裁判所から脱退するための手続きを開始したと発表しました。
南アフリカは去年、戦争犯罪などの疑いで国際刑事裁判所から逮捕状が出ていたスーダンのバシール大統領が、AU=アフリカ連合の首脳会議に参加するため現地を訪れた際に、大統領を逮捕しないまま出国させたとして国際的な批判を受けました。
イギリスのBBCなどによりますと、マスサ法相は脱退の理由について「国際刑事裁判所が加盟国に義務づけている国家元首の逮捕を求める訴追手続きが、外交特権を認める南アフリカの法律と相いれない」と説明しているということです。
今回の発表について、国際的な人権団体からは「訴追手続きの国際的な協力を損なうものだ」として批判の声が上がっています。
一方、アフリカ諸国の間には、国際刑事裁判所に対して「アフリカの指導者ばかり狙って訴追している」として根強い不信感があり、最近もブルンジが脱退を検討していることを明らかにしたばかりで、ほかの国にも同調する動きが広がる事態が懸念されています。
南アフリカは去年、戦争犯罪などの疑いで国際刑事裁判所から逮捕状が出ていたスーダンのバシール大統領が、AU=アフリカ連合の首脳会議に参加するため現地を訪れた際に、大統領を逮捕しないまま出国させたとして国際的な批判を受けました。
イギリスのBBCなどによりますと、マスサ法相は脱退の理由について「国際刑事裁判所が加盟国に義務づけている国家元首の逮捕を求める訴追手続きが、外交特権を認める南アフリカの法律と相いれない」と説明しているということです。
今回の発表について、国際的な人権団体からは「訴追手続きの国際的な協力を損なうものだ」として批判の声が上がっています。
一方、アフリカ諸国の間には、国際刑事裁判所に対して「アフリカの指導者ばかり狙って訴追している」として根強い不信感があり、最近もブルンジが脱退を検討していることを明らかにしたばかりで、ほかの国にも同調する動きが広がる事態が懸念されています。