【菊花賞】ルメール騎手優勝手記「サトノダイヤモンドと多くの夢かなえられた」

2016年10月24日6時0分  スポーツ報知
  • クラシック最後の1冠を完勝したサトノダイヤモンド。ルメールは左手を力強く突き上げた

 ◆第77回菊花賞・G1(10月23日・芝3000メートル、京都競馬場、良)

 第77回菊花賞は23日、京都競馬場の芝3000メートルで行われ、1番人気のサトノダイヤモンドが直線で差し切って優勝。皐月賞3着、日本ダービー2着の雪辱をラスト1冠で果たした。ディープインパクト産駒として初の菊花賞制覇、里見治オーナーに悲願のG1タイトルをもたらしたクリストフ・ルメール騎手(37)=栗東・フリー=はスポーツ報知に寄せた手記で、自身のJRAクラシック初制覇の喜びを記した。

 何と言っていいのか…。ゴールを過ぎたら、いつもはすぐに落ち着く感情が、検量室前に帰ってきても、全く落ち着くことがなくて。里見治オーナー、池江泰寿調教師、そして厩舎スタッフ。出迎えてくれた人たちの本当にうれしそうな表情を見た瞬間、こみ上げてきました。これが日本のクラシックレースを勝つということなんですね。

 ダイヤモンド、里見オーナーにとって初めてのG1タイトル。そして僕にとっての日本での初クラシック。すべてを一緒にかなえられた喜びをかみしめています。

 皐月賞で3着、日本ダービーは8センチ差の2着。春はクラシックに届かず、悔しい思いをしましたが、ラスト1冠で結果を出すことだけに集中してやってきました。パドックでまたがった瞬間、「前回とは違う」と。池江調教師、スタッフが絶好の状態に仕上げてくださっていました。

 道中は中団でリラックスして走れていましたし、4コーナーでディーマジェスティが迫ってきても、体を並べることさえ許さなかった。これまでで一番と言っていいくらい。本当にしびれるような反応でした。

 昨年、日本のジョッキーになって描いた夢がクラシックを勝つことでした。昨年も今年も、チャンスのある馬に乗せてもらいながら結果を出せず、改めて感じたのは勝つことの難しさ。その悔しさを重ねたぶんだけ、喜びが大きい。しかも、デビューからコンビを組み、友達のように思っているパートナーとなら、なおさらです。

 来年には凱旋門賞に挑戦するプランもあるそうですが、ダイヤモンドは夏を越して大人になりましたし、経験を積めばさらに強くなるはずです。一緒に世界最高峰の舞台へ挑戦できるよう、僕も精進していきます。

 最後に、1番人気に支持してくださったファンのみなさん。多くの声援が僕たちの背中を押してくれました。本当にありがとうございました!(JRA騎手)

 ◆クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire) 1979年5月20日、フランス生まれ。37歳。99年に同国で騎手免許を取得、フランス通算1119勝。02年に初来日し、15年3月にJRAへ移籍。JRA通算499勝。05年有馬記念(ハーツクライ)などG18勝を含むJRA重賞35勝。

 ◆サトノダイヤモンド 父ディープインパクト、母マルペンサ(父オーペン)。栗東・池江泰寿厩舎所属の牡3歳。北海道安平町のノーザンファームの生産。通算7戦5勝。総収得賞金は3億7156万2000円。主な勝ち鞍は16年きさらぎ賞・G3、神戸新聞杯・G2。馬主は里見治氏。

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