落選の民進・鈴木氏、丸刈りで登場「私の努力不足」…蓮舫代表は姿見せず
2016年10月23日22時54分 スポーツ報知
衆院補選東京10区で、自民党前職の若狭勝氏(59)=公明党推薦=に秒殺された民進党新人の鈴木庸介氏(40)の事務所は、落選が決まると選対事務所には、ため息だけが漏れた。190センチの鈴木氏は頭を丸刈りにして登場。「無名の新人候補をここまで応援して頂きありがとうございました。すべては私の努力不足、発信力不足」と頭を下げて「また明日の朝から駅前に立って訴えていきます」と宣言した。
9月の代表就任後、初の国政選挙となった蓮舫代表(48)は福岡6区の新井富美子候補(49)の応援演説のため九州入りし、22日は福岡県で街頭演説。23日は長崎県内で遊説した。補選結果を受けての党本部での会見はせず、党関係者が「文書で談話を出します」と話すのみだった。
蓮舫代表は11日の告示日には東京のJR大塚駅前で鈴木氏の応援演説を行い「支持率で言えばアリがゾウに挑む戦い」と苦戦を覚悟していた。21日にはJR目白駅前でも支持を訴えた。だが、党の衆院議員からは「代表がもっと応援に入るべきだ」という声も挙がり、今後の求心力を問われる結果となった。
民進党の都連幹事長で、鈴木氏の選対本部長を務めた松原仁氏(60)は事務所で結果を見届けた。敗因として、小池都知事の人気が高まり、有権者の目が都政改革に向いた結果、国政に焦点を合わせることができなかった点を挙げ「安倍国政が信任されたわけではない」と話した。