宇都宮連続爆発、殺人未遂容疑の元自衛官の素顔とは…

2016年10月24日6時0分  スポーツ報知

 23日午前11時40分ごろ、宇都宮市本丸町の宇都宮城址公園付近で爆発があり、宇都宮中央署によると、同市針ケ谷町の元自衛官・栗原敏勝容疑者(72)が焼死体で見つかった。公園では、宇都宮城址まつりが開催されており、巻き添えの2人が大けが、1人が軽傷を負った。爆発前に栗原容疑者の自宅が火災で全焼し、公園近くの駐車場で容疑者名義の車が炎上。遺体から遺書が見つかり、同署は自殺を図ったとみて殺人未遂容疑で調べている。

 栗原容疑者はどんな人物だったのか。全焼した宇都宮市内の自宅付近に住む知人女性(57)によると、口数は少なく、性格は温厚で「元自衛官らしく、ハイと言う時、敬礼をするような方です」。事件前日の22日も1時間ほど会話をしたが、変わった様子はなかっただけに「ショックです」と語った。

 陸上自衛隊でパイロットを志す学生に気象学を教えていたことがあった。パソコンの扱いに慣れていたほか、最近は福祉関係にも興味を持ち、精神障害者を支援する活動もしていたという。

 その一方で、宇都宮家裁の判決に対する抗議を訴える動画を投稿するなど、社会に対する怒りを募らせていた可能性もある。

 「火事を起こしてしまうとご近所にご迷惑を掛けてしまう」という理由で自宅では風呂を炊かず、銭湯通いを貫く一面もあったというが、今回の火事により、周辺の住宅にも一部延焼し、車が全焼するなどの被害が出ている。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
社会
報知ブログ(最新更新分)一覧へ
今日のスポーツ報知(東京版)