読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

フィーライン・アイズ

「好きなものは好き」と主張するハイパーな雑記ブログ

【昭和の特撮】初代ウルトラマン・第15話~もし二次元の絵が実体化したら、あなたならどうしますか?~

ウルトラシリーズ・初代ウルトラマン

f:id:feline3594:20160717013316p:plain

 

前回の物語はこちら

 

feline3594.hatenadiary.jp

 

『恐怖の宇宙線』の放映日時とあらすじ

 

★ 昭和41(1966)年10月23日

こちらのサイトで本編(25分程度)をご覧になれます。

 

mvnavidr.blog116.fc2.com

 

f:id:feline3594:20161023220404j:plain

 

f:id:feline3594:20161023220415j:plain

 

ある日のこと。

学校で子供たちが怪獣の絵を描いていた。

 

ネロンガレッドキングや、

ユーモラスなカネゴンといった人気のあるものばかりだが、

女子生徒のチャコは、なぜか音楽家のベートーベンを描いた。

 

気の弱いムシバ少年は、白くて大きな目の怪獣を描くが、

あまりにも弱そうだったため、みんなにからかわれてしまう。

 

ムシバ少年はひとりで空き地の土管に怪獣の絵を描く。

すると、管理者の男性がやってきて怒られた。

 

そんななか。

 

科特隊のムラマツのもとに宇宙線研究所から電話があった。

どうも原因不明の変動が起こったらしいのだ。

 

同じ頃、ムシバ少年が描いた怪獣は土管を出て、

工業地域で居眠りをしていた。

 

いびきはすごいが、とくに悪いことをする様子はなかった。

 

ムシバ少年は自分の描いた絵が本物になったので、

学校でみんなに自慢した。

 

だが、科特隊は怪獣退治が任務である。

ムラマツらは出撃し、ガヴァドンと名づけられたかれと戦った。

 

しかし、尻尾にダメージは受けたものの、ただただ眠るばかりで、

アキコには「怠け者の怪獣」だと揶揄された。

 

ガヴァドンは一番星が光る時間になると、

再びもとの居場所の土管に戻った。

 

本部に戻った科特隊の面々のもとに、パリ本部からの通信が入る。

それはガヴァドンが「三次元化」した原因を特定する情報だった。

 

一躍人気者になったムシバ少年と仲間たちは、

ガヴァドンにもっと強くなってほしいと考え、

絵を書き換えてパワーアップさせるのだが-。

 

視聴率および出演者など

 

視聴率 : 37.4%

 

ハヤタ : 黒部進

ムラマツ : 小林昭二

アキコ : 桜井浩子

イデ : 二瓶正也

アラシ : 石井伊吉

 

ムシバ : 川田勝明

土管の持主 : 原保美

タカシ : 内野惣次郎

ゼロ戦  : 金子吉延

オバケ : 佐藤継知夫

サスケ : 橋本有史

チャコ : 岩井敏枝

 

ウルトラマン : 古谷敏

カヴァドン : 荒垣輝雄


ナレーション : 石坂浩二


制作順 : 14

監督 : 実相寺昭雄

特技監督 : 高野宏一

脚本 : 佐々木守

 

(敬称略)

 

妙香の感想

 

今回は怪獣が悪ではないという話です。

実際の敵はガヴァドンではなく、宇宙から降り注ぐ放射線ですからね。

 

アキコ「宇宙線に含まれたある種の新元素を含有する放射線と、

太陽光線が融合すると、

二次元のものが三次元の物体に変動するという-」

 

アラシ「なに?絵に描いたものが現実に現れるというわけか」

アキコ「ええ。そう知らせて来てます」

 

ムラマツ「宇宙線に含まれた放射線と太陽光線が融合して・・・」

ハヤタ「キャップ。そういえばタカシくんたち変なこと言ってましたね。

あれはムシバの描いた絵だって」

 

(中略)

 

ムラマツ「そうか。タカシくんたちの描いた怪獣の絵が、

現実に三次元の生命を得たというわけなのか」

 

ハヤタ「うーむ。道理で太陽光線がなくなると同時に消えたわけだ」

アラシ「・・・ということは、明日も太陽が上がるとともに現れる」

 

子供たちの想像力は無敵ですから、

もっといろいろ発想をすれば、

強い怪獣を生み出すことは可能だったかも知れません。

 

でも、ムシバくんはヘタレでしたし、

ただ普通に絵を描いて楽しんでいただけだったので、

単なる騒動で一件落着しました。

 

ウルトラマン「泣くな。子供たち。毎年7月7日の七夕の夜、

きっとガヴァドンに会えるようにしよう。この星空の中-」

 

チャコ「ガヴァドンも星になったのかしら。お星様に」

ムシバ「七夕の夜、雨が降ったらどうなるんだよ?」

 

ガヴァドンを宇宙に連れて行ったのは正解ですね。

 

子供たちの気持ちを考えると、

あのまま原っぱの土管に住まわせてやりたいですが、

怪獣と人間の共存というのは、なかなか難しいと思います。

 

今回の話で斬新だと思ったのは、

半世紀も昔に「二次元」という題材を扱ったことですね。

 

いまでこそ「二次元」には市民権が与えられて、

ゲームやアニメのキャラが三次元化したらいいな・・・と思う人がいますが、

当時は子供でもない限り、そういう発想はなかったんですよ。

 

実相寺監督の目のつけどころはさすがです。

 

ちなみに、私が三次元化してほしいアニメキャラは、

やはり銀河英雄伝説の人たちですかね。

 

ゲームでは戦国時代の名将とか、三国志諸葛孔明などですよ。

 

次回は『科特隊宇宙へ』です。

 

ウルトラシリーズとの出会い

 

feline3594.hatenadiary.jp

 

まとめて観たい方はこちらをどうぞ

 

feline3594.hatenadiary.jp