HOME > レビュー > 秋のヘッドフォン祭2016速報 ウェストンの8ドライバー搭載イヤホン「W80」、高域が4基の理由とは?
2016年10月23日/Stereo Sound ONLINE 編集部・佐藤めぐみ
「秋のヘッドフォン祭2016」2日目となった10月23日、ウェストンのイヤホン「W80」のユーザー向け発表会が行なわれた。
本機については既報の通りで、高域×4基、中域×2基、低域×2基の8基のバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーを採用している。10月22日に発売され、価格はオープン(想定市場価格¥217,800前後)。
8基のドライバーについて、来日した同社のプロダクトマーケティングディレクターのブレイク・ガイザーさんは、「いたずらにドライバーの数を増やしたのではなく、求める音に最適な仕様を模索したら結果的にこうなった。4ドライバーや12ドライバーもあり得ました」と語る。
同席したインターナショナルセールスディレクターのハンク・ネザートンさんも、「ドライバーが増えても、筐体は1mmしか大きくなっていないのもポイントです」と付け加える。
高域が4基という珍しい構成については、「繊細で、刺さらず疲れない高域を作りたかった。そのためには、この構成が適していたんです」とガイザーさん。
これについて、司会進行を務めたオーディオビジュアル系ライターの野村ケンジさんも、「高域が上質できめ細かくて、ウェストンが作りたかった音がよくわかります」と太鼓判を押す。
ケーブルは着脱式で、付属するのはALO audioと共同開発したもの。このケーブルは単品でも発売する予定があるという。
なお、本機は製品からは想像も付かないほど大きな箱に入れられているが、これはポータブルプレーヤーやリケーブルなどを収納できる大型ケースが付属するからだ。
「『W80』を買う人は、リケーブルなどをすでに持っている人が多いのではないでしょうか。ひとつにまとめて持ち歩きたいときに、このケースは便利です。もちろん、イヤホン単品のケースもありますよ」とのこと。
ちなみに、発表会の冒頭で“最後に『W80』が1名に当たる抽選を行ないます”というアナウンスがあり、会場がどよめいた。幸運にも当選したのは若い男性。場内から羨望の眼差しを向けられていた。
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