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幻想流浪録 作者:聖龍

諏訪大戦と都と竹取物語

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第三話 神vs最高神

天照大御神が神界を出た同時刻

バチ-ン!

乾いた音が洩矢神社に響き渡った。

その音の正体は紫が諏訪子の頬を叩いた音だった。

「よくも!よくも!師匠のことを!」

ー化け物扱いしたな!ゆるさない!ー

紫は、誰が聞いてもわかるくらい怒った口調でそう言うと諏訪子を睨みつけた。

「っ!化け物に化け物といって何が悪い!」

諏訪子がそのや言葉を発した瞬間、あたり一面が氷に覆われたのかと思うくらいの温度になった。

ーーいわゆる、"絶対零度"というものだ。

「誰が化け物ですって?」

「っ!旅の者です。」

諏訪子は、震えた声でそう答えた。

「・・・そう」

なら、貴方には消えて貰うしかなさそうね。

天照大御神はそう言って構えた。

「やるしかないようですね。」

諏訪子も懐から鉄の輪を2つ取り出すと構えた。

「あなた如き、神では最高神あたしには敵わない」

天照大御神は諏訪子のところへ一瞬で近づくと鉄の輪を壊した。

「っ!?」

諏訪子は自分の武器がいとも簡単に壊されたのに唖然とした。

当然、天照大御神はその隙を見逃すことなどはせず攻撃をした。

「がはっ!」

諏訪子は、気づいた時には地面に倒れていた。

「立ちなさい。彼がーー鏡夜が受けた傷はこんなものではないのよ?」

天照大御神は諏訪子の頭を掴み立ち上がらせると蹴りをいれた。

諏訪子はそれに抵抗することも出来ずに一方的にやられていた。

「これは、戦いなどではない・・・"復讐"の代行だ」

天照大御神は、冷たい目で諏訪子を見下しながらそう言った。

「ひっ!すみません!すみません!」

諏訪子は、怯えてしまい壊れたロボットのように同じ言葉を何回も繰り返し言っていた。

「もうーーもう、許してやってくれないか?天照大御神」

皆が声のする方を一斉に見やると鏡夜が光の中から現れた。

「なんで、鏡夜がここに!?」

泣き疲れて寝ていたはずの鏡夜がいるのだから驚くのも無理はないと思うがここまで驚くことはないだろうと鏡夜は呆れてしまった。

「ん?ああ、下界したでドンパチやってたら起きた。」

俺は、あくびをすると軽く精神崩壊を起こしてる諏訪子のもとへと駆け寄っていった。

「ごめんな。いきなりお前の目の前で殺人なんかしちゃって・・・そりゃ俺のことを化け物扱いもしたくなるわな。」

だから、お前は悪くない!

俺はそう言うと諏訪子を優しく抱きしめた。

「「!!」」

「・・・!?」

天照大御神も紫も驚いてるが一番驚いてるのは俺だ。

何故かというとじぶんで切り落としたはずの腕が生えていたのだら。

まさか!


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