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第一話 ばれた・・・だと!?
「ふーむ、どうやってこの森を抜けるかな」
「スキマを使う?」
紫は、そう言ってスキマをつくった。
「いや、修行も兼ねて歩こう。」
俺がそう言うと紫は「えー!また修行なのぉ!」と文句を言いながらスキマを閉じた。
「まぁ、いざとなったら助けてやるから頑張れよ!」
俺は、紫のやる気を引き出すために頭を撫でた。
紫は顔を赤くしながらも頷いた。
俺は、どうするかって?
俺は、この妖刀『八咫烏』の斬れ味を試すつもりだよ。
俺は、鞘から怪しげに光る銀色の刀を、抜いた。
そして、前を歩く紫のおこぼれを斬っていった。
「斬れ味はなかなかのもんだな。」
俺が、『八咫烏』の斬れ味に感心していたら目の前に紫が殺していってる妖怪の山が出来ていた。
それでも、何匹か殺しきれてないのもいたので首を斬って殺した。
「紫、詰めが甘すぎる。今日の修行量3倍な」
紫は、こっちをみると「えっ!?」というと絶望した表情をうかべた。
「ああ、泣き言言ったりサボったりしたらさらに増やすから。」
俺は、そう言うと「そんなぁ!!」と言っている紫を無視して先を歩いた。
「何者だ!お前は!」
あの後、俺は紫と追いかけっこをしながら森を移動していたら門番に出くわした。
「旅の者です!( ・`ω・´)キリッ」
まぁ、流浪人だから半分は本当だな。
「嘘だな!」
門番はそう言うと怪しいやつをみる目つきで睨んできた。
なにも、睨んでくることはないじゃないか。
「待っていろ!(自称)旅の者、諏訪子様に話をしてくる。」
そう言うと門番は諏訪子様とやらの元へと走っていった。
「ちょっ!ひどいですよ!師匠、おいてくなんて!!」
ちょうど、そのタイミングで紫がやってきた。
「知らんがな。」
「諏訪子様に許可をとった。はいれ」
と、言うと門番は俺と紫を連れて諏訪子とかいう人物のもとへと向かった。
「ここだ。くれぐれも失礼のないようにな」
門番は、それだけを言うと戻っていった。
「貴方たちは本当に旅の者かしら?」
カエル帽子の女はこっちを試すような目で見てきた。
「・・・・そうだが?」
俺は、内心焦りながらもしっかりとそう答えた。
「あら、嘘はいけないわよ?門番は騙せても私は騙せないわよ?」
「っ!」
なんだ!?一瞬寒気が!
「あなたの体内から妖気を感じたもの」
あなた、妖怪でしょ?
そう言ってニッコリと微笑んだ。
「なんで、ばれるかな・・・・」
と、ため息混じりに言うと
「私は、神様ですから!」
などと、爆弾発言をした。
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