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幻想流浪録 作者:聖龍

第一章 すべてのはじまり

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第三話 修行一日目

「鏡夜兄さん!いや、鏡夜師匠!修行をつけてください!」

「はっ!?」

紫は起きてくるなり鏡夜に修行をつけるように頼んだ。

鏡夜はそれにおどろき魚に串を刺す作業が止まってしまった。

「私は、人間と妖怪が共存できる理想郷を創りタイのです!」

「だから、修行を付けてほしいのです!」

紫は頭を下げてお願いした。

なるほどねぇ、そういうことならいいかと鏡夜は思いわかったよと返事し顔を上げさせた。

「その前に腹ごしらえするぞ!」

鏡夜はそう言うといい感じで焼けた魚を紫に渡して自分も食べ始めた。

「よし!はじめるか!」

鏡夜と紫は立ち上がるとそばの木へと向かった。

「まずは、木を貫くところからはじめるか。」

鏡夜はそう言うと手刀で木を貫いた。

「!?」

紫はそれに驚いた。

「いまのは、妖力を手に纏うイメージをして手刀をしたんだ!」

手をズボっとぬくと紫にたいして説明をした。

「・・・?」

紫はよくわからず首を傾げた。

「まぁ、そのうちわかるさ!」

鏡夜は紫の頭を撫でながら笑顔でそう言った。

「ちゃんと、修行しとけよ?」

紫にきちんと修行をするように釘をさすと鏡夜は夜食を取りに行っていた。

「おうおう、苦戦してるようだな。」

紫が木を貫けずに苦戦していると狼を引きずりながら鏡夜が戻ってきた。

「頑張るのもいいけどほどほどにすれよ?」

鏡夜はその場にどかっと座ると肉をナイフ(手作り)で捌いた。

「ほれ、これを食べてゆっくり休みな。」

鏡夜は、肉を火で炙り串に刺すと紫に渡して寝そべった。

紫は、いただきます!と言って食べると串を地面に刺して鏡夜に抱きついて寝た。

こうして、修行の一日目が終わった。
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