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幻想流浪録 作者:聖龍

第一章 すべてのはじまり

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第一話 出会い

「どうすっかなぁ・・・これ」

一人の男が数匹の異形なるものーー妖怪に囲まれていた。

男は頭を掻きながらここを通りたいだけなのにと呟いた。

「グググ!」

男の態度に我慢の限界が来たのか大きな口を開けると喰らわんと向かってきた。

「悪いが先を急ぐんでとっとと決めさせてもらうぜ」

男はそう言うと妖怪の首を手刀で切り落とした。

「次は、どいつだ?」

「「「クギャー!」」」

男を殺さんと大勢で向かってきた。

「みんなか・・・」

男は返り血を浴びるのも気にせずに手刀で次々と妖怪の首を切り落とした。

「うえ〜気持ちわりぃ」

男は、着物に着いた返り血に顔を顰めた。

そして、目を綴じてフゥーと小さく息を吐いた。

目を開けると先ほどの着物姿から袴姿へと服装が変わっていた。

「・・・・いつまで、そうやっておれを見てるつもりだ?」

男がそう言って後ろを振り向いた。

そこにはスキマから上半身だけを出した女の子がいた。

「・・・名前は、なんていう?」

「私は、八雲紫!お兄さんは?」

「おれか・・・俺は、獄谷鏡夜だ。」

これが、後に妖怪賢者と呼ばれる八雲紫と男ーー獄谷鏡夜の出会いである。

「ところでなんでおれのことを見ていた?」

鏡夜がきつい口調でそう言うと紫は目を泳がせながら話始めた。

ー妖怪少女説明中ー

「なるほどね・・・。」

紫が鏡夜のことをスキマから見ていた理由は高い妖力を感じ取ってそれを辿ってきたら鏡夜に出くわした。

で、その時に鏡夜に惚れたからそのまま追跡していたということらしい。

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