(cache) 八雲家の日常 - 第一話いきなりのハプニング①

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第一話いきなりのハプニング①

「うわぁぁぁ！」

「ウフフフニガサイワヨ！」

ーー拝啓、田舎のおじじそしておばばたち東京はおじじ、おばばの言う通り怖いところでした（遠い目）

ってぇ！現実逃避してる場合じゃなかった！！

逃げないと！

「うおりゃああ！」

毎日毎日山を昇り降りしていた俺の脚力なめんなよぉ！

「はぁ、はぁ・・・ここまで来ればもう大丈夫だろ。」

この時の俺は、心のどこかで東京のことをバカにしていたのかもしれない。

だから、すぐに東京の恐ろしさを思い知らせることになったのだった。

「ウフフフ、ミィツケタ。モウニガサナイ！」

「」

くそっ！巻いたつもりだったのに！

「ウフフフ、サア、キモチイイコトをシヨウヨ！」

そう言って、ストーカー女は手を伸ばしてきた。

なぜ、こうなった。

ーー遡ること四日前。

いきなりの引越し発言に頭がついていかず混乱していたときだ。

「ははは。」

糞姉貴（ゆかり）は、俺たちの驚いた顔を見て満足したのか馬鹿みたいに高笑いをした。

「ていっ！」

とりあえず、イラッとしたので頭を叩いた。

「いったぁい。何すんのよ！」

「とりあえずだ、準備すんぞ。」

「そうだな。」

「うん！」

俺たちは、糞姉貴（ゆかり）を無視すると引越しの準備をするためにそれぞれ自分の部屋へと戻っていった。

「あっ、そうだ。紫」

「なっ、なに？」ドキドキ

「食器洗いよろしく」

今度こそ、俺は自分の部屋へと戻っていった。

「なによぉ！みんなしていじめてぇー！」

数時間後、みんな引越しの準備を終えた。

もともと、山で自給自足の生活をしていたためそんなに荷物がなく早めに終えることができた。

「おつかれ〜。はい、お茶。」

「どうも、ありがとう・・・って！」

「なんで、一番なにもしてないあんたにお疲（そ）れ様（れ）を言われなきゃ行けねぇんだよぉ！」

思わず、受け取りそうになったわ！

「まぁまぁ、受け取ろうよ。せっかく入れてくれたんだし。」

そう言って、湯呑を受け取る藍姉ぇ。

ピンポーン。

おっ！誰か引越し前のご挨拶に来たか。

「はーい。今、行きます。」

俺は、よっこらしょと言って立ち上がると玄関に向った。

その際に糞姉貴（ゆかり）と橙におじさん臭いと言われた。

とりあえず、糞姉貴（ゆかり）には拳骨（げんこつ）しといた。

「やぁやぁ、元気にしとったか？黒」

「ひさしぶりじゃのぉ」

俺たちに引越し前のご挨拶に来てくれたのはおじじとおばばだった。

「久しぶり！おじじ、おばば」

やべぇ、嬉しくてテンション上がってきたわ。

そんな俺のテンションを察したのかおじじとおばばも嬉しそうな顔をしてくれた。

「お兄ちゃん、」

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