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プロローグ 引越しは突然に
ここは、日本のどこか山奥。
これから始まるのは一人の少年の日常である。
「起きろ!糞姉貴!!」
俺は、朝の日課となりつつある糞姉貴を起こすということをするために部屋に入った。
「あと、5分・・・」
などと、テンプラ間違えたテンプレなことを言いながら寝に入ろうとしているのが八雲家の長女で八雲紫。
そして、その姉を起こそうと必死になっているのが八雲家の長男で八雲黒
「起きたら、キスしてあげるのになぁ〜」
などと、言えばたいていの場合は
「わぁーい!起きた!だからキス!」
・・・みんなご察しの通り、この人は超絶弟大好き人間なのだ。
「はいはい、藍姉ぇが飯作って待ってるからいくぞ。」
俺は、糞姉貴のパジャマの襟を掴むと引きずりながら居間へと行った。
「おはよう。藍姉ぇ、橙」
俺たちが居間に行くとちょうど藍姉ぇと橙が飯を食っていた。
俺は藍姉ぇと向き合うようにして座り糞姉貴は橙と向かい合うようにして座った。
わかり易く表すと↓
藍姉ぇ 橙
ーーーー
俺 糞姉貴
と言う感じだ。
「ふむ、いつ食っても藍姉ぇのつくったご飯は美味しいな。」
「とっ、とうぜんだ!/////」
・・・藍姉ぇよ。顔を赤くしながら言っても説得力の欠片もないぞ
「黒兄さん〜!」
「どげふ!」
メキッ!ってメキッ!っていった
「橙、いまのは痛かった。」
朝から抱きつきはきつい。
「ちぇぇぇーん!それだけはやるなと言っただろ!?」
「?」
橙は、なぜ注意されたのかわからず首を傾げた。
「ねぇ、貴方達。準備のほうはできてるの?」
一人だけ仲間はずれにされている糞姉貴は不機嫌な声でそう言った。
準備?何のこっちゃ
「あら、言ってなかったかしら。今日、東京にある幻想学校ってところに引っ越すことになっているのよ。」
もう少しで引越しの業者さんが来るから早めにご飯食っちゃってね。
糞姉貴は笑顔でふざけたことをぬかした。
ーー拝啓、天国のお父さんそしてお母さん。今日俺たちは東京へと引っ越すことになりました。
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