[winme] DOS サポート |
Windows Me の format は /s オプションをサポートしていません。エクスプローラにも、システムファイル付きでフォーマットするオプションがありません。
起動ディスクは、従来どおり次の手順で作成することができます。
- フロッピーディスクをフロッピードライブにセットします。
- [スタート]−[設定]−[コントロールパネル] から「アプリケーションの追加と削除」を起動します。
- [起動ディスク] タブをクリックし、「ディスクの作成」ボタンをクリックします。
なお、format /s 相当の起動フロッピーは次の手順で作成できます。
- フロッピーディスクをフロッピードライブにセットします。
- [スタート]−[プログラム]−[アクセサリ] から「MS-DOS プロンプト」を起動します。
- 以下のコマンドを実行します。
C:\WINDOWS>format a:
C:\WINDOWS>cd command\ebd
C:\WINDOWS\COMMAND\EBD>copy io.sys a:
C:\WINDOWS\COMMAND\EBD>copy command.com a:
参考:SYS コマンドは残っていますが、C ドライブの修復専用になっています。
Windows Me にはネイティブ DOS サポートが削除されたため、レジストリが破損しても Windows98 のように Safe Mode Command Prompt Only で起動してレジストリを回復させることができません。
レジストリの損傷により Windows Me が起動しない場合は、次のような手順でレジストリを回復させてください。
- Windows Me の起動ディスクで PC を起動します。
- ヘルプ(青い画面)が起動したら、Alt キーを押しながら、F、X キーを順に押します。
- 次のコマンドを実行します。
A:\>SCANREG /RESTORE
Windows Me では Config.sys がサポートされないので、16bit デバイスドライバを登録することができません。
Windows Me から MS-DOS モードで再起動するオプションはなくなりました。
Startup Menu にも Safe Mode Command Prompt Only はありません。
生 DOS が必要な場合は、Windows9x の起動ディスクで起動するか、Windows Me の起動ディスクで起動してください。
Windows Me の MS-DOS プロンプトを開くときに、pif のバッチファイルなどで何も指定していなくても、何らかのプログラムが自動実行されることがあります。
Windows Me で DOS プロンプトを起動するときには、Windows\Comamnd フォルダにある CMDINIT.BAT ファイルが処理されます。
(このファイルには、標準では doskey だけが登録されています。)
Windows Me は起動の高速化などを目的に、起動時のリアルモードサポートが削除されたため、Config.sys や Autoexec.bat を処理することができません。また、Safe Mode Command Prompt Only で起動することもできません。
どうしてもこれらの機能を使いたい場合、Windows Me のシステムファイルを改変することで、リアルモードサポートを可能にするユーティリティがリリースされています。
システムの変更に自信のある方は、このツールを使うことで Config.sys や Autoexec.bat を処理させることが可能になります。
ただし、(当然ですが) Windows Me の起動は遅くなるのでご注意ください。
Autoexec.bat にあった Prompt や PATH、環境変数は、次のレジストリキーに設定されています。
HKEY_LOCAL_MACHINE \System \CurrentControlSet \Control \SessionManager \Environment
環境変数については、システム設定ユーティリティ (MSConfig) の [環境] タブから、レジストリを直接変更せずにアクセスすることが可能です。
Windows Me にアップグレード後、デフラグを実行して Windows を再起動すると、User32.DLL などで例外 03 が発生して Windows が起動しなくなることがあります。
MacAfee First Aid が導入されていると、この現象が発生することがあるため、起動ディスクで起動して User32.dll、gdi32.dll、winmm.dll を Windows Me CD-ROM からリストアしてください。
- Winodws Me の起動ディスクで PC を起動します。
- Win9x がコピーされていない場合は Start computer with CD-ROM support を選択します。
Win9x がコピーされている場合は Start computer without CD-ROM support を選択します。
- ヘルプ(青い画面)が起動したら、Alt キーを押しながら、F、X キーを順に押します。
- 次のコマンドを実行します。
(Windows は C:\Windows に導入されていると仮定しています。)
C:
cd windows\system
ren user32.dll user32.dlx
ren gdi32.dll gdi32.dlx
ren winmm.dll winmm.dlx
A:
ext
- Please enter the path to the Windows CAB files : で F:\Win9x などを指定します。
(Windows Me CD-ROM の Win9x フォルダの場所を指定してください。)
- Please enter the name(s) of the files you want to extract : で User32.dll gdi32.dll winmm.dll を指定します。
- Please enter the path to extract : で C:\Windows\System を指定します。
- Is this okey? (y/n) : で y を入力します。
Autoexec.bat で SET コマンドを使って登録された環境変数はレジストリの環境変数設定に変換されます。
Autoexec.bat および Config.sys と、レジストリの内容を同期させるには REGENV32.EXE を使うことができます。
Regenv32 は次のようなコマンドラインオプションをつけて実行します。
regenv32 -<ドライブ><番号>
ここで、ドライブは Autecex.bat ファイルのあるドライブのドライブレター、番号は 1 から 5 までの数字です。
数字は次の意味があります。
- レジストリの環境変数設定を削除し、Autoexec.bat から環境変数設定をレジストリにインポートします。
- Autoexec.bat の環境変数設定を削除し、レジストリの環境変数設定を Autoexec.bat ファイルにエクスポートします。
- インポート後にエクスポートを行います。
- レジストリと Autoexec.bat を比較し、相違点があればその部分をレジストリにインポートします。
- レジストリの環境変数設定を削除します。
通常、MSConfig 起動時および Windows 終了時に Regenv32 -c4 が実行されています。
従来通り、pif ファイルの [メモリ] タブで設定することが可能です。
pif ファイルは次の手順で作成/設定できます。
- 16bit プログラムもしくはバッチファイルを右クリックし、[ショートカットの作成] をクリックします。
- 「MSDOS」アイコンの pif ファイルが作成されます。
- pif ファイルを右クリックして、[プロパティ] をクリックすると設定が行えます。
注:EMS ページフレームを確保できない場合は、Windows9x や Windows NT/2000 でも EMS を使うことができません。
ページフレームを確保できるかどうかは、基本メモリーの C0000 から DFFFF のアドレスに 64KB の連続領域を空けることができるかを調査することで判断できます。
Windows Me は EMS をサポートしますが、DOS プログラムのプロパティの [メモリー] タブに EMS が表示されず、EMS メモリーが使えないことがあります。
この場合、次の手順で System.ini ファイルを書き換えることで EMS が使用可能になる場合があります。(Q275423)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から System.ini を開きます。
- [386Enh] と書かれた行以下に EMMExclude= や NoEMSDriver を含む行があれば、この行の先頭に ; (セミコロン) を入力します。
- [386Enh] と書かれた行以下に ReservePageFrame=yes という行を追加します。
(System.ini では大文字小文字を区別するので注意してください。)
- 変更を保管してメモ帳を閉じます。
- Windows Me を再起動します。
再起動後も EMS が使用できない場合は、Windows Me が EMS ページフレーム位置を確定できなかった可能性があるので、System.ini に次のパラメータを追加してください。
アドレスは E000 などを指定しますが、MSD.EXE などでページフレームとして確保できる空き領域を確認して指定してください。(Q83435)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から System.ini を開きます。
- [386Enh] と書かれた行以下に EMMPageFrame=<アドレス> という行を追加します。
(System.ini では大文字小文字を区別するので注意してください。)
- 変更を保管してメモ帳を閉じます。
- Windows Me を再起動します。
以上の 設定を行っても EMS が使えない場合、Windows Me が UMB に 64KB の連続空き領域を確保できなかったためと考えられるので、EMS の使用はあきらめてください。
Windows Me はリアルモードが削除された関係で、Windows9x で EMS が使えた PC でも EMS が使えなくなることがあります。
Thanks to めめさん
Windows9x では、Config.sys の Shell ステートメントで環境変数のサイズを指定できましたが、Windows Me は Config.sys を処理できないため、明示的に環境変数を増やすことができません。
Autoexec.bat に SET コマンドを使って環境変数をセットすることで、環境変数のサイズは自動拡張されます。
また、pif ファイルのプロパティにある [メモリ] タブで環境変数のサイズを指定することも可能です。
いくつかの DOS アプリケーションは FILES の値を増やさないと動作しませんが、Windows Me は PIF でも Config.sys をサポートしないので、この値を設定することができません。
FILES の数を変更したい場合は、次の手順を実行してください。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から System.ini を起動します。
- [386Enh] セクションに次のような行を追加します。
PerVMFiles=150
- 変更を保管してメモ帳を閉じます。
Windows Me は 16bit デバイスドライバのサポートがないため、16bit ドライバである ANSI.SYS を組み込むことができません。
Windows Me に付属の ANSI.SYS を使う場合は、次の手順で起動ディスクを作成し、起動ディスクで PC を起動してください。
- コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」で起動ディスクを作成します。
- 起動ディスクに ANSI.SYS をコピーします。
- Config.sys に次の行を追加します。
DEVICE=ANSI.SYS /X
Windows Me の MS-DOS プロンプトで ANSI シーケンスによる画面制御を使いたい場合は、PANSI などのフリーウェアをご使用ください。
Windows.FAQ > WindowsMe.FAQ
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