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PCHealth って何ですか?

PCHealth は Windows Me から追加された、システムファイル保護や、システムの復元を司るコンポーネントです。
詳しくはマイクロソフト技術資料「PCHealth の説明」を参照してください。

Windows Me の SFP について

Windows Me にも Windows 2000 と同様のシステムファイル保護 (SFP) 機能があります。
Windows 2000 は dllcache フォルダにシステムファイルを保管しておくのに対し、Windows Me は保護されたファイルの削除や移動をトラップし、Windows\System フォルダなどからファイルがなくなるのを防いでいます。
また、Windows Me では SFP 機能を無効に設定することはできません。(Q253571)

システムファイル保護が実行されたときに通知するようにできますか?

Windows Me のシステムファイル保護機能で、システムファイルが復元された場合、標準ではユーザーに対する通知は行われません。
ユーザーへの通知を有効にするためには、次の作業を行って下さい。
  1. [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
  2. HKEY_LOCAL_MACHINE \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \SystemFileProtection を開きます。
  3. 右側にある DWORD 値の ShowPopups をダブルクリックし、データに 1 を設定します。
  4. Windows Me を再起動します。
この値が設定されると、システムファイル保護でファイルの復元が完了後に「SFP restored file ファイル名 to version バージョン番号」メッセージが表示されるようになります。

一時的にシステムファイル保護を無効にできますか?

Windows 2000 および Windows Me は、システムファイル保護機能によってシステムファイルが書き換えられるのを防いでいますが、特定のファイルを置き換えたい場合などはシステムファイル保護が邪魔になります。
一時的にシステムファイル保護機能を無効にしたい場合は、Safe Mode で起動してください。

Windows Me のシステムの復元の停止方法は?

Windows Me のシステムの復元機能は、定期的にシステム状態のバックアップを作成します。
バックアップ作成時のパフォーマンス低下や、バックアップによるシステムドライブの圧迫を避けたい場合、次の手順でシステムの復元機能を停止することが可能です。
  1. 「マイコンピュータ」を右クリックして [プロパティ] をクリックします。
  2. [パフォーマンス] タブをクリックし、「ファイルシステム」ボタンをクリックします。
  3. [トラブルシューティング] タブをクリックします。
  4. 「システムを復元しない」にチェックし、「OK」「OK」ボタンをクリックします。
  5. 指示に従って Windows Me を再起動します。

初期起動されている *StateMgr って何ですか?

Windows Me で [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から MSConfig を起動し、[スタートアップ] タブをクリックすると、*StateMgr が起動されていることが確認できます。
*StateMgr はシステムの復元とシステムファイル保護を司るプロセスなので、これを停止させると両機能は使えなくなります。

_RESTORE フォルダの削除方法は?

Windows Me 導入ドライブの _RESTORE フォルダ以下には、システムの復元に使うバックアップファイルが保管されます。 _RESTORE フォルダにウィルスが取り込まれてしまった、ディスクの空き容量を増やしたいなどの理由で _RESTORE フォルダの内容を削除したい場合は、次の 手順を実行してください。(_RESTORE フォルダ自体は削除されませんが、復元ポイントはすべて削除されます。)
  1. 「マイコンピュータ」を右クリックして [プロパティ] をクリックします。
  2. [パフォーマンス] タブをクリックし、「ファイルシステム」ボタンをクリックします。
  3. [トラブルシューティング] タブをクリックします。
  4. 「システムを復元しない」にチェックし、「適用」ボタンをクリックします。
  5. 「システムを復元しない」のチェックを解除し、「適用」「OK」ボタンをクリックします。
  6. 指示に従って Windows Me を再起動します。

Windows Me 導入ドライブ以外にも _RESTORE フォルダがあるのですが

Windows Me のシステムの復元では、Windows Me 導入ドライブの _RESTORE フォルダに復元ポイントが作成されますが、それ以外の全ドライブにも _RESTORE フォルダが作成され、SRDISKID.DAT という、ドライブレターを記録した 1 バイトのファイルが配置されています。
このファイルは、ドライブが追加/削除された場合に、システムの復元がドライブを特定するのに使用されます。
また、Windows Me 導入ドライブ以外の _RESTORE フォルダを削除した場合でも、これまでの復元ポイントがすべて削除されます。

システムの復元に使われる容量は設定できますか?

システムの復元に使用されるアーカイブファイルの最大容量は、次の作業で設定することができます。
ディスク領域を小さくすると、ディスクを節約することができますが、保存できるシステムの復元ポイント数が減ります。
  1. 「マイコンピュータ」を右クリックして [プロパティ] をクリックします。
  2. [パフォーマンス] タブをクリックし、「ファイルシステム」ボタンをクリックします。
  3. [ハードディスク] タブのシステムの復元に使用するディスク領域を設定します。
なお、Windows Me セットアップ時に、最少値である 200MB の空きがない場合、システムの復元は無効になります。
200MB 以上の空きを作成してから、システムの復元を使用可能に設定してください。

設定可能なアーカイブファイル最大値は、システムドライブの容量が 4GB 以下の場合は 400MB まで、システムドライブが 4GB 以上であれば、ドライブの 12% までになります。

_RESTORE フォルダの場所を変えることはできますか?

システムの復元用の復元ポイントを保管する _RESTORE フォルダの場所は、次の手順で変更することができます。
復元ポイントは移行されないのでご注意ください。
  1. [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
  2. HKEY_LOCAL_MACHINE \System \CurrentControlSet \Services \VxD \VxDMon を開きます。
  3. 右側の領域に書かれた値の一覧から C:\_RESTORE 部分を変更したいフォルダ名に書きかえます。
  4. エクスプローラを起動します。
  5. Windows\System\RESTORE フォルダにある DataStor.ini をダブルクリックします。
  6. DSROOT= で示されるフォルダを 3. で書きかえたものと同じフォルダに変更します。
  7. メモ帳を閉じて Windows を再起動します。

システムの復元のバックアップ対象ファイルは?

EXE、DLL、VXD、COM、SYS などの拡張子を持つシステムファイルがバックアップ対象になります。
TXT や DOC、XLS などのユーザーファイルは対象になりません。
また、マイドキュメントフォルダや Temporary Internet Files、ごみ箱などの内容もバックアップ/復元対象になりません。

システムの復元を実行したら、必要なファイルまで消えてしまったのですが

システムの復元を実行すると、ダウンロードしたり、自分で作成した EXE、COM、SYS ファイルまで消えてしまうことがあります。 自己解凍書庫ファイルも EXE 形式なので影響を受けます。
Windows Me のシステムの復元は、特定の保護されたフォルダ以外に置かれたこれらの拡張子を持つファイルまで削除対象にするため、削除されたくないファイルは保護されたフォルダに置いてください。

保護されたフォルダは、マイドキュメント、環境変数 TEMP、TMP で示された以外のドライブにある TEMP フォルダ、Windows 2000 の Documents and Settings フォルダなどです。

なお、必要なファイルが削除されてしまった場合は、次の手順で復元をキャンセルすることで回復されます。

  1. [スタート]−[プログラム]−[アクセサリ]−[システムツール] から「システムの復元」を起動します。
  2. 「最新の復元を復元前の状態に戻します」にチェックして「次へ」をクリックします。
  3. 「次へ」をクリックして復元を実行します。

システムの復元で、マイドキュメントのファイルも消えてしまいました

このトピックにあるように、「マイドキュメント」フォルダはシステムの復元に対して保護されていますが、マイドキュメントを初期フォルダ (C:\My Documents) 以外に変更している場合は保護されません。(マイドキュメントのターゲットフォルダは、マイドキュメントを右クリックして [プロパティ] をクリックして変更できます。)
変更したマイドキュメントを保護するには、次の手順でシステムの復元を初期化する必要があります。
(この操作を実行すると、これまでの復元ポイントはすべて削除されるのでご注意ください。)
  1. デスクトップの「マイコンピュータ」を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  2. [パフォーマンス] タブをクリックし、「ファイルシステム」ボタンをクリックします。
  3. [トラブルシューティング] タブをクリックし、「システムを復元しない」にチェックを入れます。
  4. 「OK」「OK」をクリックし、Windows を再起動します。
  5. 再起動後、手順 1. から 2. を再実行します。
  6. [トラブルシューティング] タブをクリックし、「システムを復元しない」のチェックを解除します。
  7. 「OK」「OK」をクリックし、Windows を再起動します。
また、コントロールパネルの「パスワード」で、「ログイン時に各ユーザーのデスクトップ設定に変更する」にチェックされていた場合、各ユーザーのマイドキュメントフォルダは保護されません。

システム復元の結果 Windows が起動しなくなりました。回復できますか?

システムの復元を行った結果、Windows Me が起動しなくなった場合、次の手順で直前の復元をキャンセルすることができます。
  1. Windows Me の起動ディスクで PC を起動します。
  2. 「1.システムへの変更を元に戻す。」を選択します。
    (直前の作業がシステムの復元だった場合のみ、このメニューが表示されます。)

Windows Me で復元ポイントが作成されません

Windows Me でシステム復元を有効にしているにもかかわらず、復元ポイントが作成されないことがあります。
McAfee VirusScan 5.02 が導入されている場合にこの現象が発生することがあるため、VirusScan が導入されている場合は以下のリンクを参照して、 VirusScan スケジューラを起動してください。

参考リンク

手動で復元ポイントを作成すると Rstrui でエラーになります

Windows Me の [システムの復元] を起動し、手動で復元ポイントを作成しようとすると、「Rstrui が原因で RSTRUI.EXE にエラーが発生しました。 」というエラーが発生して「システムの復元」が強制終了されることがあります。
これは、コンピュータの日付が大きくずれている場合に発生するので、次の手順で正しい日付を設定後、システムの復元を再起動してください。 (作業の過程で、これまでの復元ポイントはすべて削除されます。)

  1. [スタート]−[設定]−[コントロールパネル] から「日付と時刻」を起動します。
  2. 正しい日付と時刻を設定します。
  3. コントロールパネルから「システム」を起動します。
  4. [パフォーマンス] タブをクリックし、「ファイルシステム」ボタンをクリックします。
  5. [トラブルシューティング] タブをクリックし、「システムを復元しない」にチェックして「OK」「閉じる」をクリックします。
  6. 指示に従って Windows を再起動します。
  7. 3 から4 を再実行します。
  8. [トラブルシューティング] タブをクリックし、「システムを復元しない」のチェックを解除して「OK」「閉じる」をクリックします。
  9. 指示に従って Windows を再起動します。

復元ポイントのカレンダーに 1899 年と表示されます

Windows Me で「システムの復元」を起動して復元ポイントを参照すると、1899年12月30日だけが表示され、他のカレンダーが表示されないことがあります。また、「ヘルプとサポート」を起動しても空白が表示されたり、リンクが正しく動作しない場合があります。

この現象は htc の関連付けが破壊された場合に発生するため、以下のようなレジストリをインポートして回復させてください。(Q275646)(Q275651)

REGEDIT4
[HKEY_CLASSES_ROOT\.htc]
"Content Type"="text/x-component"
[HKEY_CLASSES_ROOT\MIME\Database\Content Type\text/x-component]
"CLSID"="{3050f4f8-98b5-11cf-bb82-00aa00bdce0b}"
"Extension"=".htc"
[HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{3050f4f8-98b5-11cf-bb82-00aa00bdce0b}]
@="Microsoft Html Component"
[HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{3050f4f8-98b5-11cf-bb82-00aa00bdce0b}\InProcServer32]
@="C:\WINDOWS\\SYSTEM\\MSHTML.DLL"
"ThreadingModel"="Apartment"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\CLASSES\.htc]
"Content Type"="text/x-component"

以下のバッチファイルは、上記の回復手順を自動実行します。

  Download  batch file htc.bat

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