[winme] セットアップ |
少しシステム構成を変更しただけでも、Windows CD-ROM をセットするように要求されることがあります。ここでいちいち CD-ROM をセットせずに済ませるためには、次の作業を実行してください。
(ほとんどのメーカー製 PC は、あらかじめこの設定が行われています。)
- Windows98/Me の場合
- Windows CD-ROM の Win98 フォルダ (Me の場合は Win9x フォルダ) を、ハードディスクの任意のフォルダにコピーします。(たとえば、D:\Win98
を C:\Win98 にコピーします。)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Setup にある SourcePath に、1. でコピーしたフォルダ名(たとえば、C:\Win98) を指定します。
- Windows 2000/XP の場合
- セットアップに使用した Windows CD-ROM の i386 フォルダを、ハードディスクの任意のフォルダにコピーします。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Setup にある SourcePath に、1. で i386 フォルダをコピーした親フォルダ名(たとえば、D:\i386 としてコピーしたなら、D:\) を指定します。
できます。
Windows9x/Me セットアップ処理の途中で、導入先として C:\WINDOWS を提示されますが、その他のディレクトリを選択して D:\WINDOWS などを指定することができます。
ただし、Windows が導入されて出荷された PC の C:Windows\Options\Cabs からセットアップした場合や、メーカー製 PC のセットアップ起動ディスクを使用した場合、Cabs フォルダや起動ディスクに記録された inf ファイル (MSBatch.inf など) を参照する設定になっているため、選択画面が表示されないことがあります。
この場合は、Setup.exe と同じフォルダにある inf ファイルを削除してからセットアップを開始してください。
ノート PC で、Windows の具合が悪いのでクリーンインストールしたいけど、外付け CD-ROM は Windows の起動ディスクでは認識できないようなケースがあります。
このような場合、Windows を起動した状態で、Windows98 CD-ROM の Win98 フォルダ (Windows95 の場合は、Win95、Windows Me の場合は Win9x フォルダ。以降はまとめて Win9x フォルダと表記します。) の内容をハードディスクにコピーしておけば、コピーしたフォルダに含まれる setup.exe でセットアップを開始することができます。
セットアップ例:ハードディスクに C、D ドライブがある場合
- Windows9x を起動します。
- エクスプローラなどを使って、Windows9x CD-ROM の Win9x フォルダを D ドライブにコピーします。
- MS-DOS プロンプトを起動します。
- フロッピーディスクをセット後、次のコマンドを実行します。
C:\WINDOWS>format a: /s
C:\WINDOWS>copy c:\windows\command\format.com a:
- フロッピーディスクをそのままにして、コンピュータを再起動します。
- コマンドプロンプトが表示されたら次のコマンドを実行します。
A:\>format c: /q
A:\>d:
D:\>cd Win9x (実際には、cd Win98 などになります。)
D:\WIN9X>setup /is
C ドライブしかない機種の場合、C ドライブに Win9x フォルダをコピーし、手順 6.で次のコマンドを実行します。
- コマンドプロンプトが表示されたら次のコマンドを実行します。
A:\>c:
C:\>cd Windows\command
C:\WINDOWS\COMMAND>deltree c:\windows (このコマンド完了には十数分かかることがあります。)
C:\>cd \Win9x
C:\WIN9X>setup /is
リカバリー CD-ROM が付属する PC は Windows CD-ROM が添付されないので、Windows だけをクリーンインストールするのが困難な場合があります。
しかし、C:\Windows\Options\Cabs に Setup.exe が存在する場合、次の作業で Windows のみをクリーンインストールすることが可能な場合があります。
この場合、必要なデバイスドライバ (ビデオ、オーディオ、モデムなどのドライバ) がリカバリー CD 以外から導入できることが前提になります。
この手順を実行する前に、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」から起動ディスクを作成しておいてください。
- C ドライブをフォーマットする場合
(C ドライブにある必要なデータはバックアップしてください。)
- C:\Windows\Options\Cabs フォルダを C 以外のドライブにコピーします。
ここでは D ドライブの Cabs にコピーしたと仮定します。
- D:\Cabs に msbatch.inf ファイルがある場合、任意のファイル名に変更します。
- 起動ディスクで起動し、次のコマンドを実行します。
A:\>format C: /q
A:\>D:
D:\>cd cabs
D:\Cabs>setup /is
- Windows のセットアップが始まるので、通常通りのセットアップを実行してください。
- C ドライブをフォーマットしない場合
(Windows フォルダ以外に重要なデータが残っている可能性があったり、C ドライブしかない場合は Windows フォルダを消去することで、Windows をクリーンインストールすることができます。)
- C:\Windows\Options\Cabs フォルダを Windows 以外のフォルダにコピーします。
ここでは C:\Cabs にコピーしたと仮定します。
- C:\Cabs に msbatch.inf ファイルがある場合、任意のファイル名に変更します。
- 起動ディスクで起動し、次のコマンドを実行します。
A:\>C:\Windows\Command\Deltree C:\Windows
A:\>C:
C:\>cd Cabs
C:\Cabs>setup
- Windows のセットアップが始まるので、通常通りのセットアップを実行してください。
プロダクトキーを記録した CD-ROM ケースや、OEM 用のファーストステップガイドを紛失し、プロダクトキーがわからない場合は、次の手順でレジストリを参照して下さい。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion を開きます。
- 右側の ProductKey のデータにプロダクトキーが記録されています。
また、「窓の手」の [システム] タブからもこの情報を見ることができます。
コントロールパネルの [システム] で表示される使用者名や使用者組織名はレジストリに記録されているので、以下の作業で書き替えることができます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から REGEDIT を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion を開きます。
(Windows NT/2000/XP の場合は HKEY_LOCAL_MACHINE \Software\ Microsoft \Windows NT \CurrentVersion です。)
- 右側の RegisteredOwner に使用者名、RegisteredOrganization に使用者組織が記録されているので、RegisteredOwner などをダブルクリックして値を書き替えます。
- レジストリエディタを終了します。
以下のスクリプトをダウンロードし、ダブルクリックすることで、この作業を自動化できます。
Windows を再セットアップしたり、リカバリーすると、Photo Editor がなくなってしまうことがあります。
Photo Editor は Windows コンポーネントでなく、Microsoft Office の一部なので、MS Office をカスタムインストールし、Office ツールから Photo Editor を追加してください。
すでに MS Office がインストールされている場合は、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除(プログラムの追加と削除)」から Microsoft Office を選択し、「変更」または「追加と削除」ボタンをクリックして Photo Editor を追加できます。
ハードディスクの区画を作成/削除するのに使う FDISK コマンドには、次のようなオプションが用意されています。このオプションを使うと、バッチファイルなどでハードディスクの区画を作成することが可能になります。
数十 GB の大容量ハードディスクの区画設定をする場合、コマンドで設定した方が早く設定できます。
オプション |
内容 |
/STATUS |
区画情報を表示します。 |
/MBR |
マスターブートレコードを修復します。 |
/CMBR n |
n 番目の HDD のマスターブートレコードを修復します。
n を省略すると、/MBR と同じになります。 |
/FPRMT |
区画作成時、FAT32/FAT16 を選択できます。 |
/ACTOK |
区画作成時、ディスクのチェック (一貫性検査) を実行しません。 |
/PRI:xxx |
xxx MB の基本区画を作成します。 |
/EXT:xxx |
xxx MB の拡張区画を作成します。 |
/LOG:xxx |
xxx MB の論理ドライブを作成します。 |
使用例:ハードディスク1に 300MB の基本区画を作成
Windows98 起動ディスクで起動し、ディスク1に交換後次のコマンドを実行します。
A:\>FDISK 1 /PRI:300
FDISK コマンドの詳細は、「基礎講座:FDIKS 基礎」を参照してください。
- SU0010, SU0012, SU0015, SU0016
Windows NT もしくは、OS/2 が導入されています。Windows CD-ROM の Win98 フォルダ (Windows Me の場合は win9x フォルダ) にある Setup.txt の「Windows NT を実行しているシステムへの Windows のインストール」もしくは「OS/2 を実行しているシステムへの Windows のインストール」を参照してください。
- SU0011
ハードディスクがパスワード保護されています。ハードウェアのマニュアルを参照して、パスワードを解除してください。
- SU0013
起動区画が HPFS もしくは NTFS でフォーマットされている場合は、OS/2 の FDISK もしくは NT のセットアップを実行して、FAT の起動区画を作成してください。
大容量 IDE ドライブサポートのため、EZ Drive や Disk Manager を導入している場合は、DOS コマンドプロンプトから setup.exe を実行してください。
- SU0018
起動ドライブのルートフォルダに多すぎるファイル/フォルダが存在します。
(FAT16 の場合ルートフォルダには 512 個の FAT エントリーしかありません。8.3 形式のファイルネームでは 512 個まで、ロングファイルネームを使った場合は、半分の 256 個以下しかファイル/フォルダ作成できません。)
ルートフォルダからファイルまたはフォルダを削除し、セットアップを再実行してください。
- SU0167
現在の「デスクトップ」フォルダを移動もしくはリネームしてから、セットアップを再実行してください。
- SU0168
Windows\Win.com および Windows¥Winver.exe ファイルを任意の別の名前に変更してから、セットアップを再実行してください。
- SU0410
指定されたファイルを開けませんでした。ファイルが存在すること、壊れていないこと、メモリーに空きがあることを確認してください。
起動ディスクがあれば、これで起動して DOS プロンプトから setup.exe を実行してください。
- SU99xxxx
Windows98/Me セットアップでは問題を特定できないエラーを表します。
起動ディスクから起動して、DOS プロンプトから新規セットアップすると回避できることがあります。
- SU995035
Windows がインストールされている場合、Windows CD-ROM から setver.exe ファイルを抽出してください。
これに該当しない場合や問題が継続する場合、起動ディスクで起動し、setup /is /im コマンドでセットアップを開始してください。
Windows 2000 や XP がインストールされていた PC に、Windows 98 や Me をクリーンインストールしようとしても、ハードディスクにアクセスできない場合があります。
ドライブが NTFS でフォーマットされている場合に、この現象が発生するため、以下の手順でパーティションを再作成してください。
- Windows 2000 もしくは XP のセットアップを開始します。
- インストール先ドライブ選択の画面で全てのドライブを削除後、F3 キーを押してセットアップを中止します。
- Windows9x/Me 起動ディスクで PC を起動します。
- fdisk コマンドで、任意のパーティションを作成します。
参考:FDISK コマンドの使い方
- Windows9x/Me 起動ディスクで PC を再起動後、ドライブをフォーマットします。
セットアップ中の最初の再起動で、「NTKERN 初期化中にエラーが発生しました。Windows 保護エラーです。」というメッセージが表示され、セットアップが継続できないことがあります。
これはメモリーモジュールの一部のチップに障害がある場合に発生するため、次の作業で物理メモリーの使用量を制限して回避できることがあります。
- Ctrl キーを押しながらコンピュータを起動します。
- Safe mode command prompt only を選択します。
- キーボードの種類を選択します。
- コマンドプロンプトが表示されたら、次のコマンドを実行します。
C:\>Edit Windows\System.ini
- [386Enh] セクションを捜し、このセクションに次の行を追加します。
MaxPhysPage=01000
- [ファイル]−[終了] から変更を保存して、コンピュータを再起動します。
この処置でも問題が継続する場合は、メモリーの交換を検討してください。
setup /im /is でセットアップを開始して下さい。
セットアップで多くの基本メモリが必要な理由は、DOS ベースのスキャンディスクを実行するためです。
フォーマットしてセットアップを実行する場合や、以前の Windows でスキャンディスク実行後であれば、ScanDisk を実行する必要はないため、/im /is オプションをつけて Windows9x/Me のセットアップを開始することができます。
Windows95 や Windows98 が導入されてる PC に Windows9x/Me OEM 版を導入しようとすると、SU0168 エラーが発生して、セットアップを継続できません。
この動作は仕様ですが、フォーマットせずに回避する方法が「セットアップ時のSUxxx エラーの意味と対処方法は?」に掲載されています。
このセットアップを行うとき、起動ディスクで起動してセットアップを開始してください。
できます。
Windows9x/Me をセットアップした後で、Windows NT (NT4.0/2000/XP) をセットアップすると、NTLDR によって自動的に両 OS を選択起動できる画面が表示されるようになります。
注意点として、Windows9x/Me をセットアップする時に、最低限 C ドライブは FAT16 でフォーマットする必要があります。(NT4.0 でなく Windows 2000/XP と共に使う場合は FAT32 でもかまいません)
Windows NT/2000/XP がセットアップされているところに Windows9x/Me をセットアップして起動選択画面が出なくなった場合は、 Windows NT/2000/XP のシステム修復プロセスを実行すると、正常に選択起動できるようになります。
(このため、あとから Windows9x をセットアップする場合は、NT で rdisk -s を実行して修復ディスクを更新しておくことをお勧めします。)
Windows Me の format は /s オプションをサポートしていません。エクスプローラにも、システムファイル付きでフォーマットするオプションがありません。
起動ディスクは、従来どおり次の手順で作成することができます。
- フロッピーディスクをフロッピードライブにセットします。
- [スタート]−[設定]−[コントロールパネル] から「アプリケーションの追加と削除」を起動します。
- [起動ディスク] タブをクリックし、「ディスクの作成」ボタンをクリックします。
なお、format /s 相当の起動フロッピーは次の手順で作成できます。
- フロッピーディスクをフロッピードライブにセットします。
- [スタート]−[プログラム]−[アクセサリ] から「MS-DOS プロンプト」を起動します。
- 以下のコマンドを実行します。
C:\WINDOWS>format a:
C:\WINDOWS>cd command\ebd
C:\WINDOWS\COMMAND\EBD>copy io.sys a:
C:\WINDOWS\COMMAND\EBD>copy command.com a:
参考:SYS コマンドは残っていますが、C ドライブの修復専用になっています。
Windows Me が全く起動しなくなって、とりあえず以前のバージョンの Windows に戻したい場合、次の手順を実行してください。
- Windows Me の起動ディスクで起動します。
- ヘルプ(青い画面)が起動したら、Alt キーを押しながら、F、X キーを順に押します。
- 次のコマンドを実行します。
A:\>smartdrv
A:\>C:
C:\>cd Windows\Command
C:\WINDOWS\COMMAND>uninstall
注:Windows Me をアンインストールできるのは、Windows9x が稼動する PC からアップグレードし、かつ Windows Me セットアップ中に「システムファイルの保存」を選択した場合に限られます。
Windows9x/Me と Windows NT/2000/XP を NTLDR でデュアルブート構成をしていて、Windows NT/2000/XP の削除をしたい場合、SYS C: コマンドを実行することで Windows9x/Me 単独の起動構成に戻すことができます。
ところが、Windows Me の SYS コマンドを実行すると、次のエラーが表示されブートセクターを回復することができません。
ドライブ C の規定の場所に、システムファイルが見つかりません。
インストール済みの Windows を修復するため、システムは
ドライブ C でのみ使用されます。Windows SETUP を使って、
ドライブ C をブート可能にしてください。
Windows Me と Windows NT/2000/XP のデュアルブートを解消して Windows Me 単独起動にしたい場合、次の手順を実行してください。
- Windows9x の起動ディスクで起動します。
- SYS C: コマンドを実行します。
- Windows Me の起動ディスクで起動します。
- SYS C: コマンドを実行します。
(Thanks to Odaikansama)
Windows Me アップグレード版でも、前提製品の CD-ROM を持っていれば、クリーンインストール可能です。
セットアップの途中で、要求に応じてライセンスチェックのために前提製品の CD-ROM をセットしてください。
具体的なセットアップ方法は「Windows アップグレード版だけで新規セットアップできますか?」を参照してください。
Windows Me の Setup.exe は、Pentium 150MHz 以上の CPU でしかセットアップできないようにチェックしていますが、この仕様を満たしていてもハードウェアチェックに引っかかってしまうことがあります。
ノート PC をバッテリー駆動させている場合にこの現象が発生するため、セットアップ時は AC アダプターを使用してください。
Windows9x を Windows Me にアップグレード後、Windows Me 上でアドレス帳に連絡先を追加した場合、Windows Me をアンインストールすると追加したデータは消えてしまいます。
データを保護したい場合は、Windows Me をアンインストールする前にアドレス帳ファイル (*.wab) をバックアップしておき、Windows9x + IE5.01 以上の環境にインポートしてください。
Windows Me にはオンライン登録用のウィザードがあり、次の手順でオンライン登録を行うことができます。
- インターネットに接続します。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で regwiz.exe /r を起動します。
できます。ライセンス上、期間限定特別アップグレードは Windows98/98SE が、アップグレードは Windows95/98/98SE のメディアが必要ですが、Windows Me セットアップ中に、これらの製品の CD-ROM、もしくはフロッピーディスクをセットすることで、ライセンスチェックを通過できます。
(フロッピーディスクでライセンスチェックを受ける場合は、全てのディスクを用意して下さい。セットアップごとにランダムなディスクを要求されます。)
ハードディスクをフォーマットして Windows Me アップグレード版をセットアップするには、起動ディスクが必要です。
起動ディスクは[スタート]−[設定]−[コントロールパネル]から「アプリケーションの追加と削除」を起動し、[起動ディスク] タブから作成できます。
Windows98/Me 起動ディスクは多くの CD-ROM ドライブを認識するので、事前に起動ディスクを作成し、ご自分の CD-ROM
ドライブが認識されるかご確認下さい。
セットアップは以下の作業で開始できます。
(コマンドの例では、CD-ROM ドライブは E
ドライブとして記述してあります。)
- CD-ROM ドライブにアクセス可能な起動ディスクで PC を起動します。
- CD-ROM ドライブに Windows Me CD-ROM をセットし、アクセスできることを確認します。
A:\>dir E:
- C ドライブに必要なデータが無いことを確認後、フォーマットします。
A:\>format C: /q /u
- CD-ROM ドライブの Win9x ディレクトリー以下をハードディスクにコピーします。
A:\>md C:\Win9x
A:\>copy E:\Win9x\*.* C:\Win9x
- ハードディスク上にコピーされた Win9x ディレクトリに移動します。
A:\>C:
C:\>cd Win9x
- セットアップを実行します。
C:\Win9x>setup /is /im
- 通常の Windows Me セットアップが開始されます。
- ライセンスチェックでは、Windows95、もしくは 98 の CD-ROM を CD-ROM ドライブにセットし、チェック先として CD-ROM ドライブを指定します。
Windows Me の Setup.exe
は次のようなセットアップオプションがあります。
たとえば /is
を指定するとスキャンディスクを実行しないので、EMM
が組み込まれていない場合や、メモリー不足が表示される場合に有効です。
オプション |
解説 |
/im |
基本メモリの空きをチェックしない |
/id |
ハードディスクの空きをチェックしない |
/is |
スキャンディスクを実行しない |
/ie |
起動ディスクを作成しない |
/ih |
フォアグラウンドでスキャンディスクを実行する |
/iv |
セットアップ中にビルボードを表示しない |
ファイル名 |
セットアップバッチファイル |
/t:一時ディレクトリ |
一時ファイルのコピー先を指定 |
隠しオプション |
/ir |
マスターブートレコードを更新しない。(他のOSと共存する場合に便利) |
/IW |
使用許諾画面を表示しない |
/nf |
再起動時にフロッピーチェックをしない |
/d |
すでにセットアップされている
Windows を無視する。(壊れている/具合の悪い
Windows の設定を引き継がないため) |
/p j |
ACPI を検出する
この他にも /p
オプションでハードウェア検出を制御できます。 |
/nm |
プロセッサチェックをしない。(Windows Me
は Pentium 150MHz 以上でないとセットアップできないため) |
Windows Me は Pentium 150MHz 以上、メモリー 32MB 以上の PC にしか導入できません。この仕様を満たしていない場合、セットアップのハードウェアチェックでトラップされ、セットアップは強制終了するように設計されています。
満足に動作しなくてもテスト的に古い PC に Windows Me を導入したい場合、次の方法でハードウェアチェックを回避することができます。
- DOS もしくは Windows9x を起動します。
- 次のコマンドを実行します。
C:\>x:\setup /nm
(ここで x は Windows Me の CD-ROM がセットされた CD-ROM のドライブレターです。)
すでに Windows9x が導入されている環境に Windows 98/Me のフルバージョンや OEM 版を導入しようとすると、「アップグレードパッケージが必要」と言われてセットアップが中止されてしまいます。
この場合、以下の手順でセットアップしてください。
- CD-ROM にアクセス可能な起動フロッピーディスクを作成します。
(Windows98 なら、「アプリケーションの追加と削除」で作成した起動ディスクが使えます。)
- 起動ディスクで PC を起動します。
- 次のコマンドを実行します。
A:\>ren C:\Windows\win.com *.bak
A:\>ren C:\Windows\winver.exe *.bak
A:\>E:\setup
(この例では、Windows9x は C:\Windows に導入されており、CD-ROM は E ドライブと仮定しています。)
Windows Me は、セットアップ時に入力されたユーザー名や会社名を元にコンピュータ名やワークグループ名の初期値を設定します。
もしユーザー名や会社名に「ー」(長音) が含まれていた場合、コンピュータ名やワークグループ名が文字化けするので、ネットワークのセットアップ画面で訂正してください。
セットアップ中に訂正しなかった場合は、「マイネットワーク」を右クリックし、[識別情報] タブをクリックして訂正してください。
Winodws9x から Windows Me にアップグレードした場合、html ファイルなど既存のファイルのファイル名が大文字に変換されてしまうことがあります。
大文字、小文字を意識したファイル名をつけている場合、事前にバックアップすることをお勧めします。
Windows Me はリアルモードサポートが削除されたため、従来のディスク圧縮は使用できません。
Windows Me セットアップ時に圧縮ドライブがマウントされていると、警告が表示され、セットアップは終了します。
圧縮ドライブがマウントされていない場合、Windows Me のセットアップは可能ですが、圧縮ドライブにはアクセスできなくなります。
アクセスできない圧縮ドライブにアクセスしたい場合、次のいずれかの方法を試してみてください。
- [スタート]−[プログラム]−[アクセサリ]−[MS-DOS プロンプト] をクリックします。
- 次のコマンドを実行します。
C:\Windows>Drvspace /MOUNT
- Windows9x の起動ディスクで PC を起動します。
- Scandisk を実行します。
Windows Me の初回起動時に実行されるムービーは停止するインターフェースがありません。見たくない場合は、次の手順を実行してください。
- Ctrl キーを押しながら ESC キーを押します。
- クィック起動バーにある「デスクトップを表示」アイコンをクリックします。
強制的に止めたい場合、ムービーが実行されている状態で Alt+F4 キーを押してください。
Ctrl+Alt+DEL キーを押して、[Windows Millennium Edition へようこそ] を「終了」させてムービーを停止することも可能でが、Windows が不安定になることがあります。
Windows 2000 導入後、Windows9x/Me などを導入すると NTLDR によるブートメニューが表示されなくなり、Windows 2000 を起動できなくなりますが、以下の手順でブートメニューを復活させることができます。
- 方法1:Windows 2000 セットアップを利用
- Windows9x を起動し、Windows 2000 CD-ROM をセットします。
- オートランしてくる画面で、[Windows 2000 のインストール] をクリックします。
- 「Windows 2000 を新規インストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。
- ライセンス契約に同意し、「次へ」をクリックします。
- 特殊なオプションは何もせずに「次へ」をクリックします。
- アプリケーションカタログが表示された場合は、何もせずに「次へ」をクリックします。
- インストールファイルのコピーが終わると再起動するので、Microsoft Windows を選択し、Windows9x を起動します。(5秒しかタイミングがないので注意して下さい。)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から attrib -s -h -r C:\boot.ini を実行します。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から notepad C:\BOOT.INI を実行し、メモ帳で次の編集を行ないます。
- Windows 2000 セットアップの行を削除します。
- Default= の右辺を、[Operating Systems] セクションのいずれかの行の左辺にします。
例) Default=C:\
- Timeout 時間を 5 から 30 などに変更します。(これはオプション)
- 変更を保存してメモ帳を閉じます。
- 方法2:Windows 2000 修復プロセスの実行
- セットアップ起動ディスク1もしくは Windows 2000 CD-ROM で PC を起動します。
- 「セットアップへようこそ」で R キーを押し、修復または回復オプションを選択します。
- さらに R キーを押して システム修復を選択します。
- M キーを押して手動修復を選択します。
- 修復オプションから [X]ブートセクターの検査だけチェックされた状態で、[続行(選択したタスクを実行)] が反転していることを確認して Enter キーを押します。
- システム修復ディスクは入れなくてもよいので、L キーを押します。
- 提示された Windows 2000 が正しいことを確認して Enter キーを押します。
これで再起動後に Windows9x と Windows 2000 の起動選択メニューが復活します。
メーカー製 PC で Windows 2000 CD-ROM が無い場合、方法1.手順 1〜2. の代わりに、ハードディスク上の C:\i386 フォルダにある winnt32.exe を実行してください。i386 からセットアップが起動しない場合、BootPart ユーティリティを使って、Windows 2000 のブートセクターを回復し、デュアルブート環境を構成することが可能です。
また、一部メーカーの PC は、リカバリー CD-ROM で起動すると Windows 2000 のシステム修復プロセスを実行可能な機種もあります。
なお、Windows NT/2000 と Windows9x/Me がデュアルブート構成された PC で、Windows9x/Me を削除 (Windows フォルダの削除や、D ドライブにセットアップした Windows9x をフォーマット) して再導入する場合、Windows98 と Me は、デュアルブート環境を保持したままセットアップを実行します。
Windows Me から、NEC PC98 (旧世代の日本語専用機) 用の Windows はなくなりました。
PC98-NX は PC/AT 互換機なので、Windows Me を導入することが可能です。
Windows Me のセットアップ時、進行状況が 10% の付近で SU0325 エラーが発生することがあります。
このフェーズでは Windows Me CD-ROM からハードディスクにファイルコピーが終了する個所なので、Windows Me の CD-ROM に傷や埃がついている、CD-ROM ドライブやドライバに問題がある、ウィルスの感染などが原因で、正常にファイルコピーができなかったことが考えられます。
Windows98 の起動ディスクなどで起動して、FDISK とフォーマットを行い、Windows Me CD-ROM の Win9x フォルダをハードディスクにコピーして、ハードディスクからセットアップを開始して問題が継続するかどうかを確認してください。
Windows9x を Windows Me にアップグレード中に、「SUWIN このプログラムは不正な操作をしたのでシャットダウンされます。」エラーが発生することがあります。
SQL Server 7 が導入されていると、このエラーが発生するので、Windows Me へアップグレードする前に、次の作業を行って行って下さい。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
- 名前に notepad c:\autoexec.bat と記入して「OK」をクリックします。
- PATH=%PATH%;C:\MSSQL7\BINN のように書かれた行の前に REM を挿入します。
例)
REM PATH=%PATH%;C:\MSSQL7\BINN
- [ファイル]−[上書き保存] で変更を保管してメモ帳を閉じます。
- Windows9x を再起動します。
SQL Server 7 は MS Office 2000 の特定バージョンに付属しています。
Windows.FAQ > WindowsMe.FAQ
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