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自分の仕事は、自分でつくる

多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

優秀な学生の見極め方

「優秀な学生を採用するのが、とても難しくなっている」
そんな声を聞くことが、本当に多くなりました。今、どこの企業も満足する採用活動が難しくなっています…。

 

そもそも、優秀な学生とは何か?
私が考える優秀とは、会社の持っている力(強み)と、自分自身の能力を最大限発揮できる人、と、ここ最近は定義しています。たとえば、ニッポン手仕事図鑑で採用したい優秀な人材は? と聞かれたら、ニッポン手仕事図鑑の強みである独自のネットワークと、映像制作のスキルをフル活用できて、さらに自分自身の今現状のスキルを最大限発揮できる人です。つまり、現状のスキルの高さではなく、“今現時点での、相手の力と自分の力”を、最大限発揮させることができる人です。これができれば、その先はどんどん成長できる。そう、「伸びしろがある」人です。

 

で、そんなふうに思える学生はいるのか?

 

いるんです、これが。
ひとりだけ例を挙げると、今年ニッポン手仕事図鑑のインターンで来てくれた大学生。彼女はとても優秀でモチベーションも高く、日本の地域を応援したいという意欲も高いので、雑誌「TURNS」のプロデューサーを紹介したのですが、今ではプロデューサーと私で争奪戦を繰り広げています。と、書くと、少し重々しく聞こえてしまうかもしれませんが、「こんな学生が入社してくれるといいよね」と笑いながら話しています。当面、TURNSとニッポン手仕事図鑑の両方で、今後バイトをしてもらうことになりました。私自身、TURNSの一員でもあるので、彼女が2年後、TURNSに関わる仕事をしてくれたら…心から嬉しいです。もちろん、ニッポン手仕事図鑑としても、ドラフト1位指名の候補ですが…。

 

彼女は正直、高学歴と言われる大学に通っているわけではありません。でも、相手の心を理解して、しっかりと話もでき、だからこそいい企画書も書ける優秀な学生です。そこらの社会人よりも、戦力になる。これは間違いありません。

 

だから思うのは、今でもまだ、学歴を重視している大企業や古い体質の会社があることを、私たちのような零細企業は感謝しなくてはならないな、ということ。こんな人材にまで目を向けられたら、もっと厳しくなりますから。そうなったら覚悟を決めて、「ニッポン手仕事図鑑で働きたい!」と売り込みがあるくらいになるまで、死ぬ気で頑張るだけですが…。

 

では、そんな学生の見極め方です。
基本的には何度も何度も対話すること。これに勝るものはありません。でも、ひとりひとりの学生と、丁寧な対話を重ねるのは結構難しい。
その場合は、どこで見極めるのか? 私が一番大事だと思っているのが、この考え方を持っているかどうか、です。

 

「どの道を選ぶかより、選んだ道でどう頑張るか」という考えを持っているか。

 

これは社会人でも言えるのですが、どの道を行くかを迷って、行動できない人が結構多い。正直、その発想の学生、社会人はなかなか伸びない…。伸びる人は、選ぶ道はすぐに決めて、その選んだ道でどう頑張るか、成長するかに思考をシフトします。この考え方を持っているかを見極めようと強く意識するだけで、優秀な学生、社会人を採用できるようになります。あと、もうひとつ書くなら、ネガティブなオーラを出さず、常にポジティブなオーラを出せる人。これも、かなり重要です。

 

今まで以上にこれからは、優秀な人が集まる企業でないと、生き残っていくことが難しくなります。マーケットは縮小して、IT技術や機械に仕事の大半を奪われる時代になりますから…。

 

ちなみに、見極める前に、どうやって学生を出会えればいいの? という悩みについては、またいつか書いてみたいと思います。
ひとつ言えるのは、「リクナビ? マイナビ? ジョブセンス? どこの求人広告媒体がいいの?」と言っているようじゃ、優秀な学生たちとは出会えないということです。

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