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【宇都宮公園爆発】焼死の元自衛官がネットに動画投稿 妻との離婚で不満切々と…「もう預金も住む場所もなくなる」「全てに負けた…」

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焼死の元自衛官がネットに動画投稿 妻との離婚で不満切々と…「もう預金も住む場所もなくなる」「全てに負けた…」

宇都宮公園爆発更新

 宇都宮城址公園で起きた爆発で、自殺したとみられる元陸上自衛官、栗原敏勝容疑者(72)は、捜査関係者などによると、昭和38年に陸上自衛隊に入隊し平成11年に退官した。最後は陸自の航空学校宇都宮校がある北宇都宮駐屯地(宇都宮市)に勤務。ヘリコプターの航空管制や気象分析を担当する管制気象隊の管理部門や学校の気象教官を務めていたという。最終階級は2佐で退官後は職を転々としていたとみられる。

 「昨日も一緒にお茶を飲んだが、悩みとかそういう話は何にも…。特に変わったところはなかった」。栗原容疑者の自宅近くで工場を営む女性(57)は、特に“異変”を感じなかったと振り返る。

 女性によると、栗原容疑者が家族とともに移り住んできたのは約20年前。「口数が少なく、温厚な人。トラブルなんか聞いたことがない」という。

 ただ、5年ほど前から妻子らと別居、1人暮らしをするようになったという。別居前には、夜中に栗原容疑者の怒鳴り声が聞こえていたといい、「夫婦間で口げんかが絶えなかった」と振り返る近隣住民もいる。

 一方、インターネットのブログや動画投稿サイトには、栗原容疑者が投稿したとみられる動画があり、自殺をほのめかすような文言も書き込まれていた。

 動画は全て実名で投稿され、妻との離婚調停をめぐる裁判所への不満などがつづられている。今月5日に公開された動画では「もう預金も住む場所もなくなる」「全てに負けた。私は社会に訴える」などの趣旨の文章を投稿。さらに「自暴自棄に陥っている」などのコメントも書き込まれていた。

 同じ名前で投稿された別の動画では、退官パーティーの様子や自衛官時代の自身の経歴を紹介し、「航空学校宇都宮分校で平成11年4月26日、55歳で定年を迎えました」などとつづっていた。

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