AT&T タイムワーナー買収で合意 巨大メディア企業誕生へ

AT&T タイムワーナー買収で合意 巨大メディア企業誕生へ
アメリカの通信大手AT&Tは22日、テレビ局や映画会社を傘下に置くタイムワーナーを日本円にしておよそ8兆9000億円で買収することで合意したと発表し、豊富なコンテンツを抱える巨大なメディア企業が誕生することになります。
発表によりますと、AT&Tは、タイムワーナーを854億ドル(およそ8兆9000億円)で買収することで合意しました。

AT&Tは、携帯電話やインターネットの通信事業を中核とする業界2位の大手ですが、価格競争が激しくなり、主力の携帯電話事業が伸び悩んでいます。

一方、タイムワーナーは、傘下にニュース専門のテレビ局CNNや映画会社のワーナーブラザースなどを置いています。買収によって世界でも有数のメディア企業となり、AT&Tとしては携帯電話や有料テレビの契約者にタイムワーナーの豊富なコンテンツを提供することで、成長を目指す考えです。

アメリカでは、ケーブルテレビの契約者が減る一方、映画やドラマをネットで配信しスマートフォンでも視聴できるネットフリックスなどの企業が加入者を伸ばしています。
AT&Tのランドール・スティーブンソンCEOは、「今回の買収によって、テレビから携帯電話に至るあらゆる画面に世界で最高のコンテンツを届けられるようになるだろう」と述べ、動画配信の事業を強化する考えを示しました。