こんにちは、NAEです。
ここ数日、Wordpressに興味がわきすぎてしょうがなかったので、実際にブログをひとつ作って触っていました。
完全無料でできる方法と、はてなブログとの簡単な比較(感想)を書いていきたいと思います。
今回はそんなお話。
- Wordpressを試したいと思った理由
- 興味があるならWordpressを作って試せばいい。作ってみた感想
- 無料でWordpress環境を立ち上げて試す方法
- はてなブログからWordpressに移行するのか
- まとめ:Wordpressの世界をのぞいてみたら楽しそうだった
Wordpressを試したいと思った理由
WordPress試す
— なえ@はてなブロガー (@__NAE__) 2016年10月22日
あまりに唐突なツイート。これにはいくつか理由があります。
はてなブログのカスタマイズの癖と限界
一つ目は、はてなブログカスタマイズに変な癖と限界を感じたからです。
ぼくはこれまで、そこそこの深さではてなブログのカスタマイズをしてきたと思っています。(デザインと高速化)
ブログ-はてなブログ カテゴリーの記事一覧 - NaeNote
その中でしみじみと感じたのは、
中途半端に深い専門知識が必要
そのわりにカスタマイズできる範囲が狭い
はてなブログ特化の知識が必要
とうことでした。
中途半端に専門知識が必要
はてなブログを自分好みにカスタマイズしようとすると、HTML、CSS、Javascriptなどをきちんと使える必要があります。Webをやるには学ぶべき知識ですが、ブログのカスタマイズごときでここまでやるか?というのは正直な感想です。
はてなブログのカスタマイズでいわゆる「コピペコード」が多く紹介されているのもこの影響だと思います。専門知識が必要なカスタマイズと、専門知識にうといユーザをつなげるのりしろとして、コピペコードの紹介記事が量産されているんだろうな、と。
しかし、これは果たして正しい状態なのか?はてなブログというサービスに乗っかっているからこそ、中途半端に専門知識が必要になってしまっているだけではないのか?
実際、仕事でCMS(コンテンツ管理システム:Webサイトを簡単に作るためのソフトウェア)を触ることがあるのですが、HTML、CSS、Javascriptを直書きするなんて極めてまれなんです。
ということは、カスタマイズと称し一生懸命HTML、CSS、Javascriptを書かなければいけないのは、はてなブログを使っているからなのでは?と思うようになりました。
カスタマイズできる範囲が狭い
そして実際に深いところまでカスタマイズをしようとすると、いじれる範囲が実に中途半端なんですよね。
カスタマイズで実現できるのは、HTML、CSS、Javascriptでできる範囲のごく一部。データの圧縮やキャッシュ時間の設定その他、こうすればもっと高速化できるのに、という部分を触ることができません。
Pagespeed Insigtsで「お前どうにかしろ」と怒られる部分のほとんどは、はてなブログのライブラリを処理している部分だったり、なにかと中途半端です。
もちろん、いじれない範囲=はてなブログが管理してくれている範囲、ですから、良し悪しなんですけど。
Web系の専門知識を持っていて、かつ色々こだわりたい人にとって、はてなブログは実に歯がゆい環境なんです。
はてなブログに特化した仕様を読み取り、覚える必要がある
これもブログサービスを使う上では避けられないのですが、ちょくちょくはてなブログに特化した仕様に依存しなければならないのがまた歯がゆくもあります。
これを特に強く感じたのは、こちらの記事を書いたとき。はてなブログのURLの体系(仕様)を利用しています。
また、記事本文をあらわすentry-content
という要素にcategory-[カテゴリ名]
というクラスがついていることを利用し、表示している記事の属するカテゴリがハイライトされるカテゴリ一覧を実装したときも、同じことを思いました。
そもそも、どうしてHTMLのソースコードを眺めなきゃいかんのだろう?
どうせ眺めるなら、はてなブログみたいなサービスに特化したのではなく、もっと広く使われている汎用的なフレームワークに詳しくなったほうがいいのではないか?
Wordpressの使い方はスキルになる
その汎用的なフレームワークの代表が、Wordpressです。
Wordpressは広く使われているオープンソースのソフトウェアなので、中身を知っていることや使えること自体がひとつのスキルになりえます。
はてなブログ生活でつくスキルは
- コンテンツ力(ライティングや画像編集)
- HTML、CSS、Javacript(カスタマイズ)
の2つに集約されます。
一方、Wordpressの場合はサーバ管理、ミドルウェア、PHP、Wordpressの仕組みその他、幅広いスキルを学ぶことができます。そして学んだ分だけ深く広いカスタマイズやチューニングが可能。
もちろん、これは人によってスタンスが異なる部分だと思います。
コンテンツ力をつけることに専念したいのであれば、余計なことを気にする必要のないはてなブログを使えばいい。
ブログを入り口としてより幅広いスキルを追い求めるのであれば、Wordpressのほうがよい砂場になる。
はてなブログである程度の深さでのカスタマイズをできるようになったぼくはというと・・・
見知らぬ世界を見てみたい
Wordpressという世界はどれほど広いのか
を試してみたくなりました。
はてなブログでできることは当然できるとして、それ以上、どこまで広く深く追求できるのだろうか。
何にしろ片足つっこんで実際に経験してみないとわからないというのがぼくの性分です。
いろいろと考え、調べて見れば見るほど、好奇心が刺激されて試して見たくなる。
興味があるならWordpressを作って試せばいい。作ってみた感想
なら作っちゃえ
ということで、ひとつWordpressでブログを作ってみました。お試しブログなので何も入っていませんし、テスト用なので遠からずなくなると思います。
NaePress (beta) | Life be Nice And Easy
実際に作っていじって思った感想はこちら。
Wordpressの海広すぎてヤバい
はてなブログレベルの機能なら一瞬で実現できる
Wordpressの海は広い。資産も先人もはてなよりはるかに多い
Wordpressの世界に飛び込んでみて、まず驚いたのはフリーダムすぎる環境でした。
本当になんでもできる。アホほど自由。使えるテーマは非常に多く、カスタマイズのために入れられるプラグインも星の数ほど存在しますし、なんならWordpressの中身(PHP)だって自由にいじることができます。
それだけ、泳ぎきるのはそれなりのリテラシーが必要か・・・と思いきや、テーマやプラグインの提供する管理コンソールを使えば簡単なデザイン調整やカスタマイズはすぐにできるんですよね。
なにより、Wordpressは歴史の長いオープンソースソフトウェア。そのぶんテーマやプラグインの使い方やカスタマイズの仕方について先人が多くのブログ記事を残してくれています。
有名なテーマやプラグインを使ってブログを立ち上げるだけであれば、先人の道をたどるだけでそれなりのものができてしまいます。
はてなブログレベルの機能なら一瞬で実現できる
テーマやプラグイン、先人の記事を眺めながらテストブログをいじっていたら、
- SNSシェアボタン(シェア数つき)
- SNSボタンフォローボタン
- 関連記事の表示
- 人気記事の表示
- 背景色やテーマ画像などの設定
- フリー素材の画像検索と埋め込み
- もくじ自動作成
- Markdown記法での記事作成
あたりの、よく使うはてなブログ系機能は一瞬で実装できてしまいました。
ある程度機能のそろったテーマを選び、足りないところはプラグインで補う形です。
無料テーマであればSimplicity、マテリアル、STINGERがおすすめです。丁寧なチュートリアルやカスタマイズ紹介記事が多く、かなり詳細まで簡単にいじることができます。
必要なプラグインは各テーマの解説記事に紹介されています。Wordpress管理画面からプラグインを検索してインストール、有効化してオシマイ。
はてなブログはWordpressベースに作られてるんじゃないの?
ってくらい、簡単ですぐにできました。
Wordpressというと色々とハードルが高いイメージがあると思いますが、試してみると意外とそうでもないですよ。
無料でWordpress環境を立ち上げて試す方法
そんなWordpressですが、面倒なのはサーバを自前で準備しないといけないこと。Wordpressは単なるソフトウェアなので、動かすためのハコがいるんです。
で、サーバにもお金がかかるんですよね。月500〜1000円とか、ちょっと試していじるにはハードルが高い金額が。
いいサーバがないか探していたところエックスサーバーが10日間で無料で試せるということを突きとめました。
しかもWordpressの自動インストール機能が提供されているため、サーバを無料調達からWordpressを使いはじめるまで最短距離でいけてしまいます。
まさに、ぼくみたいにお試しでWordpressを触りたい人にとってはとても便利で嬉しいサービスです。
これなら10日間は無料でWordpressを好きなようにいじり倒せます。もし続けるとしたら正式に契約すればいいですし、途中で辞めるなら10日間放置すればサーバは自動消滅しますので。
お試しの砂場(サンドボックス環境)としてはうってつけですね。
はてなブログからWordpressに移行するのか
そんなこんなではてなブログの外の世界をのぞいてみたのですが、移行するかは不明です。
ブログを書く目的はコンテンツ発信を通じて人の役に立つこと(+収益)のため、コンテンツ作成に注力できるはてなブログは魅力的。
だた画像の自動圧縮など、コンテンツ作成においてはてなブログではできないことがWordpressではできる。
一方、Wordpressの場合は管理するものがはてなブログより増えるので、コンテンツ作成に割く時間が減る可能性も。
はてなブログのアカウントさえあればはてなブログの読者機能は使えるので、Wordpressの更新を読者登録いただいている方にお知らせもできはする。
はてなブックマークによるリンクジュースの関係で、移行するならいち早く移行した方がいい。とはいえ、はてなというSNS的な環境は快適です。
はてなProの期間もあと9ヶ月ほど残っている。(これはただのサンクコストなのであまり気にはしていませんが・・・)
なんてことを。うにうに考えていました。
今のところ結論は出ていませんが、とりあえず10日は無料で使えるので、折にふれて触りながら、今後のことを考えてみたいと思います。
WordPressざっと一通り触ってみたけど、はてなブログでできることを実現するのに全く手間がかからない模様。移行も簡単かな。
— なえ@はてなブロガー (@__NAE__) 2016年10月22日
それがわかっただけで満足。それ以上のことは今のところいいや。
まとめ:Wordpressの世界をのぞいてみたら楽しそうだった
というわけで、200記事目という節目にはてなの世界の外をのぞいてみたというお話でした。
Wordpress、触ってみたら楽しそうでしたよ。中身をゴリゴリいじりたい人にとってはいい遊び場になると思います。
どうせ10日間は無料で使えるので、Wordpressに興味があれば実際に触ってみてはいかがでしょうか。