保育士殺害 100円ショップで凶器とみられる包丁購入か

保育士殺害 100円ショップで凶器とみられる包丁購入か
福岡市のアパートで、28歳の保育士の女性が刃物で刺され殺害された事件で、逮捕された男が事件当日、現場近くで凶器とみられる包丁を購入した疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかりました。警察は動機などについて捜査を進めています。
今月15日の夜、福岡市南区のアパートの2階の部屋で、保育士の肱岡綾音さん(28)が刃物で刺され、22日夜、病院で死亡しました。警察は21日、住所不定で職業不詳の冨士田清治容疑者(47)を殺人未遂の疑いで逮捕しました。

その後の捜査で、冨士田容疑者が事件当日の夕方、現場近くの100円ショップで凶器とみられる包丁を購入した疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかりました。アパートの通路には同じ包丁が落ちていたということです。警察は動機などについて捜査を進めています。

父親「娘を返してほしい」

死亡した肱岡綾音さんの父親の修さん(53)は23日、自宅前で取材に応じ、「この1週間、とにかく帰ってきてほしいという思いで眠らずに看病していました。容疑者が逮捕されたと聞いたときはほっとはしましたが、娘の命が大事なので、とにかく帰ってきてくれという思いだけでした。娘は母親の背中を見て保育士になり、仕事も頑張り、人間性もパーフェクトで、親の私もいつも見習っていました。自慢の娘でした。突然のことで心の準備ができていません。日常を返してほしい、それだけです。何も要りません。娘を返してほしい、悔しいです」と話しました。

修さんによりますと、綾音さんに最後に会ったのは1週間前で、保育園のお遊戯会の準備でピアノを練習するために実家に帰ってきたときだったということです。