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 バスやトラックを盗んだとして2人が窃盗罪で起訴された事件の捜査で、警視庁が裁判所の令状をとらずにGPS(全地球測位システム)端末を車に取り付け、動きを確認していたことが関係者への取材でわかった。弁護側は27日に東京地裁立川支部である公判で、GPSを使って得られた2人の位置情報に関する証拠を排除するよう求める。

 令状なしのGPS捜査をめぐっては、プライバシーを侵害しないかが各地の裁判所で争われ、「違法」「違法ではない」などと判断が分かれている。最高裁大法廷が審理し、統一見解を示す見通し。

 被告はともに神奈川県に住む無職の男(42)と建築業の男(44)。2014年11~12月、静岡、山梨両県内でトラックやバスを盗んだなどとして起訴された。

 関係者によると、警視庁の捜査…

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