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【プロ野球】

大谷1イニング2被弾 CSとは別人

2016年10月23日 紙面から

広島−日本ハム 4回裏1死、エルドレッドにソロを許し肩を落とす日本ハム・大谷=マツダスタジアムで(七森祐也撮影)

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◇日本シリーズ<第1戦> 広島5−1日本ハム

 結果が全てとばかりに日本ハム・大谷は敗戦の責任を一身に背負った。「8番・投手」で出場。6イニングを投げ毎回の11奪三振も、3失点で日本シリーズ初登板は初黒星に終わった。無敗だったリアル二刀流の連勝も、8でストップ。リリーフ登板も含めればことし10試合目で初の敗戦となった。「防げる点はあったのでもったいない。僕の失点が勝敗を分けた」。エースとして勝利に導けず、反省した。

 CSファイナルステージ第5戦で日本最速165キロを計測してから中5日の登板。2回の先制点は自身のミスが絡んだ。1死一、三塁で石原を空振り三振に仕留めた時、広島に重盗を仕掛けられた。三塁走者の動きが視界に入らなかったのか、大野の二塁への低い送球をカットせず、しゃがみ込んでしまった。「ぼくがカットしてもよかった。防げる点だった」。1つのミスが最後まで響いた。

 160キロの剛速球も影を潜めた。その要因に挙げたのが13年6月以来のマツダスタジアムのマウンドだ。札幌ドームよりも硬い土。試合前にブルペンで入念に足場をチェックしたが修正できず、「ケリも甘く体重も乗ってこなかった」と振り返った。

 4回には屈辱を味わった。先頭松山に直球を右翼席へ運ばれると、1死後エルドレッドにも直球を中堅右へ。1イニング2被弾は14年4月27日以来で、今季一度もなかった1試合2被本塁打。結局、最速は初回1球目の158キロだった。

 一方で打者としては輝きを放った。2回に左中間フェンス直撃二塁打を放つなど2安打をマーク。それでも「マウンドに対応しきれなかった僕の技術不足」と、投手として結果を残せなかったことの悔しさをにじませた。

 ただ悲観することはない。日本ハムの過去2度の日本一は第1戦黒星から始まった。「今日のようなふがいない投球をしないで打者としてまず頑張りたい」。第2戦は野手で出場する見込みの大谷。この日の借りはバットで返す。 

 

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