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【プロ野球】

松山弾!エルド弾! 広島先勝

2016年10月23日 紙面から

◇日本シリーズ<第1戦> 広島5−1日本ハム

 日本シリーズ47年ぶりの本盗で幕を開けた。22日の第1戦は、32年ぶりの日本一を狙う広島が5−1で先勝した。2回の重盗で先制。4回に2本塁打で突き放し、日本ハムの大谷翔平投手(22)を攻略した。6イニング3失点の大谷は、今季8戦全勝だったリアル二刀流で初黒星。第2戦は23日午後6時30分から、マツダスタジアムで行われる。

     ◇

 あの新井さんがいなくても、広島打線は大谷を攻略した。4回だ。4番の松山が155キロを右中間に打ち込んだ。

 「いつもは4番目の打者と思うけど、今日は4番打者として気持ちから入った」。カウント2ボール。真ん中に入ってきた速球を一振りで仕留めた。「速い球に振り負けないように力強いスイングができた。最高のバッティングだった」。真っ赤なスタンドへ突き刺す日本シリーズ初アーチを、自画自賛した。

 13年6月18日。同じマツダスタジアムで、新人の大谷にプロ初被弾を浴びせたのが松山だった。あれから3年。今度は日本シリーズ初本塁打を浴びせた。

 興奮が冷めやらぬ1死後。一塁で起用されたエルドレッドが、外角への149キロを逆らわずに打ち返した。「コースは考えず、速い球を想像していた。センター中心の打撃を心掛けていて、良いポイントで打つことができた」。中堅右へのソロ本塁打。大谷の表情がゆがんでいた。

 チーム全体で取り組んできた大谷対策。170キロ以上に設定した打撃マシンでのバント練習などで、目を慣らしてきた。「ああいう練習はウソをつかない」と松山。地道な努力は最高の形で結実した。

 大谷との再戦の可能性はあるが、最大の武器である直球を完璧に打ち返した。与えたインパクトは計り知れない。 (西岡誠)

 

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