ライカより、レンジファインダーカメラ「ライカM」システム用の広角レンズが発表された。1955年〜1963年に製造された、スクリューマウント方式を採用した同名のレンズをベースにした復刻版ともいえるレンズで、発売日・価格は未定。旧モデルのコンパクトな構造と描写力を受け継ぎ、フィルム写真のような描写が可能だ。


旧モデルの特長をすべて取り入れつつ、細部のデザインは現行のMレンズと同じスタイルで統一。フォーカシングロックボタンの形状、絞りリング、ローレットは現代風に変更され、バヨネット部には6ビットコードを備える。
↑レンズキャップ装着時
光学系は、絞りを中心に前後対称にレンズを配置した4群6枚のレンズ構成。最新の光学技術を駆使しながらも、銘玉の構成を一切変更せずにそのまま再現した。絞りを開放にすれば、画面のほぼ全体で高コントラストな描写が得られる。ほかにも、被写界深度の深さ、自然なコントラスト、ディテール再現力、ビネッティング効果という特性を持ち、フィルムのような独特の表現が楽しめる。
↑ライカ M(Typ 240)装着時。全長は約1.8cmと超コンパクト

↑付属のレンズフードは旧モデルと同様のデザイン。無垢の真鍮から削り出されている

【主な仕様】
●マウント ライカMバヨネットマウント
●焦点距離 28mm
●レンズ構成 4群6枚
●画角(対角線/水平/垂直) 75°/ 65°/ 46°
●開放絞り F5.6
●最小絞り F22
●最短撮影距離 1m
●最大撮影倍率 1:33.4
●サイズ(最大径×全長) φ約51×約18mm
●質量 約165g