遭難で13日ぶり救助の島根県部長「わき水飲んだ」

遭難で13日ぶり救助の島根県部長「わき水飲んだ」
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奈良県南部の山で遭難し、22日、13日ぶりに救助された島根県の土木部長の男性は「雨の中、道に迷って滑落した。何も食べずわき水を飲んで過ごした」と話していることが警察への取材でわかりました。男性は胸の骨を折っているうえ、衰弱していて奈良県内の病院に入院しましたが、命に別状はないということです。
島根県の土木部長、冨樫篤英さん(53)は、今月8日、奈良県南部の標高1895メートルの弥山に1人で登山に入り、翌日から行方がわからなくなっていましたが、22日に13日ぶりに救助されました。

警察によりますと、冨樫さんは遭難したときの状況について、「今月9日、帰りの飛行機に間に合うようにと急いで下山していたが、雨が降っていて視界が悪く道に迷ってしまった。なおも急いで歩いていたら崖の下まで滑落してしまい、動けなくなった」と話しているということです。

また、13日間どう過ごしていたかについては、「近くにあった泉のわき水を飲んで何も食べずに過ごした。その場で救助を待ったが来なかったため、登山道までなんとかはい上がり、登山者に助けられた」と説明したということです。

冨樫さんは胸の骨を折っているうえ、衰弱していて奈良県橿原市内の病院に入院しましたが、命に別状はないということです。