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幻想郷をふらふらと 作者:kan(kai)

序章 ユウと愉快な旧友たち

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ドジっ狐(元)との再会

どうも、kaiです!なろう様での投稿も始めました!

「ユウだ」

今回は八雲ズ三人衆のうち2人が出て来ます!

「誰が出てくるのかは…まあ、分かるだろうな」

軽ーくですが八雲ズとユウさんとの関係も明らかになりますので、是非楽しんで行って下さい!それでは!

…必要タグ抜けが心配です…
「ちょっとー!久しぶりに会っていきなりチョップは無いでしょチョップは!」

「煩い。俺が酒飲む場所決めた辺りからずーっと俺の後ろにいるストーカーに言われたくはないね」

「すとっ!?ちょ、別に私ストーカーでも何でもないわよ!ただちょっと驚かせるタイミング測ってただけなんだから!」

「本人を前によく言ったものだよ、そのセリフ」

…ほんとにこいつは。性懲りも無く俺の背後を取るよなぁ…。分かるから無駄だってのに。

「なっ…貴様、何者だ!?」

…門番の男性が突然現れたコイツ ーー 八雲 紫に対して警戒を強めている。…というか。

「なぁ、紫」

「あら、やっと名前で読んでくれたわねユウ!やっぱりしばらく会わないでいたらお互いの親愛の情は深まるのね!これが俗に言う遠距離恋愛ってやつかしら!そして2人はそのままハッピーエンド一直線はい。すいませんでした、質問に答えますからその握られた右手を開いて頂戴」

「…ハァ……お前、人里の人間に顔知られてないのか?」

「…ええ。流石に私レベルの妖怪がふらふらと人里歩くわけにもいかないでしょ?」

「まあ、確かに分からなくはないが。それにしたって幻想郷に生きる者達がお前の顔を知らないというのはどうなんだよ」

「…それについては触れずにいてくれると嬉しいわ。なにぶん外とは違ってここの情報伝達手段は文章が主なのよ。だから、中々『顔』を知ってもらうのも難しいのよねぇ…」

まあ、そういうことなら仕方あるまい。それに、紫のことだ。何か効果的な策を近々講じることだろう。特に心配する必要もあるまい。

目下の問題は、一つ。

「援護に来たぞ!」

「敵は何人だ!」

「…あの男と女だな?女は妖怪、男は不明だが妖怪の可能性が高い、か。…捕縛の必要はない、この場で『処分』するぞ!」

「「「オオオオォォォ!!」」」

…完っ全に敵認定されてますねコレは。恐らく人里の自警団的な人達だろう。その数およそ20。目的は俺たち二人を殺すこと。話し合いの通じる余地、ほぼゼロ。

「…面倒だな」

「…私、帰ったらすぐに人里の中央部に私の顔と特徴を人里に広めるよう依頼しとくわね」

「是非そうしてくれ。こんなことが人里入るたびにあるなんて面倒にも程がある」

この場合の『面倒』とは、戦うと苦戦する、という意味ではない。状況そのものが面倒、ということだ。

…はっきり言ってしまえば、この程度なら冗談抜きで2秒で片が付く。なんといっても、紫がスキマを開けば全てが終わるのだから。

だが、紫も俺も、こちらに危害を加えてこない限り人間を敵視したりはしない。紫に関しては、進んで人を襲い喰らう妖怪というカテゴリーの中では異端児と言える存在だろう。人間を見ても別に積極的に襲おうとしない妖怪など、俺はコイツの他にあと数名くらいしか知らない。長く生きた俺でもこうなのだから、紫が如何に妖怪の常識を打ち破っている存在かは明白である。

「…いいか、全員作戦通りに動けよ」

「「「了解!!」」」

…おっと。どうやら向こうさんの作戦会議も終わったようだ。さーて、どういう感じに無力化するかな…っと?

「待て!お前達、何をしている!この方は幻想郷の賢者殿だぞ!すぐに武器を下ろせ!」

お、紫の事を知ってる人が出て来たな。それに、話を聞く限りは、この自警団ズより高い位置にいる人らしい。事実、自警団ズも素直に武器を下ろしてるしな。

「…すまない、賢者殿。人里の自警団には妖怪側の主要な者達の顔も覚えさせてはいるのだが…。徹底できていなかったようだ。申し訳ないことをした」

「別にいいわよ。こんなことで一々目くじら立てて怒る気は毛頭ないわ。勿論、ユウもね」

「…こちらの男性は?」

「どうも。最近幻想郷に来た、ユウという者だ。一応紫とは旧知の仲なのでね。あまり警戒しないでくれると嬉しい」

「上白沢 慧音。人里の守護者を任されている者だ。…それにしても、賢者殿と旧知の仲…?…賢者殿、これは本当か?」

「ええ。私が生まれて少しした後くらいからの付き合いね」

「…何?失礼、そちらの男性は『人間』とお見受けするが」

「…半分正解、と言っておこう。残りの半分が、俺が紫と旧知の仲、ということの理由となるんだけどね」

俺が人間『の霊気を纏っている』理由は、自分に人化の術を掛けているからだ。それによって、見た目だけでなく自らの力の質を変化させ、完全な人間となっている。このことを紫が上白沢に言ったのは、恐らく俺のことについて少し情報を与えておいた方が、今後俺が人里に行った時に警戒されなくて済むという配慮だろう。…変なところで気の回る奴だ。

もしこの術を使わなければ、姿形こそ人であれ、纏う力が人外であるので、色々と面倒ごとに巻き込まれやすくなる。例えば、ボケた雑魚妖怪に喧嘩を売られたり、鬼の大将がどこからともなくやって来たり。

…いや、別にコイツ自身は鬼としては珍しく喧嘩っ早くは無いので付き合いやすいのだが、御付きの鬼どもが面倒なのだ。代表例は星熊。

「…まあ、賢者殿がそうだというのならこちらに怪しむ気は無い。ユウ、だったな?人里の者が武器を向けたこと、責任者として謝らせてくれ。申し訳ない」

「あー、別に、俺も紫と一緒。気にしてないから謝ってもらう必要は無い」

「そう言ってもらえると助かるよ」

まあ、いきなり現れた俺と紫にも責任はある。だから、別に怒るつもりはない。

「…さーて、取り敢えず誤解も解けたし。ユウ!一旦私の家にもどっ!?」

「「…はい?」」

びっくりした。普通にびっくりした。上白沢と完璧にハモるくらいにはびっくりした。いきなり目の前でスキマが開いて、そこから出てきた……狐?が紫をぶっ飛ばしたのだから。つーか、すげぇなあの狐。隠してるけど、あれは九尾、か。…何処と無く見覚えがあるのは気のせいだろうか。

「…ちょっと!何するのよ、藍!何もいきなり蹴ることないでしょ!」

「申し訳ございません、ですが何度言っても仕事を放り出してフラフラと彷徨う紫様を見ていると、どうしても殺意が収まらないのです」

「真顔で怖いこと言わないでよ!?」

「殺意が収まらないのです♪」

「だからって笑顔で言えばいいってものじゃないから!やめて!逆にそっちの方が怖いから!」

「でしたら屋敷までお戻りください。今日は私も知っている特別な来訪者とやらが来るのでしょう?それまでに、仕事を終わらせてください」

「あら、もう来てるわよ?ホラ、あそこに。……ユウー!ちょっとこっち来てちょうだーい!」

呼ばれているので、行くとしようか。…というより、今妖気を探ってみたけど、これでほぼ確定した。俺としては立派に成長してくれて嬉しい反面、あのドジっ狐は治ったのかと思うと少し寂しくも感じる。

「……え?」

「…やあ、久しぶりだね。覚えてくれてるかな?



ーー 藍」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…ユウ様!?ど、どうしてここへ!?」

取り敢えず自警団の皆様にはお帰り頂いて、現在ここにいるのは四人。俺、紫、上白沢、そして藍。……上白沢、大丈夫か?なんか呆然としてるけど。

「紫に招かれてね。まあ、どうやらもう少し前から誘われていたらしいんだが、なにぶん忙しくてね。こちらへ来るのも遅れてしまったというわけだ。…しかし、何だ。立派に成長したじゃあないか。流石は狐、あのドジっ狐からここまで化けるとは」

「な、い、今はそんなことどうでもいいでしょう!そ、それより!貴方が紫様の仰っていた来訪者ですね?」

「…らしいなぁ。詳しいことは知らないけど」

来訪者云々は今初めて聞いた。てっきり普通に呼ばれたものかと思っていたのだが。…来訪者、ねぇ。また面倒ごとの予感。

「…済まない、少し良いだろうか」

「ん?どうした上白沢」

顔色の優れない上白沢が話しかけてきた。…お前本当に大丈夫か?何かこう、疲れが押し寄せてきてヤバイみたいな顔してるけど。

「…ユウと賢者殿は旧知の仲なのだよな」

「そうだが?」

「では、ユウと藍殿の関係は?」

「んー…一時期の育ての親?」

上白沢、絶句。…え?そこまで驚くことかコレ?別に俺が藍の育ての親でも、年代的に全くおかしくないのだが。そして紫、俺の後ろで藍が顔真っ赤にして俯いてるのは見えてるからな?何吹き込んだのか知らないけど、変なことだったら後で覚えとけよ?

「…ち、ちょっと待ってくれ。状況を整理したい。………つまるところ、……え?ちょ、え?ま、まさか」

どうしたんだろう、めっちゃ動揺してるのが一目で分かるんだけど。そして何故お前も顔真っ赤にするんだ。何かそんなに変なこと言ったか俺?…口パクパクさせてんな。何か言いたいんだろう。

ーー この上白沢の発言によって、場の空気が凍りつくまであと3秒。

「…ゆ、ユウは。



賢者殿の元夫か!?」

…そりゃ凍りつくわ。
ありがとうございました!

「この上白沢、中々場を乱してくれるな」

そういう設定ですからね、うちのけーね先生は。

「メタイよバカ野郎。…次回は元ドジっ狐こと藍の黒歴史が明らかになる予定ですので、是非楽しんで行ってくれ」

「(え、ちょ!?嘘ですよね?嘘ですよね!?)」

こっちの更新も頑張るのでよろしくお願いします!

「(話を聞けえええぇぇえ!え、なんで声聞こえてないの?それより、なんで声が出ない!?や、ヤバイ!何としてでも阻止しないと ーー !)」

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〜〜以下、作者VS八雲 藍

これは作者が暇すぎて書いたものです。見る必要は全くもって無いですので、どーでもいいという方はスルーして下さい。




…あー、終わったー!よし、家に帰りますかね「ちょっと待ったああぁぁ!」おや?藍さん、どうしました?

「どうしました?じゃない!何だあの次回予告は!何故私の幼少期が晒されなければいけないのだ!」

面白いこと請け合いだからです☆

「…ぶっ飛ばす!式神『十二神将の宴』!」

ハッハッハ!効かんな!作者『あっち向いてホイ』!

「…何!?式神が全て逸らされた…だと!?」

甘いですねぇ藍さん。時間の都合もありますし、これで終わらせます!作者『グラ○ーム』!

「え、ちょ、まてぇぇぇぇぇぇ……」ピチューン!

というわけで、作者の勝利により無事藍さん幼少期の黒歴史が明らかにされることが決定致しました!!←まさに外道
+注意+
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