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テテュス達の日常 作者:来世の郷音
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第三話

 警戒されたかな?そう思うがまずは残った一体を片付けることが先決だ。
 少女はデューマンの子の手を取り
「敵を殴る際はね、まずは腰をしっかり落とさないと。重心は低くして泳がないようにする為にね」
そう言ってデューマンの子の華奢な腰に手をやり落とさせる。ほんとに線が細いなぁ。そう感じるが今はほかにするべきことがある。
「そして攻撃する時は拳をまっすぐ、伸ばしきらない事」
「…な、なんで、です、か。…の、伸ばし、たほうがいいん、じゃないです、か」
普通はそう思うよねぇ、思わぬ盲点だもん。たしかに伸ばしきると力は強いが
「伸ばしきるとね、敵がもし避けた場合に自分の硬直が強くなっちゃうんだよね」
そう、敵は動くのだ。腕を伸ばしきって次に動きが繋げられない事になるとスキが生まれて、また囲まれてしまう、といったことがあるかもしれないのだ。だから
「腰を落としたまま相手に滑るように近づいて」
そう言いデューマンの子を言ったその通りにエスコートする。デューマンの子の体にはまだ力が入っているが、緊張しているのか。
「そうして拳を放ち、敵の体に触れた時」
デューマンの子の拳をウーダンに素早く力いっぱいにあてがう。そして
「止める」
ウーダンの体が歪み、飛ぶ。

「エネルギー保存の法則っていうのを生かした攻撃方法だね。コツは止める時に若干引くようにすること」
それだけを言ってデューマンの子を置いて少女は走り出す。これだけを言えばもう大丈夫だろう。これで覚えなかったらアークスに入れるはずがないからだ。
 さっさと本題のロックベアを倒して帰ろう。そう思いながらロックベアのいる座標に急ぐ。

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