惑星地球という名の健常者が人生を楽しむためだけにある健常者ランドには非健常者用の音楽が全くない。
まあ、非健常者用の音楽のマーケットは非常に小さくてお金になりにくいから、ミュージシャンが適当に平和ボケした健常者応援ソングを作るのは当然だろう。
ミュージシャンが「僕もつらいんですよー苦しんでるんですよー共感するでしょ?」みたいな内容の歌詞の曲を歌っても全く響かない。
聞くたびに、「こいつ健常者でしょ?それに顔も悪くないし。なんで不幸アピールしてんの?うざ」と非健常者であるアトピーゾンビは思うのである。
しかし恵まれた健常者は、「共感しました!」「勇気が湧きました!」みたいな馬鹿コメをようつべのコメ欄に残す。それを見るたびにイライラする。
健常者カードという世界最強のカードを持っているのにそれに感謝せず謙虚にならず傲慢に生きている健常者ランドの健常者が見下し軽蔑し優越感を感じるために非健常者はいるのだなと思うたびに気が狂いそうになって部屋で包丁を振り回したり教科書を部屋中にまき散らしたりしている、そんな夜もある。
MVに出てくるのは決まって、容姿の優れた健常者だ。そして、なんだかんだでハッピーエンド。
容姿の悪い醜い非健常者はキモイし絵にならないから出てこない。ダンスを踊ろうものならその醜さにクレームが殺到するだろう。
顔面資本金を投資しまくっているMVを見た瞬間に、「あ、これは非健常者用であるアトピーゾンビに向けられた曲じゃないんだな」と感じて冷める。
どんな応援ソングも非健常者に向けられてないんだなと感じるから全く響かない。
もちろん恋愛ソングなんか論外だ。健常者め。性の喜びを知りやがって許さんぞ。
どんな時も僕が僕らしくありたいなんて思わないから響かない。
負けるし投げ出すし逃げ出すし信じ抜けないから響かない。
負けないでもう少しゴールは近づいている、と歌われたら死=ゴールという自殺教唆の歌かな?と思う。
二人より添って歩いたことはないし永遠の愛を形にすることもアトピーゾンビには一生ないだろう。
「君」と呼べるほど人と親しい関係になったことがないから響かない。
非健常者は難易度の高い人生ゲームをやっているから音楽の才能を開花させる時間を取るのが難しいだろう。
なので、非健常者の苦しみを歌った人気アーティストはいないし今後も現れないのだろう。
非健常者の肌ぼろぼろで痒み痛み攻撃を常時受けていて脳が破壊されて委縮していて意識がぼーっとしていて生きている感覚がほとんどないアトピーゾンビは、今日も孤立無援でこの健常者ランドで生きることを強いられている。