昨年10月、彼らは画像や音楽ファイルを保管できる電気プラグを94.1ドル(約9,700円)で売り出した。ユーザーはスマホから専用アプリを通じて、余分なファイルをWiFiや3G、4G回線でプラグに送れる。
CEOのイェン・ジョーユエン(顔哲淵)によると、同製品は発売後1年で1万台が売れ、20~30%の利益を計上した。イェンは「スマホユーザーは、余計な物をなるべく持ち歩きたくないと思っている。だから私たちはコンパクトな電気プラグ型のデバイスを開発した」と語った。
NextDriveは最初、スマホのデータが保管できるワイヤレスのSDカードリーダーを開発した。しかし、ユーザーは持ち歩くのを面倒がった。Nextdriveはクラウドストレージも検討したが、インターネットのスピードや、無料で使える容量に制限があることを懸念したという。
電気プラグと一体化した長方形の黒いデバイスには、スマホからあふれた写真や音楽ファイルを保管できる。保管容量は24テラバイトで、一生分のデータに対応できると言える。また、デバイスにはUSBポートもついているので、他のデバイスとのデータのやり取りも可能だ。
ユーザーからは、iPhoneアプリのアップデートが遅すぎるとの不満も寄せられているが、イェンは「ほとんどの人が製品を評価してくれている。そうでなければ1万台も売れないだろう」と語った。
同社は今年の終わり、新製品NextDrive Cubeの日本での発売を計画している。NextDriveは日本でデザイン賞を受賞し、通信会社の現地パートナーを見つけた。後は規制当局の承認を待つだけだ。
Cubeはスマホのファイルを保管できるだけでなく、センサーとカメラが搭載され、物体の動きや気温、湿度を記録できる。製品の想定価格は3,970台湾ドル(約1万3,000円)で、クラウドファンディングで資金を調達し、来年は20万台の販売を見込んでいる。