2012年07月03日 (火)活用広がる「位置情報」
今どこにいるのかを示す「位置情報」。スマートフォンやタブレットの普及に伴って、生活のさまざまな場面で活用する機会が増えました。新しいサービスも次々登場。幅広い世代に利用が広がっています。
駅前に集まった女性のグループ。手に持っているのはタブレットやスマートフォンです。
この日は、位置情報を活用した「普段とは一味違う散歩」に出発しました。
下の画像は、現代と昔の地図を比較できるアプリ。この場所が昔はどうだったのか。明治時代、江戸時代とさかのぼって見ることができます。古い地図を持って歩くのと同じ感覚です。
場所をピンポイントで特定するため、簡単に昔と比較できるのです。
仲間とはぐれてしまったというときにも大丈夫。仲間を地図上に表示できるアプリを使えば端末の位置情報から仲間の場所を確認できます。
屋外だけでなく、「建物の中」でも位置情報を活用できるようになっています。
下の画像は、店内に入ると割り引きポイントを入手できるアプリ。デパートや家電量販店など80を超える店舗で利用可能です。
独自のセンサーがスマートフォンを検知して、正確な位置を把握。買い物をしなくても店に入るだけでポイントがたまる仕組みです。
位置情報を使いこなす“達人”もいます。
ブログや本を書くのが仕事の立花岳志さん。特定のオフィスを持たずに移動先で仕事をするいわゆる「ノマドワーカー」です。立花さんにとって重要なのはパソコンの電源を借りられるカフェの場所。近くにある“電源カフェ”をアプリで探します。
そして、家に帰ってからはランニング。ここでも位置情報が活躍します。腕につけたスマートフォンの位置情報アプリで走ったルートを記録していきます。
いつ、どこを、何キロ走ったか。すべて残っています。
仕事からスポーツまで。位置情報サービスの登場で生活が大きく変わったという立花さん。「道に迷うことが非常に減ったので約束に遅れることも減った。今いるところから半径500m以内で和食はどんな店があるかという調べ方もできる。そういう意味で、楽しく使えるようになっている」と話していました。
自分の場所を知ったり知らせたりする位置情報。さらに新しい使い方が広がっています。
下の画像のアプリは、「自分の近くにいる人を手助けしよう」というものです。同じアプリを使っている人のなかから、「近くにいる人」を「近い順」に表示します。何キロ圏内にいるのか距離も表示されます。
「助けてあげたい」「手伝ってほしい」など広く呼びかけることも可能です。このアプリ。東日本大震災をきっかけに開発されました。災害時に助けを求めたり連絡を取り合ったりできると利用が広がっています。
アプリを作った会社の高榮郁さんは、「近くにいる人と手軽な助け合いをしようというコンセプトでサービスを立ち上げた」と話していました。
利用が広がっている「位置情報」。ただし、活用にあたっては注意も必要です。自分の今の居場所というのは「重要な個人情報」でもあるからです。公開されることを分かったうえで位置情報を広く知らせているのなら問題ありませんが、もし知らない間に公開されていたら問題です。
そこで注意点は以下の点です。
まず、「写真は“ジオタグ”に注意」。
ご存じ方も多いと思いますが、スマートフォンで写真を撮る場合、緯度や経度の位置情報データも自動的に記録されることがあります。このデータを「ジオタグ」と呼びます。
スマートフォンで撮った写真にジオタグが埋め込まれていると、地図アプリで見た際に、撮った場所が表示されます。また、この写真をブログやツイッターにアップしたりメールで送ったりすると、どこで撮ったかということが他の人から見てわかってしまいます。最近ではデジタルカメラで撮ってもジオタグがつきます。
もし位置情報を表に出したくない場合、必要になってくるのが「設定の確認」です。
写真に限らず、スマートフォンのアプリは、位置情報を使うかどうかどうか設定できます。オン・オフの設定項目がありますので、使わない場合はオフにします。一方、アプリの中には利用者に無断で位置情報を送信する不正なものもありますので、アプリは信頼できるところから入手するようにしましょう。
位置情報は、子どもの安否確認のサービスにも活用されていて、使い方しだいでは、非常に便利で暮らしの安心につながる技術です。特性を知ってうまく賢く使うことが肝心です。
投稿者:山下和彦 | 投稿時間:06時00分
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