10月21日 19時12分
21日午後、鳥取県で震度6弱の地震があり、東海地方でも一部の地域で震度3の揺れを観測しました。今回の地震について、名古屋大学の鷺谷威教授は「同じ程度の地震は日本列島のどこでも起こりうるため、東海地方でも備えが必要だ」と指摘しています。
21日午後2時7分ごろ、鳥取県中部を震源とするマグニチュード6.6の地震があり、愛知県と岐阜県の一部で震度3の揺れを観測したほか、愛知、岐阜、三重の3県の広い範囲で震度2から1の揺れを観測しました。
今回の地震について、地震のメカニズムや地殻変動に詳しい名古屋大学の鷺谷威教授は「鳥取県では、これまではっきりした活断層が確認されていないが、平成12年に鳥取県西部地震が起きるなど、この100年ほどの間に内陸型の大きな地震が何度も起きている。鳥取県と東海地方は距離が離れているが、西日本の地殻は、震源の浅い地震の揺れが伝わりやすい特徴があるため、広い範囲で揺れが観測されたと考えられる」と話しています。その上で、鳥取県西部地震の後にも活発な余震活動が続いたため、21日午後2時すぎの地震が本震とは限らず、引き続き強い揺れへの注意が必要だとしたうえで、「マグニチュード7クラスに達しない、今回のような、ひと回り小さい地震は日本列島のどこでも起こりうるため、東海地方でも地震への備えをしておくことが大切だ」と指摘しています。
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