西川迅
2016年10月21日13時15分
熊本地震で本震を起こした布田川(ふたがわ)断層帯のずれが、阿蘇山直下にあるマグマだまりで妨げられた可能性があると、京都大の林愛明(りんあいめい)教授(地震地質学)らのチームが21日、米科学誌サイエンスで発表した。マグマだまりが無ければ、被害がより広い範囲に及んだ可能性があるとしている。
チームは熊本地震の発生後に現地調査し、地表に現れた断層のずれなどを測定した。本震(マグニチュード7・3)の震源付近を含む長さ約20キロにわたる布田川断層帯のずれは横ずれだった。一方、断層帯の北東にある阿蘇カルデラ内で、長さ数キロにわたって直線状に地面が沈み込んだ地形を数本確認。林教授らはこれを断層とみており、主に縦ずれで変化していたという。
林教授によると、沈み込みが観測された地点の近くの地下約6キロには阿蘇山のマグマだまりがある。北東に進んだ断層の横ずれがマグマだまりで妨げられ、マグマだまりの圧力で地表に縦ずれが生じたと考えられるとしている。地震波の解析からも、マグマだまりで断層のずれが止まった可能性が高いことを確認したという。
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